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TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い
The Wayback Machine - https://web.archive.org/web/20211228160934/https://www.4gamer.net/games/487/G048727/20211224001/
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印刷2021/12/29 00:20

インタビュー

TRPGの創作そうさく激震げきしんあたえたライセンス制度せいど「SPLL」とはなにか。ライツ事務じむきょく代表だいひょうしゃく,その意図いとねら

 2021ねん10がつ18にち,アークライトとKADOKAWA,グループSNE,F.E.A.R,冒険ぼうけん支援しえんといったテーブルトークRPG(以下いか,TRPG)の大手おおてパブリッシャの連名れんめいによる「テーブルトークRPGにかんする創作そうさく活動かつどうのガイドライン」が,TRPGライツ事務じむきょくから発表はっぴょうされた

画像集#004のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

 このガイドラインは,近年きんねんがりをせるTRPGの創作そうさく活動かつどうについて,パブリッシャまたはタイトルがわからまもってほしい基準きじゅん表明ひょうめいしたものだ。その内容ないようは,権利けんり表示ひょうじ明示めいじやデータの転載てんさい禁止きんしなど一般いっぱんてき内容ないようではあるものの,これにともなって制定せいていされた「SPLL(スモールパブリッシャーリミテッドライセンス)」が,おおきな話題わだいんだ。
 具体ぐたいてき内容ないようは,ガイドラインのサイトに掲載けいさいされた文言もんごん確認かくにんしてほしいが,要約ようやくすれば登録とうろくされたTRPGタイトルの創作そうさく有料ゆうりょう頒布はんぷ販売はんばいする場合ばあいは,一定いっていライセンスりょう事務じむきょくへ,ひいてはタイトルの権利けんりしゃがわ支払しはらわなくてはならない,というもの。その金額きんがくかみ媒体ばいたい――いわゆる同人どうじん場合ばあい売上うりあげ見込みこみがく製造せいぞうすう×頒布はんぷ価格かかく)が20まんから70まん場合ばあい1まん6500えん,デジタルのダウンロード販売はんばいでは販売はんばいがくの10%になるという。

画像集#005のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

 しかし創作そうさく界隈かいわいではあまり前例ぜんれいのないこころみであることや,発表はっぴょうから12月1にち運用うんよう開始かいしまでの準備じゅんび期間きかんみじかかったこと,発表はっぴょう当初とうしょはデジタル販売はんばい規定きていが「後日ごじつ発表はっぴょう」と記載きさいされるなど,さまざまなてんで“あらさ”が目立めだったことから,一部いちぶには困惑こんわく不安ふあんするこえささやかれた。

 サイトの文言もんごんによれば,今回こんかいのガイドライン制定せいてい創作そうさく自由じゆう制限せいげんするものではなく,あくまでトラブルを未然みぜん阻止そしし,著作ちょさくけんしゃへの支援しえん意図いとしたものとうが,その真意しんいはどこにあるのか。
 TRPGライツ事務じむきょく代表だいひょうであるアークライトの梶原かじはら佳介けいすけと,SPLLのローンチから提携ていけいサイトとして名乗なのりをげたDLsiteの影山かげやま周平しゅうへいはなしいた。

テーブルトークRPGにかんする創作そうさく活動かつどうのガイドライン

「DLsite」テーブルトークRPG関連かんれん作品さくひん一覧いちらん



なぜガイドラインとSPLLが必要ひつようなのか


4Gamer:
 本日ほんじつはよろしくおねがいします。SPLLの運用うんようが12月1にち開始かいしとなりました。いわゆる“公式こうしきがわ”からの創作そうさくへのアプローチとしては,かなり挑戦ちょうせんてきこころみとかんじていますが,まずはこのちからおかせください。

アークライト 開発かいはつ事業じぎょう本部ほんぶ出版しゅっぱんグループ 出版しゅっぱん事業じぎょう部長ぶちょう梶原かじはら佳介けいすけ。ガイドライン策定さくていにあたってはその中核ちゅうかくにない,TRPGライツ事務じむきょく代表だいひょうつとめている
画像集#003のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い
梶原かじはら佳介けいすけ以下いか梶原かじはら):
 ながれとしては,「クトゥルフ神話しんわTRPG」以下いか,CoC)が動画どうがリプレイなどの影響えいきょうにより2011ねんごろからおおきながりをせ,それまでおおきいとはえなかったTRPGジャンルが活況かっきょうになったのが発端ほったんです。それにともなって,「創作そうさくのためにガイドラインをしめしてほしい」という要望ようぼうが,ファンのがわからてくるようになったんです。

