アート・書しょ

菊池きくち寛ひろし記念きねん館かん第だい30回かい文学ぶんがく展てん　「クマのプーさん」翻訳ほんやくの児童じどう文学ぶんがく者しゃ、石井いしい桃子ももこさんの足跡あしあと　きょうから高松たかまつで　／香川かがわ

　「クマのプーさん」の翻訳ほんやくなどで知しられる児童じどう文学ぶんがく者しゃの石井いしい桃子ももこさん（1907～2008年ねん）の足跡あしあとをたどる菊池きくち寛ひろし記念きねん館かん第だい30回かい文学ぶんがく展てん「石井いしい桃子ももこの101年ねん　本ほんは一生いっしょうの友ともだち」が5日にちから、サンクリスタル高松たかまつ（高松たかまつ市し昭和しょうわ町まち1）で始はじまる。高松たかまつ出身しゅっしんの文豪ぶんごう・菊池きくち寛ひろしに才能さいのうを見みいだされ、当時とうじ珍めずらしかった女性じょせい編集へんしゅう者しゃや翻訳ほんやく家か

ライデン国立こくりつ古代こだい博物館はくぶつかん所蔵しょぞう　古代こだいエジプト展てん　作品さくひん紹介しょうかい／1　「発見はっけん」の経緯けいいを紹介しょうかい　／山口やまぐち

　■ギザの大だいスフィンクス　エジプトのピラミッドやスフィンクスは今日きょう、世界中せかいじゅうの人々ひとびとに知しられています。　およそ5000年ねん前まえに始はじまったとされる古代こだいエジプト文明ぶんめいにヨーロッパ人じんが初はじめて触ふれたのは16世紀せいきのことでした。以来いらい、旅行りょこう者しゃや商人しょうにん、画家がかたちがエジプトを訪おとずれ、彼かれらが持もち帰かえった発掘はっくつ品ひんや現地げんちの様子ようすを描えがいた絵画かいがな

井い植うえ文化ぶんか賞しょう　3個人こじん・3団体だんたいが受賞じゅしょう　文化ぶんか芸術げいじゅつなど6部門ぶもん　／兵庫ひょうご

　文化ぶんか芸術げいじゅつ、科学かがく、社会しゃかい福祉ふくしなどの分野ぶんやで活躍かつやくする兵庫ひょうごゆかりの個人こじん・団体だんたいをたたえる「第だい45回かい井い植うえ文化ぶんか賞しょう」の受賞じゅしょう者しゃが決きまった。賞しょうは淡路島あわじしま出身しゅっしんで、1969年ねんに死去しきょした三洋電機さんようでんき創業そうぎょう者しゃの井い植うえ歳男としおとこ氏しの遺志いしにより創設そうせつされた。表彰ひょうしょう式しきはコロナ禍かで中止ちゅうしされたが、公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん井い植うえ記念きねん会かい（神戸こうべ市し垂水たるみ区く）が6部門ぶもんで3個人こじん・3団だん

鮮あざやか多彩たさいな陶芸とうげい　作家さっから思おもい込ごめた230点てん　17日にちまで　白山はくさん　／石川いしかわ

　吉野よしの工芸こうげいの里さと（白山はくさん市し）の文化ぶんか交流こうりゅうサロン鶉うずら荘そう（うずらそう）で、企画きかく展てん「陶芸とうげいの魅力みりょく展てん」が開ひらかれている。白山しろやま麓ふもと（ろく）で活動かつどうする陶芸とうげい作家さっか9人にんの作品さくひん約やく230点てんを展示てんじする。入場にゅうじょう無料むりょう。17日にちまで。　吉野よしの工芸こうげいの里さとは、各かく分野ぶんやの工芸こうげい作家さっかに創作そうさくの場ばを提供ていきょうするとともに、一般いっぱんの人ひとにも施設しせつを公開こうかいし、芸術げいじゅつや文化ぶんかに親したしんでもら

「万葉まんよう古道ふるみち」を尋たずねて

交流こうりゅう・別わかれ・流浪るろう／87　吉野よしの／28　山川やまかわ清きよく　命いのち支ささえる桃源郷とうげんきょう　／奈良なら

　吉野よしのの名なの由来ゆらいの説明せつめいは「古事記こじき」「日本書紀にほんしょき」に見みえず、万葉まんよう歌かにも手掛てがかりが無ない。全国ぜんこく的てきに重要じゅうような地ちであったことを考かんがえると、不思議ふしぎだ。　記紀ききで「吉野よしの」が出でる最古さいこの場面ばめんは、神武じんむ天皇てんのうの大和やまと征服せいふく伝承でんしょうにある。神武じんむは、古事記こじきでは熊野くまのから「吉野よしの河かわの河かわ尻しり」に出でる。書しょ紀きでは「菟うさぎ田でん（うだ）」（宇陀うだ市し）から「吉野よしの之これ地ち」の

