論文捏造・黄教授に猶予判決、科学への貢献を考慮
【ソウル=森千春】ソウル中央地裁は26日、胚性幹細胞(ES細胞)の論文を捏造してスキャンダルとなり、詐欺罪や業務上横領罪などで起訴された黄禹錫・元ソウル大教授に対して、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決をい渡した。
判決は、米科学誌サイエンスに掲載された捏造論文に関連して得た補助金については無罪とした。しかし、黄被告が他の研究で8億3500万ウォン(約6500万円)にのぼる補助金などを不正に受け取ったと認定。被告が長年、科学の発展に貢献したことなどを考慮して、執行猶予とした。
(2009年10月26日19時37分 読売新聞)