G日本一 「やったー」大歓声
巨人日本一を祝して、くす玉が割られ喜ぶ買い物客ら(江東区のイトーヨーカドー木場店で)=佐々木紀明撮影
巨人が日本ハムを振り切り、7年ぶり21度目の日本一を果たした7日夜、都内では、くす玉割りやグラスワインの無料提供など記念イベントが早速、各地で行われ、巨人ナインを祝福するファンらで盛り上がった。
江東区のスーパー「イトーヨーカドー木場店」では1階正面入り口近くでパブリックビューイングが行われ、日本一奪回の瞬間を見ようと、買い物に来た巨人ファン約100人が詰めかけ、アウトを取るたびに拍手を送って選手を応援した。
試合が終盤に近づくにつれ、54インチの大型テレビ前の観客の数は増え、巨人の勝利が決まると、「やったー」「7年ぶり」などと歓声をあげた。店内で金色の三つのくす玉が割られると、一層大きな拍手がわき起こった。
中学生の時から巨人を応援してきたという千葉県柏市、運送業伊佐一夫さん(32)は「日本一をやっと奪回できてすごく感動した。原監督の選手の起用法がうまかった」と喜んでいた。
ワイン振る舞う 渋谷区のスポーツバー「フィールズ」では、日本一が決まった瞬間、テレビ中継を見ながら声援を送り続けたファン約40人が総立ちに。店内にジャイアンツコールが響いた。
ジャイアンツの日本一を祝って配られたふるまいワイン(7日午後9時21分、中央区のプランタン銀座で)=立石紀和撮影
第5戦を東京ドームで観戦したという武蔵野市の会社員、吉村亮さん(23)は「劇的な勝利を見て日本一を確信していた」とガッツポーズ。今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を観戦して以来、小笠原選手の大ファンという世田谷区の大学院生、黒原大輔さん(22)は、貴重な追加点を挙げる活躍に、「大舞台に強い選手。打ってくれると信じていた」と興奮冷めやらぬ様子だった。
中央区の百貨店「プランタン銀座」でも、日本一決定直後から、店の前を通る買い物客ら約500人にスパークリングワインを振る舞った。用意されたワインは、25分程でなくなった。
真っ先にワインを受け取った仙台市青葉区の学校法人理事長鈴木繁雄さん(65)は「長嶋茂雄さんが大好きで、ずっと巨人を応援している。巨人はプロ野球の柱。7年ぶりの日本一、本当によかった」と喜んでいた。
(2009年11月8日 読売新聞)