飲酒いんしゅ運転うんてん、根絶こんぜつ願ねがい　「妖怪ようかい書家しょか」逢香さん、水墨すいぼく画が展示てんじ　奈良なら　／奈良なら

　「妖怪ようかい書家しょか」として活躍かつやくする逢香（おうか）さん（27）が飲酒いんしゅ運転うんてん根絶こんぜつへの願ねがいを込こめて描えがいた水墨すいぼく画がのタペストリーが奈良なら市しの商業しょうぎょう施設しせつ「ミ・ナーラ」で展示てんじされている。奈良なら署しょが制作せいさくを依頼いらい、年末ねんまつまで掲示けいじする。　「善ぜんVS．悪あく」と題だいした作品さくひんでは、頭あたまの中なかで善ぜんと悪あくがバトルを繰くり広ひろげている様子ようすを描えがいた。危険きけん性せいを知しりなが

尾山おやま遺跡いせき　島本しまもとに古代こだいの瓦かわら窯かま跡あと　7世紀せいき末まつ～8世紀せいき中なかごろ　飛鳥あすか期きの僧そう、道昭みちあきが関与かんよか　／大阪おおさか

　島本しまもと町まち教委きょういは、弥生やよい時代じだい～近世きんせいの集落しゅうらく跡あと、尾山おやま遺跡いせきの一部いちぶ（同町どうちょう桜井さくらい3）で、古代こだいの瓦かわら窯かま（がよう）跡あとを発見はっけんしたと発表はっぴょうした。飛鳥あすか時代じだい末まつの7世紀せいき末まつから奈良なら時代じだいの8世紀せいき中ちゅうごろにかけて寺院じいん用ようの瓦かわらを焼やいた窯かまの遺構いこうとみられ、出土しゅつどした瓦かわらの文様もんようや特徴とくちょうは、飛鳥寺あすかでら東南とうなん禅ぜん院いん（奈良なら県けん明日香あすか村むら）や梶原かじはら寺てら（高槻たかつき市し）と共通きょうつうしているとい

小中こなか高校こうこう書道しょどう作品さくひん紙上しじょう展てん　9月がつ度ど入選にゅうせん作さく決きまる　／千葉ちば

　第だい526回かい小中こなか高校こうこう書道しょどう作品さくひん紙上しじょう展てん（毎日新聞まいにちしんぶん千葉ちば支局しきょく主催しゅさい、そごう千葉ちば店てん、JFEスチール協賛きょうさん）の9月がつ度ど入選にゅうせん作さくが決きまった。1205点てんの出品しゅっぴんがあった。入賞にゅうしょう者しゃは次つぎの皆みなさんです。（敬称けいしょう略りゃく）　＜最優秀さいゆうしゅう賞しょう＞　鴨川かもがわ市立しりつ東条とうじょう小しょう1年ねん、石井いしい皆実みなみ▽千葉ちば市立しりつ大宮おおみや小しょう2年ねん、山川やまかわ愛あい結実けつじつ▽船橋ふなばし市立しりつ大穴おおあな小しょう3年ねん、田淵たぶち咲さき良りょう▽千葉ちば市立しりつ都賀つがの

炎ほのおと技わざの芸術げいじゅつ　ヴェネチアン・グラス至宝しほう展てん　～第だい2部ぶ～／6止とめ　寄木よせぎ細工ざいくとモザイク・グラス　／神奈川かながわ

　◇東西とうざいの技わざの懸かけ橋はし　ベネチアで19世紀せいきに復活ふっかつした古代こだいローマ時代じだいのモザイク・グラスと、江戸えど時代じだい後期こうきより今いまに伝つたわる箱根はこね寄木よせぎ細工ざいくは、国くには違ちがえど、色いろの違ちがう素材そざいを組くみ合あわせて精緻せいちな模様もようを生うみ出だす点てんなど、多おおくの共通きょうつう点てんが存在そんざいする。　2013年ねん開催かいさいの特別とくべつ展てん「時空じくうを超こえた東西とうざいの技わざ　モザイク美びの世界せかい」では、歴史れきし的てきな名な

