アメリカで最も美しい図書館のひとつに選ばれたワシントン大学のスザロ・アレン図書館で勉強する学生。グローバル人材の育成を目指す安倍首相は、2020年までに留学する若者の倍増を目指しているという
画像提供/Yuzu Image / PIXTA(ピクスタ)
文部科学省が発表した『日本人の海外留学状況』によると、2010年の日本人の海外留学者数は5万8060人。2004年の8万2945人をピークに一貫して減少しているものの、1993年以来、毎年5万人以上の人々が海外留学を経験。留学先別の人数を比べると、1位がアメリカ合衆国(2万1290人)、2位が中国(1万6808人)、3位がイギリス(3851人)、4位がオーストラリア(2413人)、5位が台湾(2302人)となっている。みなさんのなかにも、今後、「スキルアップのために、海外留学に挑戦したい!」なんて人もいるかもしれない。
ただし、ひとくちに海外留学といっても、学生生活は国によって様々だろう。では、実際のところ、日本と世界では、どう違うのだろう。日本に留学経験のある外国人に、日本と世界の学生生活の違いを聞いてみると、もっとも多かったのが「学習姿勢」にギャップを感じるという意見だった。
「一般的な日本の大学生活が勉強3分の1、アルバイト3分の1、サークル3分の1だとするならば、シンガポールの大学は勉強が100%。僕は日本の大学に留学したので、勉強以外にもアルバイトやボランティア、サークルなどを経験することができましたが、もしもシンガポールやアメリカの大学に行っていたら、こんな経験はできなかったと思います」(デニスさん/シンガポール)。
「日本に留学してみて、こちらの大学生があまり勉強しないことにびっくりしました。ブラジルの大学は入るのが相当な努力が必要で、卒業するのも大変です。遊んでばかりいたら、絶対5年間(ブラジルの大学は5年制が一般的)で卒業できません。去年、アメリカのボストンにある研究所でインターンする機会があったのですが、世界の学生は死ぬほど勉強していることがわかりました」(マルコスさん/ブラジル)。
このほか、「授業中に寝ている学生がいることが信じられない!」という意見も、国や地域を問わず多数聞かれた。
また、それぞれのお国柄を反映した大学生活のギャップもあるようだ。
「韓国と日本の大学の一番の違いは、在学中に兵役に行く男の子が多いこと。あと、日本人の同僚が韓国の大学に行った際に驚いていたのは、学生があまりにも気軽に整形することと、なぜかペアルックが多いこと(笑)」(李さん/韓国)
「日本の大学では、PCなどを図書館や学習室に放置していても盗まれないけれど、これは幸せなこと。ブラジルをはじめ、世界ではありえないと思います」(前出のマルコスさん/ブラジル)
所変われば品変わる。もしも、今後海外へ留学するのなら、みなさんはどんな国を選びますか?
(吉原徹/サグレス)
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