【江陵(韓国)時事】平昌五輪のテスト大会を兼ねたスピードスケートの世界距離別選手権が12日まで韓国の江陵で行われ、日本は過去最多のメダル5個を獲得した。小平奈緒(相沢病院)が女子500メートルで初優勝し、同1000メートルで2位の活躍。同団体追い抜きでも日本は2年連続の2位と強さを見せたが、男子は一人も表彰台に立てず課題が残った。
小平はワールドカップ(W杯)で示した強さをここでも発揮した。500メートルは37秒13の日本新記録をマークし、五輪2連覇中の李相花(韓国)に0秒35差をつけて圧勝。「精神面の土台がしっかりしたので、自分のレースを組み立てられる」。1000メートルでも日本女子で初の表彰台に立った。
高木美帆(日体大)は団体追い抜きでチームを引っ張り、1500メートルは3位。1月に体調を崩した影響で調子を落としていたが奮闘し「タフさも含めて自信になった」。マススタートでは高木菜那(日本電産サンキョー)との連係が決まり、姉の2位をお膳立てした。
男子は500メートルで長谷川翼(日本電産サンキョー)が6位に入り、今季前半は不振だった加藤条治(同)が8位と存在感を見せた。しかし、W杯で結果を残した中村奨太(ロジネットジャパン)、小田卓朗(水戸開発計画研究所)ら中長距離陣はぱっとしない。ヨハン・デビット・ヘッドコーチは「世界全体が昨年より上がっている。ラップタイムをもっと速くしなけらばならないことが分かった」と話した。(2017/02/13-16:26)