4Gamer:
 要望ようぼうとどくようになったのは,いつごろのおはなしでしょうか。

梶原かじはら
 各社かくしゃのクリエイターさんたちとのあいだ話題わだいがるようになったのが,5〜6ねんまえだったとおもいます。それをけ,ガイドラインを具体ぐたいてき策定さくていしようということになったのが2020ねん年末ねんまつごろでした。

4Gamer:
 なるほど。ではSPLLによるライセンス制度せいどよりも,ガイドラインをしたいというのがさきにあったわけですね。

梶原かじはら
 はい。ライセンスのほうは,じつはCoCの版元はんもとであるべいケイオシアムとの調整ちょうせいなかまれてきたものなんです。日本にっぽんにおけるTRPGの創作そうさくは,CoCが8〜9わりめているのが現状げんじょうなんですが,そのケイオシアムから日本にっぽん権利けんりしゃがわ――この場合ばあいはKADOKAWAとアークライト――に「日本にっぽん状況じょうきょうはどうなっているのか」とわせがあり。早急そうきゅうにルールをめる必要ひつようてきました。
 そこでケイオシアムが海外かいがい運用うんようしているSPLLをベースに,日本にっぽん状況じょうきょうわせて調整ちょうせいくわえた日本にっぽんばんSPLLをつくることにしました。これが現在げんざいのものの原型げんけいになっています。

4Gamer:
 ケイオシアムのSPLLはどんな内容ないようなのでしょうか。

梶原かじはら
 創作そうさくぶつには「Non-Commercial(商業しょうぎょう),Non-Retal(販売はんばい),Unofficial(公認こうにん),Unbranded(ロゴなど使用しよう不可ふか)」といった条件じょうけんがあり,かなりきびしいものになっています。例外れいがいてき小規模しょうきぼ出版しゅっぱんしゃけとして,同人どうじんなら2000ドル以内いない売上うりあげ一律いちりつ100ドル,デジタルなら指定していのサイト販売はんばいして50%(ケイオシアムしゃ20%+ショップがわ取分とりぶん30%)がかれるかたちでロイヤリティを支払しはら設定せっていとなっています。

4Gamer:
 日本にっぽん創作そうさく文化ぶんかかんがえると,たしかにきびしい内容ないようですね。

梶原かじはら
 はい。そもそも「創作そうさくでロイヤリティを支払しはらうこと」が一般いっぱんてきではないですし,版元はんもとがわ膨大ぼうだいかず申請しんせいにいちいち対応たいおうしなくてはならないとかんがえると,とても現実げんじつてきではない。

4Gamer:
 日本にっぽん創作そうさく――というか同人どうじん文化ぶんかは,他国たこくからるとたしかに特殊とくしゅかもしれないですね。あえて白黒しろくろをつけずに“グレー”の状態じょうたい維持いじすることで,権利けんりしゃがわ創作そうさくしゃがわ双方そうほう手間てまはぶいている。例外れいがいがあるとすれば,模型もけいやフィギュアにおける当日とうじつ版権はんけん制度せいどでしょうか。

個人こじんやサークルなどのアマチュアが制作せいさくするガレージキットについて,権利けんりもと即売そくばいかい(ワンダーフェスティバルなど)の会期かいきちゅうおよび会場かいじょうでの販売はんばい限定げんていし,展示てんじ即売そくばい許諾きょだく簡易かんいてき商品しょうひん許諾きょだく制度せいど対応たいおう権利けんりもとによってことなるが,基本きほんてき審査しんさやロイヤリティの支払しはらいが発生はっせいする。

梶原かじはら
 そうですね。しかしTRPGの創作そうさくでは,そこにいちすことにしました。

4Gamer:
 決断けつだん理由りゆうはなんだったのでしょうか。

梶原かじはら
 やはり「売上うりあげをちゃんとげん著作ちょさくしゃ還元かんげんして,自分じぶんたちがやっていることが問題もんだいにならないようにしたい」というこえが,創作そうさくしゃさんたちがわからてきたことですね。そして,それはアークライトのみならず,各社かくしゃさんともおな状況じょうきょうだったんです。