柴田しばた錬三郎れんざぶろう賞しょう決きまる

　第だい34回かい柴田しばた錬三郎れんざぶろう賞しょう（集英社しゅうえいしゃなど主催しゅさい）は4日にち、朝井あさいまかてさん（62）の「類るい」（集英社しゅうえいしゃ）と、朝井あさいリョウさん（32）の「正せい欲よく」（新潮社しんちょうしゃ）に決きまった。賞金しょうきんは300万まん円えん。贈呈ぞうてい式しきは関係かんけい者しゃのみで行おこなう予定よてい。

小説しょうせつ「無月むげつの譜ふ」

／296　松浦まつうら寿ひさし輝てる　画が・井筒いづつ啓之ひろゆき

　日本にっぽん占領せんりょう下かのシンガポールに、日本にっぽん軍ぐんの一いち兵卒へいそつとして赴任ふにんする。そんな境遇きょうぐうのなかで彼かれが見みたものは、ふつうの人ひとが暮くらすふつうの町まちとは懸かけ離はなれた光景こうけいだったろう。　ふつうの町まちでふつうに生いきて――などといった呑気のんき（のんき）な感想かんそうをおれがもてあそべるのも、おれ自身じしん、生うまれて以来いらい、戦争せんそうとは縁えんが切きれて久ひさしい平和へいわな国くにで

遊ゆうナビ

ステージ　／東京とうきょう

　■国立こくりつ能楽堂のうがくどう11月公演こうえん（JR千駄ケ谷せんだがや駅えき）　定例ていれい公演こうえん＝11月10日にち13時じ、狂言きょうげん「無む布施ふせ経けい（ふせないきょう）」小笠原おがさわら由ゆかり祠ほこら（ただし）、能のう「忠ちゅう度ど（ただのり）」塩津しおづ哲生てつお▽普及ふきゅう公演こうえん＝13日にち13時じ、解説かいせつ・能楽のうがくあんない「能のう『初雪はつゆき』に見みる金春こんぱる禅ぜん鳳おおとりの作風さくふう」小林こばやし健二けんじ（国文学研究資料館こくぶんがくけんきゅうしりょうかん名誉めいよ教授きょうじゅ）、狂言きょうげん「寝ね音曲おんぎょく（ねおんぎょ

アートの扉とびら

ピーター・シス　「かべ　鉄てつのカーテンのむこうに育そだって」原画げんが　自由じゆう求もとめる自分じぶん、投影とうえい

　共産党きょうさんとう統治とうち下かのチェコスロバキア（当時とうじ）では1950年代ねんだい以降いこう、芸術げいじゅつ家かたちは監視かんし下かに置おかれた。68年ねんに首都しゅとプラハがソ連それん軍ぐんに占領せんりょうされると、すべての表現ひょうげんは検閲けんえつにさらされた。シスは、その分厚ぶあつい監視かんしの隙間すきま（すきま）から浸透しんとうする米国べいこくや英国えいこくのポップカルチャーに心しんを躍おどらせ、幾度いくども秘密ひみつ警察けいさつに呼よばれながらも、自由じゆうを希求ききゅう

美びとあそぶ

アンガールズ・山根やまね良りょう顕あらわさん／2止とめ　学まなびながら道みちを探さぐる

　この作品さくひんは、中学ちゅうがく3年生ねんせいの時ときに書かいた「人ひと不学ふがく不知ふち道どう」です。中国ちゅうごくの古典こてん「礼れい記き」にあります。字じがうまい下手へたはともかく、「人ひとは学まなばなければ、道みちを知しることはできない」という言葉ことばの意味いみが印象いんしょう的てきで、僕ぼくの人生じんせいの原点げんてんのような作品さくひんです。　僕ぼくらのコンビは結成けっせい22年ねん目めですが、2004年ねんごろから、外見がいけんや動作どうさを「気持きもち悪わるく」

水車みずぐるま小屋こやのネネ

／77　津村つむら記き久子ひさこ　画が　北澤きたざわ平たいら祐ゆう

「クラスの男子だんしといいになったんです。それで手てを上あげられて」　昼休ひるやすみに、律りつは頭あたまを何なん度どか叩（たた）かれたらしい。それで理科りかの教科書きょうかしょを投なげつけてやり返かえした。でもそれはその男子だんしには当あたらなかったので、今度こんどは国語こくごの教科書きょうかしょを振ふりかざしてその男子だんしの腕うでに背せの部分ぶぶんをぶつけた。律りつは複ふく数すう回かい頭あたまを叩たたかれた蓄積ちくせきで、男子だんしは教きょう

