輿石幹事長に肉薄した女性候補、衆院山梨1区へ
自民党山梨県連は13日、次期衆院選の山梨1区に昨年の参院選山梨選挙区に出馬した宮川典子氏(32)、2区に県議の山下政樹氏(45)、3区に国会議員秘書の中谷真一氏(35)をそれぞれ擁立する方針を固めた。
今後、各小選挙区支部ごとに会合を順次開き、了承を得た上で、年内の正式決定を目指す。
3氏の擁立方針は、清水武則県連会長や皆川巌県連幹事長らが同日、党本部を訪れ、谷垣総裁や大島理森副総裁、河村建夫選挙対策局長らと会談して伝えた。
県連は当初、衆院選の候補者となる山梨1〜3区支部長を公募で選ぶ作業を進めていた。しかし、昨年の参院選で民主党重鎮の輿石東氏に肉薄した宮川氏が、いずれの選挙区でも評価点トップとなるなど選考作業は混迷。9月に発足した新執行部は、公募による選考を白紙に戻す意向を表明していた。
県連執行部は発足直後に候補者選びに着手。自薦・他薦を問わず広く受け付ける公募は行わず、候補者本人の意思を重視して選ぶ手法に改め、水面下で調整を進めた。
1区の候補者は、選挙区内の山梨市出身であることを考慮して宮川氏に内定。2区は、公募による選考で宮川氏の次に評価点が高かった山下氏を選んだ。山下氏は2区選出の前衆院議員、堀内光雄氏の元秘書で、堀内氏の後援会の支援が見込まれることも、擁立の要因になったとみられる。
3区に擁立する中谷氏は甲府一高出身で、防衛大学校を卒業。自衛隊、情報技術(IT)企業勤務を経て、現在、自民党の佐藤正久参院議員の秘書を務めている。両親が韮崎市に在住し、同市を抱える3区からの立候補を本人が希望していることから、出馬を打診し、了承が得られたという。
(2011年10月14日11時45分 読売新聞)