4Gamer:
 ファンのがわが“グレー”でなく“しろ”であることをのぞんだと。

梶原かじはら
 我々われわれがわでは,そうかんがえています。ファンのみなさんが,安心あんしんして創作そうさくめる状況じょうきょうつくりたい。それならばガイドラインできっちりと線引せんひきをしたうえで,日本にっぽん状況じょうきょうったライセンス制度せいどもうけたほうがいいと。

画像集#008のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

4Gamer:
 今回こんかいのガイドラインには,アークライト/しん紀元きげんしゃのほか,KADOKAWAとグループSNE,F.E.A.R,冒険ぼうけん支援しえん賛同さんどうしたかたちですが,それぞれの反応はんのうはいかがでしたか。

梶原かじはら
 基本きほんてきには,みなさんおな方向ほうこういているようでした。どこかいちしゃだけなら勇気ゆうきのいる決断けつだんだったとおもいますが,ひとつのガイドライン/ライセンスに統合とうごうして運用うんようできるならぜひ,と。調整ちょうせい時間じかんがかかったのは,ライセンスりょう部分ぶぶんくらいでした。

4Gamer:
 なるほど。そのライセンスりょうについてくわしくかせてください。現在げんざい発表はっぴょうされている内容ないようでは,かみ媒体ばいたい・グッズるい場合ばあい売上うりあげ見込みこみ製造せいぞうすう×頒布はんぷ価格かかく)が20〜70まんえん一律いちりつ1まん6500えん,デジタルのダウンロード販売はんばいでは販売はんばいがくの10%という料率りょうりつですが,これはどのようにまったのでしょうか。

梶原かじはら
  “現在げんざい創作そうさく活動かつどう”で,“趣味しゅみ範囲はんいない”とわれて納得なっとくできる範囲はんいかんがえた結果けっかです。もちろん正解せいかいがあるわけではないんですが……できるだけ自由じゆう創作そうさくさまたげにならないように配慮はいりょしたつもりです。
 たとえばケイオシアムのSPLLとはちがい,かみ媒体ばいたいなら20まんえん下回したまわれば申請しんせい不要ふようですので,その範囲はんいでしたらガイドラインさえまもればこれまでどおりに活動かつどういただけます。

4Gamer:
 かみ媒体ばいたいのとき,実際じっさい売上うりあげ利益りえきでなく,売上うりあげ見込みこみをベースにしたのはなぜでしょうか。

梶原かじはら
 じつ売上うりあげ利益りえきベースでの計算けいさんになると,じつうれすう経費けいひについてかんがえなくてはならなくなりますし,その定義ていぎむずかしい。かりやすくえるかたちということで,現在げんざいかたちになりました。また商業しょうぎょう出版しゅっぱんでも印税いんぜい計算けいさん発行はっこう部数ぶすうがベースですから,各社かくしゃさんとも理解りかいしやすかったのではないかとおもいます。

4Gamer:
 売上うりあげ見込みこみが70まんえんえた場合ばあいはどうなるのでしょうか。SPLLのページには事務じむきょく相談そうだんとありますが……。

梶原かじはら
 個別こべつ契約けいやくになるのでくわしい内容ないようはおらせできませんが,すでにすうけん相談そうだんけています。そこまでの大口おおぐちおおくないだろうとかんがえていましたし,その形態けいたい状況じょうきょう――同人どうじんなのかグッズなのか,あるいはなにかのデータなのか――によっても都度つど検討けんとう必要ひつようになるので,一律いちりつなん%などとまっているわけではありません。

4Gamer:
 作品さくひん内容ないよう審査しんさはいるわけではないんですよね。

梶原かじはら
 内容ないよう審査しんさはしません。SPLLは内容ないようにまでんで公認こうにんあかしあたえるものではないですから。あくまで形態けいたい状況じょうきょうかんがみて判断はんだんするだけです。

4Gamer:
 現在げんざい5しゃ賛同さんどうしているかたちですが,このほかのパブリッシャのタイトルはいかがでしょうか。現時点げんじてんでは賛同さんどうられなかったという理解りかいでいいのでしょうか。

