【初心者でもわかるFX講座・4】 こんな人が損をする!
FX取引で大失敗例から学ぶ6つの教訓。
購入した金融商品は決済するまで利益にも損失にもならない?だから損失が大きくなってもまた価格が上がってくるまで耐えれば良い。そう考えるアナタにも大損の運命が待っています。
為替相場は上げ下げを繰り返して推移しているため、いつか戻る可能性が高いのもまた、事実ではあります。ただし、一度自分が思った方向と違う、大きな波が突然襲ってきたらどうでしょう。100万円の投資が、20万円に目減りしても、アナタはまだ「きっといつかまた戻る」と笑っていられるでしょうか。
FXは、「リバレッジ」をかけて高額の取引をできる分、損失拡大のリスクが大きくなりがちです。また、かつて「1ドル360円時代」があったことを思えば、決して戻ってこない相場も、確実に存在するのです。
FXの取引では、どこまでの損失なら許容出来るか、最大損失をあらかじめ想定しておく必要があります。許容できる損失の最大値を超える場合は、確実に「損切り」しないといけません。損失を想定内の金額に抑えておけば、また改めて、勝ち目の高い商品に投資し直すことが可能なのです。
幸い、FXの取引手数料は、無料か、ごく低料金のことが多いのです。「思っていたのと違う方向へ動いた」と感じた場合は、無理せずいったん少額での損切りを徹底して、つぎの勝負のタイミングを待ちましょう。
<失敗例1>「いつかは戻る」と損切りできなかったAさん32歳
買値より下がっても相場はいつか帰ってくるから、プラスマイナスゼロになるまでポジションをキープする作戦で売買していました。マイナス決済がなくなるので、最初の勝率は高かったですよ。10戦8勝くらい。でも例のサブプライム問題の時、たったの1敗で資産の6割を減らす大惨敗でロスカットするハメになりました。大事なのは勝率ではなく、資産を減らさない工夫なのですね。高い勉強料でした。
教訓1. ロスカットは小まめに。
教訓2. 負けない投資が勝つ投資。
<失敗例2>高いレバレッジで全力勝負したBさん26歳
チャートが1時間で2円以上も上がり続けているのを見て、この勢いなら!と、資産10万円を全額200倍のレバレッジで投資。ところが、注文を入れたとたんにウソのようにチャートが反転。わずか2分でロスカットレートまで急落して、資産全額が飲み込まれてしまいました。どんなにチャンスと思える相場でも、損失を許容できない金額で勝負しては痛い目を見る、ということですね。
教訓3. 高レバレッジでの取引はリスクが大。
教訓4. 損失を許容できる範囲の金額で売買する。
<失敗例3>
FXで儲かっているっていう先輩に言われるがまま売買していました。いまが買いのチャンスだ、とか、相場が行き先を迷っているから手を出さない方が良い、とか。でも、いつも言われてから行動するから、タイミングが遅れるんですよね。先輩は儲かったけど自分は乗り遅れて損失を出したりとか。急な変動にどう対応するのが適切か自分で判断できなかったりとか。結局、損ばかりが膨らんで、先輩との仲も険悪になってしまいました。今はFXの達人ブログを読んでも参考程度にとどめて、自分の頭で考えた取引を心がけています。同じ失敗をしないことがテーマです。
教訓5. 他人の意見を鵜呑みにしない。
教訓6. 売買のタイミングは自分自身で判断するしかない。