国民こくみんの「分断ぶんだん」招まねいた五輪ごりん　「安倍あべ路線ろせん」転換てんかんの契機けいきに＝小山こやま由宇ゆう（政治せいじ部ぶ）

　＜東京とうきょう2020＋1＞

　新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが拡大かくだいする中なかで開ひらかれた東京とうきょうオリンピックは、五輪ごりんの暗部あんぶをまざまざと見みせつけた。安倍あべ前ぜん政権せいけんと菅かん政権せいけんは政治せいじ利用りように走はしり、国際こくさいオリンピック委員いいん会かい（IOC）の商業しょうぎょう主義しゅぎも目めに付ついた。一方いっぽうで選手せんしゅの活躍かつやくが感動かんどうをもたらしたのも事実じじつだろう。国民こくみんを分断ぶんだんした五輪ごりんだったからこそ、菅かん義よし偉えら首相しゅしょうは今回こんかいの経験けいけんから、あるべき社会しゃかい像ぞうを見みいだし、国民こくみんに示しめす責任せきにんがあると思おもう。