梶原かじはら
 アークライトとしん紀元きげんしゃでやっている「Role&Roll」という専門せんもんがありまして,そこに参加さんかしているクリエイターのみなさんと相談そうだんしながらすすめた経緯けいいがあります。まずは距離きょりちかいところから足場あしばかためて,ひろげてこうというねらいですので,現在げんざい参加さんかしていないパブリッシャにもはなしをしていきたいとおもっています。

影山かげやま周平しゅうへい以下いか影山かげやま):
 そもそものはなしとして,現在げんざい参加さんか表明ひょうめいしているパブリッシャの作品さくひんすべてがふくまれているわけでもないんです。パブリッシャの意向いこうというより,それぞれのクリエイターのかんがえを尊重そんちょうしていますので。たとえば今回こんかいのガイドラインより,もっとファンにたいしてフレンドリーにしたいとかんがえている著者ちょしゃさんのタイトルなどはリストにふくまれません。ですから,今後こんごもガイドラインからはずれたり,あらたにくわわる作品さくひんてくるとおもいます。

4Gamer:
 かりました。ガイドラインの発表はっぴょう,TRPGファンの反響はんきょうはいかがですか。

梶原かじはら
 おおむ肯定こうていてきとらえていただけたようにおもいます。もちろん一部いちぶには「同人どうじん活動かつどうをいちいち制限せいげんされるのはちょっと」という反応はんのうもありましたが,イベントでヒアリングしたものもふくめると,「ガイドラインがかれたことで活動かつどうしやすくなった」というこえおおかれました。

4Gamer:
 事務じむきょくとど申請しんせいわせは,やはりCoCに関連かんれんしたものがおおいのでしょうか。

梶原かじはら
 ライセンスの申請しんせいえば8〜9わりがCoC関連かんれんです。わせなら,だい部分ぶぶん具体ぐたいてき質問しつもんですね。

4Gamer:
 サイトに掲載けいさいされている許諾きょだくずみ頒布はんぷ作品さくひんリストをても,そんな印象いんしょうけました。かみ媒体ばいたいとデジタルの比率ひりつるといかがですか?

梶原かじはら
 現状げんじょうだとデジタルが7わりくらいですね。かみ媒体ばいたい場合ばあい売上うりあげ見込みこみが20まんえん未満みまん申請しんせい必要ひつようないですから。1000えんほんを100つくっても10まんえんにしかならない。その範囲はんいない活動かつどうされているひと大半たいはんですので,なかている作品さくひん全体ぜんたいでみれば,かみ媒体ばいたいのほうがはるかにおおいとおもいます。


加速かそくするデジタルシフトと,ちはだかる問題もんだい


4Gamer:
 では,そんなデジタル販売はんばいについてかせてください。SPLLに対応たいおうした配信はいしんプラットフォームとして,まずはDLsiteが,つづいてBOOTHが参加さんか表明ひょうめいしたかたちですが,そもそもDLsiteが最初さいしょ名乗なのりをげたのはどういった経緯けいいからだったのでしょうか。

DLsite 事業じぎょう推進すいしん 同人どうじんチーム販促はんそくプランナーの影山かげやま周平しゅうへい普段ふだんはゲームマーケットやコミックマーケットなどに出店しゅってんする,同人どうじんサークルけの営業えいぎょう担当たんとうしているという
画像集#002のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い
影山かげやま
 はい。発端ほったんとしては,DLsiteないでTRPGジャンルを強化きょうかしたいという計画けいかくがありました。これはインディーズで活動かつどうしているひとおおいジャンルでありながら,DLsiteとして作品さくひん発表はっぴょうをうまくご提供ていきょうできていない現状げんじょうがあったためです。またコロナうず影響えいきょうでオンラインでプレイする機会きかいえ,デジタルコンテンツの需要じゅようたかまっていたことから,検討けんとうしていたものになります。

4Gamer:
 それはいつごろのおはなしですか。

影山かげやま
 2020ねんの5がつごろだったとおもいます。そこでアークライトさんにご相談そうだんしたところ,それがちょうどガイドラインとSPLLのあんられている最中さいちゅうでした。でもあの当初とうしょは,デジタルは一律いちりつ禁止きんしはなしすすんでいて……。

