移住希望者、応援します、島暮らし相談窓口…兵庫・淡路
空き家情報や体験談発信…3市やNPOと協力、兵庫県民局など
島暮らし応援のため開設された相談窓口(洲本市民交流センターで)
自然豊かな淡路島での新生活を応援――。兵庫県淡路県民局と淡路島くにうみ協会は、島内への移住を望む人の相談を受け、空き家情報や既に移住した人の体験談などの情報を発信する「あわじ暮らし総合相談窓口」を開設した。島内3市やNPO法人などと作った推進会議から各種情報の提供を受け、島に対する<あこがれ>から実際の生活への橋渡しをする。
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島内で年間1500人程度の人口減少と過疎・高齢化が進む中、県民局が京阪神地域の約500人に調査。移住希望先として県内では淡路地域が41%で最高と分かった。だが、3市やNPOなどが個別対応しており、情報の一元化をと10月に淡路地域・都市と農村交流推進会議(事務局=淡路県民局)を設置。相談窓口も設け、NPO法人あわじFANクラブに運営を委ねた。
相談は月〜土曜日に電話(0799・24・2076、午前9時〜正午、午後1〜5時)で受け付け、金、土曜日の午前11時〜午後5時には洲本市宇原の市民交流センター内でも面談(要予約)に応じる。
相談先を一本化するワンストップサービスで、移住希望者にとって「淡路島は一つ」なのに窓口はバラバラという不親切さを改善。情報の“前さばき”をして相談者に担当者を紹介するといい、森正夫・県民局まちづくり課長は「まずは農業体験や古民家宿泊で島を知ってもらい、交流から定住へつなげたい」と話す。
既に電話相談7件、現地案内2件をこなし、同クラブの赤松清子事務局長は「島内の情報を集め、いろんな疑問に答え、きめ細かく対応したい」。ホームページはhttp://www.awaji-gurashi.net/。推進会議は来年、既に移住した人らも交えたフォーラムも予定している。
(2009年11月7日 読売新聞)