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- 11月08日
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元日本赤軍の最高指導者、重信房子が逮捕された。2000年(平成12年)
過激派や学生運動という言葉が風化した2000年。大阪・高槻市の路上で、元日本赤軍の最高指導者、重信房子(当時55歳)がハーグ事件の殺人未遂容疑などで大阪府警によって逮捕された。
日本赤軍はパレスチナ解放人民戦線など極左過激派と連携。1970年代から80年代にかけて、ハイジャックや空港内での乱射事件などのテロリズムを先導した。奥平剛士や岡本公三らが72年、乗降客ら20人余を殺傷したテルアビブ国際空港乱射事件は、世界を凍りつかせた。
重信房子は、74年9月に起きたハーグ事件の首謀者として国際手配された。これは、日本赤軍が、フランス当局に拘禁中のメンバーを奪還するために、オランダ・ハーグのフランス大使館を武装占拠した事件である。
2001年には獄中から日本赤軍の解散を発表。東京地裁では、ハーグ事件について懲役20年の有罪判決を受けたが、控訴審が続いている。(昭) =呼称略=