新制度開始…太陽光売電の価格倍に
住宅用1キロ・ワット時48円
家庭などの太陽光発電で余った電力を、電力会社が買い取ることを義務づける制度が今月から始まった。
買い取り価格は、住宅用で1キロ・ワット時あたり48円で、制度開始前のほぼ倍の水準に。来年3月までに契約した世帯に適用され、10年間継続されるが、2010年度以降の契約では、買い取り単価は少しずつ下げられる予定。
福井県地球温暖化防止活動推進センターの指定を受けている福井市のNPO法人「エコプランふくい」によると、県内で太陽光発電装置を設置している住宅は約3000軒。2007年の1万世帯あたりの普及率は0・98%だが、同センターの吉川守秋事務局長は「買い取り価格のアップは、太陽光発電導入を考えている人にとってはいい材料になるだろう」と話している。
一方、この買い取り費用は、太陽光発電促進付加金として、10年度から一般の電力料金に上乗せされる。国の試算によると、制度導入当初の全国平均で、1キロ・ワット時あたり0・1円となり、標準家庭では1か月あたり数十円から100円程度の負担増になるとみられる。
(2009年11月07日 読売新聞)