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Axiom、宇宙ステーション開発にEpsilon3ソフトウェアを採用
2022.08.25 12:55
塚本直樹
国際宇宙ステーション(ISS)に接続する商業モジュールを開発する米Axiom Spaceは米国時間8月23日、米スタートアップ企業Epsilon3のソフトウェアプラットフォームを採用したと発表した。
三井物産と合弁会社を設立するAxiom Spaceは、商業モジュール「Axiom Station」を開発している。同モジュールは宿泊施設や展望室などをそなえ、長期滞在も可能だ。打ち上げは2024年を予定しており、その数年後にはISSから分離し、独立した宇宙ステーションとして運営されることになる。
Epsilon3は商業モジュールの運用や管理のワークフローツールを開発している。既存の表計算ソフトよりも、宇宙開発のワークフローの調整に適したプラットフォームだとアピールしている。Axiom Stationの場合では、地上と軌道上での運用を調整し、初期のプロトタイプ設計をサポートする予定だ。
Axiomはすでに、ISSに商業モジュールの接続についてNASAと合意している。さらに同社はSpace Exploration Technologies(SpaceX)の3回の有人宇宙船「Crew Dragon」のミッションを契約しており、来年春にはISSへの2回目の民間宇宙飛行士ミッションが予定されている。