スカイツリー バスルート3案
墨田区で建設が進む「東京スカイツリー」の開業に合わせ、新タワーを起点に区内の名所などを巡る循環バスのルート案が6日、区議会新タワー建設・観光対策特別委員会で報告された。15日から12月25日まで、区民の意見を聞く「パブリックコメント」を実施し、今年度中に正式決定する。運行開始は2011年度中の見込み。
事業会社の東武タワースカイツリーによると、12年春の開業予定のスカイツリーは、初年度に約540万人が来場するとみられる。
区は、区役所や病院などを利用する区民の利便性の向上のほか、スカイツリーを訪れた観光客が、向島や両国といった区内の名所にも足を運べるよう、循環バスの導入を検討してきた。
ルート案は3通りで、いずれも新タワー近くの押上駅を起点に1周45分程度で循環する。駅から500メートル以上離れ、路線バスが運行されていない地域を通る。
北西部ルートは、京島、曳舟駅周辺を巡り、向島を経由する約7・8キロ。北東部ルートは、京島を経由し、平井橋、八広駅前を巡って押上駅に戻る約7・8キロ。南部ルートは、錦糸町から両国を経て江東区界まで南下後、墨田区役所に立ち寄り、押上駅に戻る約8・9キロ。
区は今年1月、区民のアンケート結果から、バスの運行間隔を15分以内とし、運賃の上限を200円に設定するなどの基本方針をまとめた。12月には、区内3か所で住民説明会を開く予定。ルート決定後、バス停の場所や運賃、運行事業者の選定などを行い、開業前の11年度中に運行を始める。
(2009年11月7日 読売新聞)