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イベント

明美あけみちゃん基金ききん

 明美あけみちゃん基金ききんは、先天せんてんせい心臓しんぞうびょうなどにくるしみながら経済けいざいてき事情じじょう手術しゅじゅつけることができない子供こどもたちをすくうため、産経新聞さんけいしんぶんしゃ提唱ていしょうして設立せつりつされた基金ききんです。活動かつどう資金しきんはすべて読者どくしゃ中心ちゅうしんとする一般いっぱんひとたちからの寄託きたくきんでまかなわれ、40ねん以上いじょうにわたり、100にんえるおさないのちすくってきました。

つう投書とうしょから

 「まずしいがゆえになねばならぬか」

 昭和しょうわ41(1966)ねんがつにち。1つう投書とうしょがきっかけとなり、サンケイ新聞しんぶんげん産経新聞さんけいしんぶん社会しゃかいめん闘病とうびょう生活せいかつおくおさな少女しょうじょ記事きじりました。

 少女しょうじょは、鹿児島かごしまけんせらとも(いせじ)明美あけみちゃん(当時とうじさい)。まれつき心臓しんぞうみぎ心室しんしつひだり心室しんしつあいだあなひらいているしんしつちゅうへだた欠損けっそんわずらい、「手術しゅじゅつをしなければあと2、3ねんいのち」と宣告せんこくされました。

 手術しゅじゅつは50まんえん現在げんざいやく500まんえん相当そうとうしました。8にん家族かぞく農業のうぎょういとな両親りょうしんにとって、わずかなんぼをはらってもとうていとどかない大金たいきんでした。

 「明美あけみちゃんをすくおう」。記事きじおおきな反響はんきょうびました。そののうちから社会しゃかい電話でんわ手紙てがみ殺到さっとうし、翌日よくじつまでに全国ぜんこくから66けん、268まんえんあまりの善意ぜんいせられました。1週間しゅうかんには420けん、425まんえんあまりにたっし、手術しゅじゅつ必要ひつようがくをはるかに上回うわまわりました。

 「まだだい2、だい3の明美あけみちゃんがいることとおもいます。そのようなひとたちに1にちはやあかるいあたえてください」(4000えんせた神奈川かながわけん私立しりつちゅう年生ねんせいたち)

 善意ぜんいせたひとなかには、こんな意見いけんおおくありました。産経新聞さんけいしんぶんしゃは、明美あけみちゃんの両親りょうしんや、手術しゅじゅつけた東京とうきょう女子じょし医大いだい付属ふぞく心臓しんぞう血圧けつあつ研究所けんきゅうじょ所長しょちょう榊原さかきばら教授きょうじゅ故人こじん)らと協議きょうぎしました。

 41ねんがつ15にち心臓しんぞうびょう子供こどもすく日本にっぽんはじめての基金ききん明美あけみちゃん基金ききん」が誕生たんじょうしました。

外国がいこくじんにも拡大かくだい

 明美あけみちゃんは、ただちに心臓しんぞう血圧けつあつ研究所けんきゅうじょ入院にゅういんしました。当時とうじ心臓しんぞうびょう世界せかいてき権威けんいといわれた榊原さかきばら教授きょうじゅ執刀しっとう手術しゅじゅつのぞみました。手術しゅじゅつ成功せいこうし、昭和しょうわ40年代ねんだいには明美あけみちゃんにつづき、心臓しんぞうびょうくるしむ「だい2、だい3の明美あけみちゃん」たちが適用てきようけ、元気げんきもどしていきました。

 基金ききん活動かつどうをきっかけに、先天せんてんせい心臓しんぞうびょう子供こどもたいするくに対策たいさく前進ぜんしんしました。厚生省こうせいしょう当時とうじ)が42ねんから育成いくせい医療いりょう増額ぞうがくし、心臓しんぞうびょう支給しきゅう対象たいしょうふくめるなど、医療いりょう健康けんこう保険ほけん公的こうてき扶助ふじょでほぼカバーされるようになりました。

 国内こくない対策たいさくすすむにつれ、基金ききんには、発展はってん途上とじょうこく子供こどもたちをすくうというあらたな使命しめいくわわりました。すでに47ねん、インドネシアのニューニューちゃん(当時とうじさい)が外国がいこくじん適用てきようだいごうとして手術しゅじゅつけていましたが、医療いりょう事情じじょうわるいアジアの発展はってん途上とじょうこく中心ちゅうしんに、子供こどもたちが次々つぎつぎ適用てきようけて来日らいにちしました。

 これまでにネパール、韓国かんこく、カンボジア、マレーシアなどの子供こどもたちが手術しゅじゅつけました。昭和しょうわ63ねん以降いこう適用てきようしゃは、すべて外国がいこくせきとなっています。

ひろがる「使命しめい

 昭和しょうわ59ねんには、乳幼児にゅうようじ多発たはつする原因げんいん不明ふめい難病なんびょう川崎病かわさきびょう後遺症こういしょうによる心臓しんぞう障害しょうがいにも基金ききん適用てきよう拡大かくだいしました。北海道ほっかいどう望月もちづき美奈子みなこさん(当時とうじ10さい)が手術しゅじゅつ元気げんきになりました。

