住所不明でもメルアドで贈り物
世の中には新しいサービスや、分かりにくい手続きがある。その仕組みや使い方を紹介する「ためしてみよう」を不定期に掲載する。第1回は、相手の住所を知らなくても、メールアドレスさえ知っていれば、プレゼントを贈れるサービス。あなたも試してみては?(経済部 田中左千夫)
このサービスは、「女性へのプレゼントの手渡しは照れくさいが、自宅の住所を聞くのも、ちょっと」とちゅうちょする男性などに利用されているようだ。
やり方は以下の通り。パソコンかケータイで、サービスを提供する業者のサイト(主なものは表に掲載)を訪れ、プレゼントを選んで、相手のメールアドレスとともに伝えよう。相手のアドレスは、パソコン用でもケータイ用でもかまわない。
すると、相手に「プレゼントがあります」というメールが届く。受け取りに応じる場合は、住所を入力して返信すると、数日後に宅配便などでプレゼントが届く。受け取りたくない場合は拒否できる。プレゼント代金は、相手が受け取った場合のみ支払う。
プレゼントを受け取っても、住所が贈り主に知られることはないという。
プレゼントの品ぞろえは業者によって異なるが、数百〜数万品目が用意されている。アイスクリームのギフト券など手ごろな商品や、10万円相当の旅行券、カタログの中から好きな商品を選べる「カタログギフト」などもある。
引っ越しが多く住所が分からない相手にお中元を送りたい場合にも重宝するかもしれない。
また、ソフトバンクギフトでは、プレゼントしたい相手に、ケータイでバーコードを受け取れるメールを飛ばし、相手はバーコードをコンビニで読み取ってもらうと、アイスや飲み物などをもらえるサービスを行っている。いわば、「プチ・プレゼント」で、会社の部下に対する、ちょっとしたねぎらいに使われることも増えているようだ。
(2009年6月15日 読売新聞)