(11)リポートは1行おきに書く
このコラムもあと2回で終わりです。そろそろまとめかたに、入りましょう。
さあて、テーマを決めて、調べに行ったらいろいろなことがわかった!
データは集まったし、これでなんとかリポートが書けそうだ、ということになったとします。
でも調べてみたけど、このことはまだだれもわかっていないんだということがわかってしまった!ということだってあるし、これはやっても意味がないとか、つまんない、ということがわかったりするときだってあります。
そういうときは、とっととテーマを変えましょう。ただし、あまり変えてばっかりいると、終わらないからご用心……。
ではそうやって、これでいける!となったら……。まずリポートはA4の紙に横書き、そうして下書きは鉛筆でもいいですが、提出する時はペンその他、消えないもので書かないといけません。
これはあなたのリポートを誰(だれ)かが勝手に書き換(か)えるのを防ぐためです。
リポートは一行おきに書きます。もしあなた自身が書き間違(まちが)えたときには、間違えたところに二本線を引いて、その下に正しいものを書きます。
正式には、こうやって書き換えたのは他の人じゃありません、私です、ということを証明するためにはんこを押します。
もちろん小学生にはそんな必要はないと思うけど、原則を知っとくのはいいと思うよ。それに一行おきに書いてくれると読みやすいしね。
では、まずは表紙を書きましょう。表紙には横書きで“題名”“所属(しょぞく)(どこそこ小学校何年、みたいなものね)”“自分の名前”この三つをバランス良く書きます。表紙にはこれ以外のことは書きません。ではこの続きは来月……。
プロフィル |
![](https://web.archive.org/web/20090930145255im_/http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/special/s_12/img/akagi_s.jpg)
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赤木かん子 あかぎ・かんこ
児童文学評論家。司書の資格を持ち、著書に『こちら本の探偵です』『調べ学習の基礎の基礎』など。60作品を短時間で読める「ポプラ・ブック・ボックス」を編集。
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(2008年2月21日 読売新聞)