 61ねんには、移植いしょくによってしか延命えんめい方法ほうほうがない胆道たんどう閉鎖へいさしょう女児じょじ金城きんじょうゆいあさ(ゆあさ)ちゃん(当時とうじさい)が基金ききん適用てきよう渡米とべいし、ボストン小児しょうに病院びょういん肝臓かんぞう移植いしょく手術しゅじゅつけました。産経新聞さんけいしんぶん脳死臨調のうしりんちょう発足ほっそく先立さきだって、移植いしょく医療いりょうキャンペーン「よみがえ(よみがえ)れ!いのち」を展開てんかいしました。

 子供こどもたち1にんひとりのいのちすく一方いっぽう小児しょうに心臓しんぞうびょうをめぐる学術がくじゅつ研究けんきゅうにも基金ききん拠出きょしゅつ。また、平成へいせい10(1998)ねんには発展はってん途上とじょうこく医療いりょう活動かつどうにも適用てきよう拡大かくだいし、ミャンマー中部ちゅうぶで「ミャンマーども病院びょういん」の建設けんせつ支援しえんしました。

 基金ききん事務じむきょく現在げんざい産経新聞さんけいしんぶん東京とうきょう大阪おおさかりょう本社ほんしゃ社会しゃかいかれています。代々だいだい社会しゃかい記者きしゃたちが担当たんとうし、ふだんの取材しゅざい活動かつどうをしながら事務じむおこなっています。

 明美あけみちゃん基金ききんはこれまで40ねん以上いじょうにわたり、“あいといのちのバトンタッチ”というおおきな善意ぜんい橋渡はしわたやくとして成長せいちょうしてきました。みなさまの支援しえんにより、このをいつまでもともしつづけたいとねがっています。

基金ききん適用てきよう基準きじゅん

(1)先天せんてんせい心臓しんぞうびょう川崎病かわさきびょう後遺症こういしょうによる心臓しんぞう疾患しっかんくるしみ、経済けいざいてき事情じじょう入院にゅういん手術しゅじゅつ治療ちりょうけられない子供こども原則げんそく16さい以下いか
(2)臓器ぞうき移植いしょくによってしか延命えんめいみちのこされておらず、経済けいざいてき事情じじょう手術しゅじゅつけられない子供こどもどう
(3)医療いりょう衛生えいせい基盤きばん整備せいび発展はってん途上とじょうこくで、心臓しんぞうびょうなど小児しょうに難病なんびょうくるしむ子供こどもへの医療いりょう活動かつどうのうち、とく支援しえん必要ひつようせいがあるもの
(4)心臓しんぞうびょうなど小児しょうに難病なんびょう学術がくじゅつ研究けんきゅう

わせさき

東京とうきょう
〒100−8077 東京とうきょう千代田ちよだ大手町おおてまち1−7−2
産経新聞さんけいしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ社会しゃかい明美あけみちゃん基金ききん事務じむきょく
(03)3231−7111(だい代表だいひょう

大阪おおさか
〒556−8660 大阪おおさか浪速なにわみなとまち2−1−57
産経新聞さんけいしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ社会しゃかい明美あけみちゃん基金ききん事務じむきょく
(06)6633−1221(だい代表だいひょう

寄託きたくきんさき

東京とうきょう
みずほ銀行ぎんこう東京とうきょう中央ちゅうおう支店してん
普通ふつう口座こうざ 110−567941 産経新聞さんけいしんぶん社会しゃかい明美あけみちゃん基金ききん

大阪おおさか
三菱みつびし東京とうきょうUFJ銀行ぎんこう堂島どうじま支店してん
普通ふつう口座こうざ 4535010 産経新聞さんけいしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ明美あけみちゃん基金ききん
りそな銀行ぎんこう堂島どうじま支店してん普通ふつう口座こうざ
普通ふつう口座こうざ 6202543 産経新聞さんけいしんぶん大阪おおさか本社ほんしゃ明美あけみちゃん基金ききん

(お名前なまえ紙面しめんでご紹介しょうかいさせていただきます)

AKEMI CHAN FUND

AKEMI CHAN FUND is a Japan-based fund for the poor children suffering heart troubles. It helps children who are under 16 with congenital cardiac diseases but cannot have surgery because of economic reason. It was established by The Sankei Shimbun, a Japanese daily in 1966. Since then, it has saved more than 100 children's lives worldwide.

AKEMI CHAN FUND was named after a Japanese girl ISEJI Akemi chan who suffered from ventricular septal defect(VSD) but couldn't undergo an operation because her family was poor. The Sankei newspaper reported her story. So many readers responded by raising funds and her life was saved. The paper established the FUND and started campaigning for saving more children's lives.

For more information:

Tokyo office
Shakai-bu, The Sankei Shimbun, 1-7-2, Otemachi, Chiyoda, Tokyo, 100-8077, Japan
Email:t-akemi[at mark]sankei-net.co.jp

Osaka office
Shakai-bu, The Sankei Shimbun, 2-1-57, Minatomachi, Naniwa, Osaka, 556-8660, Japan
Email:o-akemi[at mark]sankei-net.co.jp