定番ていばんだけど美うつくしすぎる　埼玉さいたま・老舗しにせ洋食ようしょく屋やのオムライス

　【田中たなか恭きょう太ふとし】洋食ようしょく屋やといえば「オムライス」。そんな定番ていばんメニュ－で、見みた目めの美うつくしさを追求ついきゅうした一品いっぴんがある。埼玉さいたま県けん大宮おおみや駅えき西口にしぐちの老舗しにせ洋食ようしょく屋や「紅べに亭てい」（さいたま市し大宮おおみや区く桜木さくらぎ町まち１丁目ちょうめ）の「ドレス・ド・オムライス」だ。

　フライパンに流ながし込こんだ４個この卵たまごを、菜箸さいばしで手早てばやく巻まき上あげる。「白しろいお皿さらに立体りったい的てきに絵えを描えがく」ように調理ちょうりするというこの一品いっぴん。卵たまごの上うえにちょこんと載のったトマトとスナップエンドウがステージで舞まう少女しょうじょを、デミグラスソースはスポットライトで出来できた踊おどり子この影かげをあしらっている。

　「美うつくしさには自信じしんがある」とマスターの河辺かわべ龍りゅう美よしさん（５８）は胸むねを張はる。アイデアは、十じゅう数すう年ねん前まえに「上うえから何なにかがおりてくるように」突然とつぜんひらめいた。