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7 性格せいかくそっくり、しんともヴル

わたし愛犬あいけんヴル

 わたしきパートナーといえば、愛犬あいけんヴル。22さいのときにはじめてから、もう13さいになる。友人ゆうじんっていたミニチュアダックスフントが子犬こいぬみ、ゆずってもらったことがきっかけだ。

 はじめたころは、トイレ、ほえ(ほ)えくせ、噛(か)みくせなど、いろいろしつけが大変たいへんだった。お風呂ふろからがったら、ドアのまえにおしっこがしてあったり。かばん(かばん)をんであなをあけたり。ゲージにれたらワンワンつづけたり。どうしてよいかわからず、しつけほんみあさって、動物どうぶつ病院びょういんおこなう「しつけ教室きょうしつ」にもかよったりした。

 いぬわれているほうならごぞんじでしょうが、いぬはもともとれでらす動物どうぶつ。ボスの存在そんざい絶対ぜったいで、そのルールのなからす習性しゅうせいっている。ぬしは、いぬにとってふさわしいボスにならなければならない。おもかえせば、あのころ(ころ)のわたしはとまどいながらのたよりないボスだった。「しっかりしなければ」と自覚じかくしてからは、ヴルに信頼しんらいされるように態度たいど一変いっぺんした。こえのトーンをえ、アイコンタクトし、食事しょくじ順番じゅんばん、リードをつけてのあるかた、おすわり、まててなどしつけにたいしていろいろ努力どりょくした。その甲斐かい(かい)あって、おどろくほど忠実ちゅうじつになり、さらに、なにおもい、かんがえているかわかるほど性格せいかくがそっくりになってしまった。ちょっと神経質しんけいしつまま、ルーズでいしんぼう寝坊ねぼうなところなど。姿すがたがたちがっても、うりふたつでわらってしまう。

 気付きづけば、ヴルはどんなときもわたしのことをてくれている。このじゅうすうねんで、いろんなひとった。出会であいもわかれもあるなかで、かえればいつもがわ(そば)にいて、ずっと見守みまもってくれている。ペットだからたりまえだが、その存在そんざいはとても心強こころづよい。おもはなすときりがないが、どんなときも一緒いっしょにいるのがヴルだ。

 はじめたころに、めたことがある。ヴルがこのときわたしぬしでよかったとおもってくれるように生活せいかつすること。それは、いまわらない。そんなこともらず、ヴルはままに足下あしもと(あしもと)でいびきをかいでているが、わたしにとっては癒(いや)しそのもので、かけがえのないあいすべき存在そんざいだ。(モデル)

 最近さいきんはじめた生後せいごカ月かげつのキョロと13さいのヴル