TADからCD/SACDプレーヤー「TAD-D600」が登場とうじょう

　テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ（TAD）は、同社どうしゃ初はつとなるCD/SACDプレーヤー「TAD-D600」を発表はっぴょうした。高性能こうせいのうクロックをベースに開発かいはつした発振器はっしんきを搭載とうさいすることで、微小びしょう信号しんごうまで再現さいげんする。発売はつばいは2010年ねん1月がつ下旬げじゅんから。価格かかくは262万まん5000円えんとなる。

　TADの代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうの宮川みやがわ務つとむ氏しは「先さきに発表はっぴょうしたモノラルパワーアンプ『TAD-M600』を10月がつに発売はつばいし、順調じゅんちょうな立たち上あがっている。今回こんかいはM600に続つづくトップエンドカテゴリとして、ディスクプレーヤーTAD-D600をラインアップした。現在げんざいはメディアチェンジの大変たいへんなタイミングだが、ディスクプレーヤーはデバイス、ピックアップなどすべての領域りょういきで成熟せいじゅくを迎むかえた製品せいひんジャンル。今いまこそディスク情報じょうほうのすべてを引ひき出だす製品せいひんを作つくれると考かんがえている」と、後発こうはつとなるプレーヤー市場いちばへの参入さんにゅう理由りゆうを話はなした。

　TAD-D600は、電源でんげん部ぶと本体ほんたい部ぶをセパレート構造こうぞうとしたハイエンド向むけCD/SACDプレーヤー。電源でんげん部ぶを独立どくりつ構成こうせいにすることで、メカニカル部ぶやオーディオ回路かいろに悪影響あくえいきょうを与あたえる不要ふよう振動しんどうと漏洩ろうえい磁束じそくを排除はいじょし、理想りそう的てきな電源でんげんを実現じつげんしたという。

　ディスクプレーヤー部ぶは、高たかさ185mm×幅はば450mm×奥行おくゆき440mmで重量じゅうりょう26.5kg。発振はっしん中心ちゅうしん周波数しゅうはすう近傍きんぼうでのジッター量りょうの低減ていげんが音質おんしつ向上こうじょうにつながるという部分ぶぶんに着目ちゃくもくし、超ちょう高こうC/Nマスタークロック UPCGを搭載とうさいすることで、ジッターの少すくない高音こうおん質しつデジタル信号しんごう出力しゅつりょくを獲得かくとくできるという。

　並列へいれつ接続せつぞく動どう差さ動どう型がたD/Aコンバータは、リニアリティ、ダイナミックレンジ、歪ひずみ率りつなどのオーディオ性能せいのうを向上こうじょうしているとのこと。S/N比ひは115デシベルを実現じつげんした。192kHzきろへるつ 24bitまでのデジタル信号しんごう入力にゅうりょくに対応たいおうしており、D/Aコンバータとしても利用りようできる。

　再生さいせい可能かのうディスクは2chのCD、SACD。表示ひょうじディスプレイにはLEDを採用さいようしたほか、本体ほんたい前面ぜんめんの操作そうさ部ぶは感かん圧あつ式しきスイッチとなっている。

　TADは、ハイエンドオーディオ製品せいひんの企画きかく・開発かいはつを手掛てがけるパイオニアのグループ会社かいしゃ。2007年ねんに設立せつりつし、モノラルパワーアンプのTAD-M600やスピーカーシステムの「TAD-R1」などを販売はんばいしている。(CNET Japan)