梶原かじはら
 そもそも一度いちどったものがなくなればわりのかみ媒体ばいたいとはちがい,デジタル販売はんばいというのは恒久こうきゅうてきつづけられる性質せいしつっています。経費けいひかぎりなく0にちかづき,れたぶんだけ利益りえきになるわけで,それは「営利えいり目的もくてきとした創作そうさく」からおおきくはずれかねない。かくタイトルのクリエイターさんのがわからしても「それはもう商売しょうばいでは?」というかんがえがいきれないため,当初とうしょデジタルは一律いちりつ禁止きんしかんがえていました。

4Gamer:
 無償むしょうであれば問題もんだいないわけですよね。

梶原かじはら
 それはもちろんです。一昨年いっさくねん,F.E.A.R.さんが「無償むしょうでないかぎりデジタルの創作そうさく禁止きんし」という発表はっぴょうをされた経緯けいいもありました。ただそのときは「一切いっさい禁止きんし」という部分ぶぶんだけがひとあるきしてしまい,それはそれで問題もんだいだったのですが。

4Gamer:
 なるほど。そのてん,DLsiteさんはどうおかんがえなんでしょうか。

影山かげやま
 ……なかなか線引せんひきはむずかしいですが,デジタルに需要じゅようがあるのはたしかだとおもいます。かみ媒体ばいたい在庫ざいこ問題もんだいがあるので,気軽きがる再販さいはんもできません。
 なので「それならウチも協力きょうりょくしますから,デジタルも可能かのうになる条件じょうけん模索もさくしてみませんか」という提案ていあんを,アークライトさんにさせていただきました。そんなふうあんづくりの段階だんかいからかかわらせていただいたことから,結果けっかてきにファーストローンチがDLsiteになったというのが,今回こんかい経緯けいいだったりします。

4Gamer:
 ああ,なるほど。ガイドラインの発表はっぴょう当初とうしょ,デジタル販売はんばいへの言及げんきゅう後日ごじつ発表はっぴょうとされていたのは,その調整ちょうせい時間じかんがかかったから,でしょうか。

影山かげやま
 そうです。最初さいしょはデジタル禁止きんし方向ほうこうでかなり調整ちょうせいすすんでいたところに,「こういうやりかたではどうですか?」と提案ていあんしていったかたちなので,当初とうしょはおたせするかたちになってしまいました。

4Gamer:
 結果けっかとしていたのが,10%の料率りょうりつということなんですね。もととなったケイオシアムの料率りょうりつが20%だったことをかんがえると,かなりひくいとかんじます。

梶原かじはら
 ファンのみなさんが窮屈きゅうくつにならないように,というのが大前提だいぜんていですので。とはいえ,これよりひくいとやる意味いみがなくなってしまうので,そのギリギリをめたつもりです。

4Gamer:
 各社かくしゃさん,あるいはファンのみなさんの反応はんのうはいかがでしたか。

影山かげやま
 どちらも前向まえむきにとらえてくださっているとおもいます。
 たとえばですが,CoCのシナリオを創作そうさくされている喀血かっけつたくという作家さっかさんは,もともと「デジタルは商業しょうぎょうじゅんずるとかんがえているのでやらない」というスタンスでした。ですがSPLLの発表はっぴょうけて,「権利けんりしゃ利益りえき還元かんげんができるのであれば,再販さいはんむずかしいほんをデジタルでそう」とうごいてくださいました。そんなふうに,著作ちょさくしゃへの還元かんげんがあるなら,デジタル販売はんばい双方そうほうにとってわる選択肢せんたくしではないとかんがえています。

4Gamer:
 かりました。DLsiteとBOOTHにくわえ,コノスTALTO準備じゅんびちゅうとのことですが,対応たいおうするプラットフォームは今後こんごえていくとかんがえていいのでしょうか。

梶原かじはら
 事務じむきょくとしては,ファンのみなさんの選択肢せんたくしえるのはいいことだとおもっています。協力きょうりょくしていただけるプラットフォームがあれば,ぜひおねがいしたいです。

4Gamer:
 DLsiteとしてはライバルがえるかたちになりますが,DLsiteならではのつよみをどうかんがえていますか。なに具体ぐたいてき施策しさくなどはあるのでしょうか。

