サンデさんでー毎日まいにち

サンデさんでー毎日まいにちビューアー

10月10日にち号ごう

＜ビューアーはこちら＞

牧まき太郎たろうの青あおい空そら白しろい雲くも

／８３４　コロナに罹かかったら「脳のうの霧きり」罹かからないと「たこつぼ心筋しんきん症しょう」？

　同おない年どしの知人ちじんが新型しんがたコロナの後遺症こういしょうに悩なやんでいる。　肺炎はいえんは軽かるくて早はやく治なおった。世間せけんでいう「嗅覚きゅうかく・味覚みかく障害しょうがい」「脱毛だつもう」などの後遺症こういしょうも、今いまの時点じてんでは問題もんだいない。「でも、何なんとなく脳のうに霧きりがかかったような感かんじなんだ。認知にんち症しょうじゃないのかなぁ？」　まさか？　でも、ひょっとすると新聞しんぶんで読よんだ「脳のうの霧きり」（ブレインフォグ）と呼よび

元村もとむら有希子ゆきこの科学かがくのトリセツ

／１７２　酒さけは静しずかに呑のむべし　なのに悪者わるもの扱あつかいとは

　今年ことしもあと３カ月かげつ。ようやく、新型しんがたコロナ緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん解除かいじょの運はこびとなった。　とりわけ東京とうきょうは緊急きんきゅう事態じたいが「日常にちじょう」となった２０２１年ねんだった。もはや、宣言せんげんが出でていなかったころを思おもい出だせないほどである。　長ながかった。これほど、外食がいしょくができるありがたさを感かんじたことはない。　会社かいしゃを出でた瞬間しゅんかんから脳のう内ないスイッチが切きり替かわり、

２０５０年ねんのメディア

第だい７８回かい　「答こたえはネットの中なかにない本ほんの中なかにある」逆説ぎゃくせつの中なかにある真理しんり＝下山しもやま進すすむ

＜Ｓｕｓｕｍｕ　Ｓｈｉｍｏｙａｍａ　“ＭＥＤＩＡ　ＩＮ　２０５０”＞『２０５０年ねんのジャーナリスト』出版しゅっぱん　好評こうひょう連載れんさい中ちゅうの小しょう誌しコラムに書かき下おろしを加くわえた『２０５０年ねんのジャーナリスト』（毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん）が出版しゅっぱんされた。国内外こくないがいの新聞しんぶん、雑誌ざっし、ネット、テレビ、ラジオなど多岐たきにわたるメディアを題材だいざいに、取材しゅざい現場げんばや経営けいえいに携

人間にんげんドキュメント・季き節ぶしの人ひとたち

／１３３　サンデル教授きょうじゅの人物じんぶつ像ぞうを「正義せいぎ論ろん的てき」に取材しゅざい＝森もり健けん

　ブレーキが壊こわれて、暴走ぼうそうする列車れっしゃ。線路せんろの先さきには五ご人にんの作業さぎょう員いん、待避たいひ線せんには一人ひとりの作業さぎょう員いんがいる。あなたが列車れっしゃの運転うんてん士しなら、いまどちらの線路せんろを選えらぶか――。　そんな悩なやましい問といから正義せいぎに関かんする政治せいじ哲学てつがくを論ろんじた本ほんが二に〇一いち〇年ねんにベストセラーになった。『これからの「正義まさよし」の話はなしをしよう』（原題げんだいJustice）。著者ちょしゃは

新しん・炉辺ろへんの風ふうおと

／２４　長ながい間あいだ、気きづかずにいたこと／３＝梨木なしき香が歩ふ

　近所きんじょの保護ほご樹林じゅりんのフェンスで、夕暮ゆうぐれどきレース細工ざいくのような花はなを咲さかせていた烏瓜からすうり(からすうり)も、気きがつけばその多おおくが小ちいさなスイカのような実じつに置おき換かわっていた。もうすぐ朱色しゅいろに変かわるだろう。私わたしの家いえはそこから数すう分ふん歩あるいたところ。　昔むかしはよく、庭にわ箒ほうき(にわぼうき)を持もって家いえの前まえをのんびりと掃はいている大人おとながいた。け