Interview

中島なかじま京子きょうこさん（作家さっか）　入管にゅうかんが侵害しんがいする恋愛れんあい　取材しゅざい重かさねて新刊しんかん小説しょうせつ刊行かんこう

　名古屋なごや出入国しゅつにゅうこく在留ざいりゅう管理かんり局きょくで3月がつ、スリランカ人じん女性じょせいのウィシュマ・サンダマリさん（当時とうじ33歳さい）が十分じゅうぶんな医療いりょうを受うけられないまま病死びょうしした。入管にゅうかんを巡めぐっては、不適切ふてきせつな収容しゅうようや待遇たいぐうのひどさが以前いぜんから指摘してきされているが、世論せろんの関心かんしんはなかなか高たかまってこなかった。中島なかじま京子きょうこさんの新刊しんかん『やさしい猫ねこ』（中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ）は、そうした

俳人はいじん・杉田すぎた久女ひさじょの生涯しょうがい、朗読ろうどく劇げきに　俳優はいゆう・中村なかむら敦夫あつおさん制作せいさく、初はつ上演じょうえん

　俳優はいゆうで作家さっかの中村なかむら敦夫あつおさん（81）が俳人はいじん・杉田すぎた久女ひさじょ（1890～1946年ねん）の生涯しょうがいを描えがいた俳句はいく朗読ろうどく劇げき「翔しょう（と）べ久女ひさじょよ！　天空てんくうの果はてまで」を制作せいさくし、9月がつ20日はつかに久女ひさじょゆかりの地ち・北九州きたきゅうしゅう市しで開ひらかれた「東ひがしアジア文学ぶんがく会議かいぎ」で初はつ上演じょうえんされた。　久女ひさじょ（本名ほんなひさ）は鹿児島かごしま市し生うまれ。19歳さいでの結婚けっこんを機きに、旧制きゅうせい小倉こくら中ちゅう（現げん

Topics

龍谷大りゅうこくだい　「アジアの女神めがみたち」展てん　観音かんのん菩薩ぼさつ、女性じょせい化かの過程かてい　古代こだいインドでは男性だんせい、広ひろがりと変遷へんせん

　観音かんのん様さまは男性だんせいか、女性じょせいか。仏教ぶっきょうの中なかでも特とくに広ひろく親したしまれる観音かんのん菩薩ぼさつ（ぼさつ）だが、その性別せいべつについては曖昧あいまいに感かんじている人ひとも多おおいだろう。龍谷大りゅうこくだい学がく龍谷りゅうざくミュージアム（京都きょうと市し下京しもぎょう区く）で開催かいさい中ちゅうの特別とくべつ展てん「アジアの女神めがみたち」では「観音かんのんになった女神めがみ」という章しょうを設もうけ、その素朴そぼくな疑問ぎもんにじっくりと向むき合あえる宝物ほうもつを展示てんじしている

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展覧てんらん会かい　杉浦すぎうら非水ひすい　時代じだいをひらくデザイン

　■杉浦すぎうら非水ひすい　時代じだいをひらくデザイン　11月14日にちまで、東京とうきょう都と墨田すみだ区く横川よこがわ1のたばこと塩しおの博物館はくぶつかん（03・3622・8801）。松山まつやま市しに生うまれ、モダンデザインのパイオニアとして知しられる杉浦すぎうら非水ひすい（1876～1965年ねん）の足跡あしあとをたどる。三越みつこし呉服ごふく店てんの図案ずあん部ぶ初代しょだい主任しゅにんとして着任ちゃくにんし、27年間ねんかんにわたって同店どうてんのポスターや

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文学ぶんがく賞しょう　第だい2次じ関根せきね賞しょう第だい16回かいほか

　■第だい2次じ関根せきね賞しょう第だい16回かい（同どう賞しょう運営うんえい委い主催しゅさい）　瓦かわら井い裕子ゆうこさんの『王朝おうちょう和歌わか史しの中なかの源氏物語げんじものがたり』（和泉いずみ書院しょいん）に決きまった。新進しんしん・中堅ちゅうけんの女性じょせい研究けんきゅう者しゃによる平安へいあん時代じだいの文学ぶんがく・語学ごがく研究けんきゅうを対象たいしょうとした賞しょう。中断ちゅうだんを挟はさみ、今回こんかいで通算つうさん28回かい目め。　■第だい53回かい新潮しんちょう新人しんじん賞しょう（新潮社しんちょうしゃ主催しゅさい）　久ひさ栖博季き（くず・ひろき）さんの「彫刻ちょうこくの感想かんそう」に決きまっ