街路樹の上に潜むアライグマ(7日午前4時35分、大阪市北区西天満で)=大久保忠司撮影
7日午前2時35分頃、大阪市北区西天満4の御堂筋にいた飲食店店長の男性(45)から「アライグマがいる」との110番があった。駆けつけた府警天満署員が、街路樹の地面から約6メートルの高さ付近で体長約40センチの動物を確認。尾のしま模様などからアライグマと判断し、同市消防局と連携して網で捕獲しようとしたが、約2時間15分後、街路樹を下りて逃げ出し、行方がわからなくなった。けが人はなかった。
見つかったのはキタの繁華街・北新地近く。店長の男性の前を横切り、街路樹に登ったという。
アライグマは北米原産。かつてペットとして輸入されていたが、捨てられるなどして野生化し、農作物を荒らす被害が全国で問題化している。現在は、外来生物法で飼育は原則、禁止されている。
同署幹部は「ペットが逃げ出したのだろうか。こんな繁華街にいるなんて……」と驚いていた。
(2009年11月7日 読売新聞)