読よんでトクする社会しゃかい保障ほしょう

社会しゃかい保障ほしょうフォーラム／１４５　来年らいねん１０月がつから対象たいしょうが拡大かくだい　厚生こうせい年金ねんきん・健康けんこう保険ほけんの改正かいせい

　＜プロがこっそり教おしえる　読よんでトクする社会しゃかい保障ほしょう＞　◆年金ねんきん　近年きんねん、パート・アルバイトといった就労しゅうろう形態けいたいで生活せいかつを支ささえている方ほうが増ふえています。またコロナ禍かで、こうした方々かたがたの中なかには、生活せいかつ保障ほしょうサービスが十分じゅうぶんに行いき届とどかない方ほうがいるというニュースも連日れんじつのように報ほうじられています。　こうした中なか、昨年さくねん５月がつに年金ねんきん制度せいど改正かいせい

これは、アレだな

／５１　お（祖そ）父とうさんは総理そうり大臣だいじん＝高橋たかはし源一郎げんいちろう

　作家さっかの犬いぬ養やしなえ道子みちこさんは１９２１年ねんに生うまれて２０１７年ねんに96歳さいで亡なくなった。父親ちちおやの犬いぬ養やしなえ健けん(たける)は元々もともと白樺しらかんば(しらかば)派はの作家さっかだったが後のちに議員ぎいんになり法務大臣ほうむだいじんも務つとめた。健けんの父ちちは偉大いだいな政治せいじ家かで総理そうり大臣だいじん在任ざいにん中ちゅう、１９３２（昭和しょうわ７）年ねんの「五ご・一いち五ご事件じけん」で軍人ぐんじんに暗殺あんさつされた犬いぬ養やしなえ毅あつし(つよし)だ。お祖父じいさんは総理そうり大臣だいじん

藤井ふじい聡さとし太ふとしが「８冠かん独占どくせん」する！？　少年しょうねん時代じだいの師匠ししょうが大おおいに期待きたい

　将棋しょうぎの八はち大だいタイトル戦せんの一ひとつ、「叡あきら王おう戦せん」を制せいしたのは藤井ふじい聡さとし太ふとし（19）――。これまでに奪取だっしゅしたタイトル称号しょうごう「王位おうい」「棋聖きせい」と合あわせ、19歳さい１カ月かげつで３冠かんを達成たっせいした。羽生はぶ善治よしはる九きゅう段だん（50）が１９９３年ねん、最年少さいねんしょう３冠かんになった時ときの22歳さい３カ月かげつより３歳さい以上いじょうも若わかい。　９月くがつ13日にち、藤井ふじいが叡あきら王おう戦せん五ご番ばん勝負しょうぶの最終さいしゅう局きょくで勝かった相そう

世代せだいの昭和しょうわ史し

／４６　戦後せんご民主みんしゅ主義しゅぎの裏うらと表ひょう　いくつかの歴史れきし体験たいけんの場面ばめんから考かんがえる＝保阪ほさか正ただし康やすし

　共通きょうつうの歴史れきし体験たいけんは世代せだいを形成けいせいし、世代せだいはまた相あい通つうじる歴史れきし観かんを生うみ出だしていく。現代げんだい史し研究けんきゅうの第一人者だいいちにんしゃが世代せだい論ろんによって昭和しょうわ史しを見みつめ直なおす注目ちゅうもく連載れんさい。今回こんかいは、保阪ほさか氏しの幼少ようしょう期きの、また歴史れきしの語かたり部べとしての体験たいけん談だんから、戦後せんご民主みんしゅ主義しゅぎを生いきた世代せだいが抱かかえた重層じゅうそう的てきな心情しんじょうを明あきらかにする。　日本にっぽん近代きんだい史しが現代げんだい史しに移行いこうするときに、そ