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人民元FXは今が旬?
2010年09月16日
現在の中国は、高度経済成長期の日本と同じような状況です。
1970年代末に鄧小平によって開始された改革開放政策により、年平均で10%近い急成長を続けており、バブルの様相を呈してきています。「世界の工場」と呼ばれる中国は、安価な労働力と低い物価を武器に、世界中の様々な企業を誘致し、経済成長を推し進めてきました。
高度経済成長期によって、株や不動産、そして通貨の価値が上昇します。かつての日本は、1ドル=360円から1ドル=80円高まで、4.5倍に価値が上昇しました。一方、中国の通貨は、新政策が始まる直前の1989年は1ドル=3.8元だったのに対し、現在は1ドル=7.6元となっていて、逆に通貨の価値は下がっています。
■中国の通貨政策
これは中国が行っている為替政策、米ドルペッグ制が原因です。「世界の工場」である中国は、輸出に重きを置いており、自国通貨の価値が低い方が有利であるため、政府は、経済成長しながらも厳しく通貨政策を取り決め、人民元の価値を上げないようにしてきました。ペッグ制とは、経済発展途上国や政情不安定な国の場合、様々なリスクを抱えており、常に自国の為替相場が不安定な変動となりがちなため、通貨相場の安定を目的として、自国の通貨レートを経済的に関係の深い大国の通貨と連動させる通貨制度のことです。アメリカのドルと連動させるのがドルペッグ制です。
アメリカはこの中国のドルペッグ制に対して不快感を示し、人民元相場を上昇させようと議論を進めています。人民元が低いままであると、中国は世界最大級のマーケットであるにも関わらず、アメリカ製品を輸出しても利益が非常に薄いためです。
■マーケットの予想
このような状況の中で、マーケットの間では人民元が、2008年夏以降続いてきたこの米ドルペッグ制を近々取りやめ、人民元の実質的な切り上げを実施するとの予測が広がっています。高成長を継続している中国の経済力に対し今の人民元のレートは割安すぎる、との見方が拡大し、為替制度に対する圧力が強まっています。一部の専門家は実質的な人民元の価値は現在の1.5倍以上とも分析しており、世界の投資家はすでに巨額の資産の投資を始めています。金利ではなく、今後の人民元高を狙って、人民元預金も広まりつつあります。
中国の成長、そして人民元の可能性には世界中が注目しています。これらを知ることによりグローバルマーケットの流れを掴むこともできるかもしれません。
人民元ついて知識を深め、人民元FXに挑戦してみてはいかがでしょうか。