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 新聞倫理綱領|倫理綱領|日本新聞協会
The Wayback Machine - https://web.archive.org/web/20110414084459/http://pressnet.or.jp/outline/ethics/

新聞しんぶん倫理りんり綱領こうりょう

 21世紀せいきむかえ、日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい加盟かめいしゃはあらためて新聞しんぶん使命しめい認識にんしきし、ゆたかで平和へいわ未来みらいのためにちからくすことをちかい、あたらしい倫理りんり綱領こうりょうさだめる。

 国民こくみんの「権利けんり」は民主みんしゅ主義しゅぎ社会しゃかいをささえる普遍ふへん原理げんりである。この権利けんりは、言論げんろん表現ひょうげん自由じゆうのもと、たか倫理りんり意識いしきそなえ、あらゆる権力けんりょくから独立どくりつしたメディアが存在そんざいしてはじめて保障ほしょうされる。新聞しんぶんはそれにもっともふさわしいになでありつづけたい。
おびただしいりょう情報じょうほうびかう社会しゃかいでは、なにが真実しんじつか、どれをえらぶべきか、的確てきかく迅速じんそく判断はんだんつよもとめられている。新聞しんぶん責務せきむは、正確せいかく公正こうせい記事きじ責任せきにんある論評ろんぴょうによってこうした要望ようぼうにこたえ、公共こうきょうてき文化ぶんかてき使命しめいたすことである。
  編集へんしゅう制作せいさく広告こうこく販売はんばいなどすべての新聞しんぶんじんは、その責務せきむをまっとうするため、また読者どくしゃとの信頼しんらい関係かんけいをゆるぎないものにするため、言論げんろん表現ひょうげん自由じゆうまもくと同時どうじに、みずからをきびしくりっし、品格ひんかくおもんじなければならない。

自由じゆう責任せきにん

 表現ひょうげん自由じゆう人間にんげん基本きほんてき権利けんりであり、新聞しんぶん報道ほうどう論評ろんぴょう完全かんぜん自由じゆうゆうする。それだけに行使こうしにあたってはおも責任せきにん自覚じかくし、公共こうきょう利益りえきがいすることのないよう、十分じゅうぶん配慮はいりょしなければならない。

正確せいかく公正こうせい

 新聞しんぶん歴史れきし記録きろくしゃであり、記者きしゃ任務にんむ真実しんじつ追究ついきゅうである。報道ほうどう正確せいかくかつ公正こうせいでなければならず、記者きしゃ個人こじん立場たちば信条しんじょう左右さゆうされてはならない。論評ろんぴょうにおもねらず、所信しょしんつらぬくべきである。

独立どくりつ寛容かんよう

 新聞しんぶん公正こうせい言論げんろんのために独立どくりつ確保かくほする。あらゆる勢力せいりょくからの干渉かんしょうはいするとともに、利用りようされないよう自戒じかいしなければならない。他方たほう新聞しんぶんは、みずからとことなる意見いけんであっても、正確せいかく公正こうせい責任せきにんある言論げんろんには、すすんで紙面しめん提供ていきょうする。

人権じんけん尊重そんちょう

 新聞しんぶん人間にんげん尊厳そんげん最高さいこう敬意けいいはらい、個人こじん名誉めいよおもんじプライバシーに配慮はいりょする。報道ほうどうあやまったときはすみやかに訂正ていせいし、正当せいとう理由りゆうもなく相手あいて名誉めいよきずつけたと判断はんだんしたときは、反論はんろん機会きかい提供ていきょうするなど、適切てきせつ措置そちこうじる。

品格ひんかく節度せつど

 公共こうきょうてき文化ぶんかてき使命しめいたすべき新聞しんぶんは、いつでも、どこでも、だれもが、ひとしくめるものでなければならない。記事きじ広告こうこくとも表現ひょうげんには品格ひんかくたもつことが必要ひつようである。また、販売はんばいにあたっては節度せつど良識りょうしきをもってひとびととせっすべきである。

新聞しんぶん倫理りんり綱領こうりょう昭和しょうわ21ねん7がつ23にち日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい創立そうりつたって制定せいていされたもので、社会しゃかい・メディア状況じょうきょう激変げきへんするなか、きゅう綱領こうりょう基本きほん精神せいしん継承けいしょうし、21世紀せいきにふさわしいものとして、平成へいせい12ねん現在げんざい新聞しんぶん倫理りんり綱領こうりょう制定せいていされました。

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