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ハマグリと奇祭、桑名の旅:時事ドットコム
The Wayback Machine - https://web.archive.org/web/20171017135648/https://www.jiji.com/jc/v4?id=201710kuwana0001

ハマグリとさい桑名くわなたび

ふっくらやわらかいハマグリ

 三重みえけん桑名くわな歴史れきしくわしいひとなら、東海道とうかいどうじゅうさんの42番目ばんめ宿やどで、そのまえ熱田あつた宿やど宮宿みやじゅく)と東海道とうかいどう唯一ゆいいつ海上かいじょうむすばれた桑名くわな宿やどおもかべるだろうか。あるいはNHKの大河たいがドラマ「真田さなだまる」にも登場とうじょうした徳川とくがわ四天王してんのう一人ひとり本多ほんだ忠勝ただかつ桑名くわなはん初代しょだい藩主はんしゅだったことをっているひともいるかもしれない。しかし、一般いっぱんてきには「桑名くわなのハマグリ」がもっともなじみがあるのでは。

 2017ねんがつ上旬じょうじゅん、その桑名くわなたびしませんかとのおさそいがあり、ハマグリがべられそうという食欲しょくよく優先ゆうせん参加さんかすることにした。名古屋なごやからJR関西かんさい本線ほんせんり、30ふんほどで到着とうちゃく。そして早速さっそく、ハマグリりょうおこなわれている赤須賀あかすか漁港ぎょこうくるまかった。到着とうちゃくしたかわ堤防ていぼうこうにひろがっていたのは揖斐川いびがわ長良川ながらがわで、木曽川きそがわふくむ「木曽きそ三川さんせん」の河口かこう付近ふきん雄大ゆうだいながめだった。

 「ここは内海うちうみで、汽水域すいいきにできた干潟ひがたそだかいはふっくらしてやわらかい」とかたるのは、赤須賀あかすかまちづくり推進すいしん協会きょうかい水谷みずたに博之ひろゆき理事りじちょうだ。赤須賀あかすか漁港ぎょこうちかくで2010ねん開館かいかんした「はまぐりプラザ」ない食堂しょくどう「はまかぜ」で「きハマグリ定食ていしょく」に舌鼓したつづみっているあいだ水谷みずたにさんは桑名くわなのハマグリについてさまざまなうんちくを披露ひろうしてくれた。

 桑名くわなのハマグリは「やまとハマグリ」で、千葉ちばけん九十九里浜くじゅうくりはまなどの「汀線ていせん(ちょうせん)ハマグリ」とは種類しゅるいちがうという。桑名くわなでのハマグリ漁獲ぎょかくりょうは1960年代ねんだいには年間ねんかんやく3000トンあったものの、干潟ひがた消滅しょうめつ乱獲らんかくなどから1995ねんには0.8トンまで減少げんしょう絶滅ぜつめつ危機ききむかえた。76ねんからややかいのふ種苗しゅびょう生産せいさんしていたが。漁獲ぎょかくりょう回復かいふく傾向けいこうになるまで30ねん以上いじょうもかかった。2000ねんから年間ねんかん100まんややかい放流ほうりゅうつづけており、10ねんには漁獲ぎょかくりょうが200トンまで回復かいふくしている。

 「木曽きそ三川さんせん上流じょうりゅうやま栄養分えいようぶん大事だいじだ。10ねんほどまえから、毎年まいとし地元じもと小学生しょうがくせい木曽川きそがわ上流じょうりゅう岐阜ぎふけん東白川ひがししらかわむらって植樹しょくじゅおこない、夏休なつやすみには東白川ひがししらかわむら子供こどもたちを干潟ひがた招待しょうたいしている」。水谷みずたにさんはほおゆるませた。

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