Last Updated 13 October
パリ・コレクションが終了
来年のファッションを占う2002年春夏パリ・コレクションが12日(日本時間13日)、終了した。トリを飾った「ルイ・ヴィトン」は、くすんだパステルカラーのペイズリー柄で春らしさを演出した。水色に薄紫を組み合わせるなど、独特の色使いが目を引いた。得意のデニムは薄くやわらかいものを使用。アズキ色とカーキの素材をパッチワークドレスにするなど、デニムの新しい表情を演出した。
ここ数シーズン、スキーウエアなどのスポーツテイストを取り入れている「シャネル」は、今回バイカーファッションを提案。オレンジやブルーの上下を着たモデルが、ヘルメットを片手に登場した。このスポーティなスタイルに、シャネルの伝統的モチーフであるパールのネックレスがコーディネートされ、新鮮なインパクトを与えた。
また、ポール・マッカートニーの娘、ステラが自身のブランド「ステラ・マッカートニー」でデビューした。有名ブランド「ロエベ」のデザイナーを辞めて、グッチグループ傘下に入ってから初のコレクション。スラング(俗語)のロゴが大胆に入ったドレスが登場するなど、若さあふれるショーだった。ポールも婚約を発表したヘザー・ミルズさんとともにショーを鑑賞した。今後、同ブランドから化粧品も販売される予定。
今回の海外コレクションは、米中枢同時テロの影響でスケジュールの変更、中止が相次いだ。パリ・コレでも、「ルイ・ヴィトン」がショーを最終日に延期、「バルマン」「ランバン」など5ブランドが中止を発表した。客席を彩る有名人も今回は全体的に少なめだった。
J・ロペスのウェディングドレスは…
米人気歌手ジェニファー・ロペス(31)が先月29日(日本時間30日)、ロサンゼルス郊外でダンサーのクリス・ジャッド(32)と結婚式を挙げた。ジェニファーが着たのはイタリアのブランド「ヴァレンティノ」のオートクチュールドレス(左デザイン画、(c)Archivio Valentino )。オフホワイトのシルクのドレスにレースをかけたもので、ジェニファー・ロペスのために特別にデザインされた。また、ジャッドも同ブランドのモーニングスーツを着た。
今年のアカデミー賞主演女優賞を獲得したジュリア・ロバーツも、授賞式の衣装にヴァレンティノのビンテージドレスを選んだ。上品な華やかさのあるヴァレンティノは、セレブリティの定番のようだ。
不況やテロなど世相反映?秋冬は黒が流行
日本流行色協会は先月18日、今年の秋冬ファッションで黒の躍進が予測されると発表した。同協会が全国8大都市の百貨店で実施した、今年春夏服の良好色調査によると、婦人服では黒がトップ。紳士服でもグレーや紺などに続き4位に入った。秋冬服では、黒の人気がさらに拡大しそうだという。
同協会は「21世紀への期待感が高まっていた昨年までは、白やピンクなど明るい色が目立った。今年に入り黒がはやりだしたのは、保守的傾向が強まっているためともいえる」と分析している。長引く不況や米中枢同時テロなど暗い世相を反映していると言えそうだ。
シックな秋のゴールドメイク
流行カラー、ゴールドの人気は秋冬も続きそう。アクセサリーならともかく、メイクアップで取り入れるのは難しい、と尻込みしていた人も大丈夫。ランコムから先月21日に新発売されたメイクアップ コレクション「シック」はシャンパン色からブロンズまで、さまざまなニュアンスのゴールドがそろう。グロスや口紅、マニキュアなど種類も豊富。自分に似合うゴールドがきっと見つかるはずだ。
◆連載「愛モ〜ド」 財布のヒモ緩い日本市場は魅力 (6月25日更新)
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