影山かげやま
 DLsiteは,もともとTRPGにつよいプラットフォームではなかったので,むしろこれからTRPGに興味きょうみってもらえるような施策しさくしていければとおもっています。会員かいいんすうは720まんにんと,他社たしゃさんとくらべてもけはりませんので,そうしたあたらしいそうにアピールできるのが,つよみではないかとおもいます。
 具体ぐたいてき施策しさくとしてはいまもTRPG特集とくしゅうのバナーを展開てんかいしていますし,こちらはTRPGにかぎったはなしではないですが,手数料てすうりょう大幅おおはば値下ねさげ(販売はんばいがく次第しだい最大さいだい50%→キャンペーン適用てきようで10%)となる創作そうさく活動かつどう応援おうえんキャンペーン」実施じっしちゅうです。こちらはTRPGファンのみなさんにも,ぜひ利用りようしてほしいです。

画像集#006のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

4Gamer:
 公式こうしき製品せいひん――いわゆるコアルールブックやサプリメントなどもえるようにはなりませんか?

影山かげやま
 DLsiteの姉妹しまいサイトですが,商業しょうぎょう出版しゅっぱんあつか「DLsite.comipo」では,すでにルールブックなどの販売はんばいおこなっています。商業しょうぎょう同人どうじんかれているので,おなじカートにれて一括いっかつうことはできませんが,アカウントやポイント制度せいどなどは共通きょうつう利用りよういただけます。

梶原かじはら
 コロナ影響えいきょうもあって,オンラインでプレイする機会きかいえていますので,デジタルばんルールブックの需要じゅようたかまっているとかんじます。かみ媒体ばいたいではオンラインで購入こうにゅうしても,とどくのははやくて翌日よくじつになるでしょうし,おもったらすぐ購入こうにゅうしてプレイできるのはデジタルのつよみですね。

影山かげやま
 DLsiteは確定かくてい申告しんこくかんするセミナーを定期ていきてきおこなうなど,りっぱなしではなく,そのふくめて創作そうさく活動かつどうがしやすい環境かんきょう提供ていきょうするプラットフォームです。安心あんしんして創作そうさく活動かつどうおこなえるSPLLの仕組しくみとも相性あいしょうはいいので,そのあたりに魅力みりょくかんじてもらえたら,ぜひ利用りようしてほしいですね。


初動しょどう顛末てんまつと,成長せいちょうするガイドライン


4Gamer:
 経緯けいいおおむつかめましたので,ここからはすこしツッコミもれさせてください。10月の発表はっぴょう時点じてんでは,ガイドラインの文言もんごんやFAQなどに不備ふび目立めだつようにかんじました。正直しょうじきなところ,準備じゅんび不足ふそくかんじてしまうくらいに。このてんはどうおかんがえですか。

梶原かじはら
 はい。準備じゅんび不足ふそくだっためんいなめないとおもっています。

影山かげやま
 手探てさぐりですすめていましたので,初動しょどうざつだったというご批判ひはん当然とうぜんだとおもいます。

4Gamer:
 すくなからず,このてん不安ふあん不信ふしんいたひとがいたのではないかとおもいます。なぜそんな不完全ふかんぜん状況じょうきょうでGoをしたのでしょう。

梶原かじはら
 2021ねんないにスタートさせたいという前提ぜんていがまずありました。できればなつごろ発表はっぴょうしたかったのですが,各社かくしゃ調整ちょうせい時間じかんがかかってしまい。12月に施行しこうすることをかんがえると,最低さいていでも1かげつはんくらいの準備じゅんび期間きかん必要ひつようですし,そうなると,どうしても10がつには発表はっぴょうせざるをませんでした。

4Gamer:
 それは2021ねんまつのコミックマーケット99にあいだわせたかった,ということでしょうか? 告知こくちから施行しこうまで1かげつはんというのも,かなりきゅうはなしではありますが。

梶原かじはら
 いえ,それはあまり関係かんけいないですね。調整ちょうせい長引ながびいた結果けっか,ある程度ていどまとまったところで年内ねんない発表はっぴょうけてはしさざるをなかったというのが正直しょうじきなところです。最初さいしょから完璧かんぺきむずかしいともかんがえていたので,最初さいしょせんだけいておいて,あとははしりながら修正しゅうせいしていこうというかんがえでした。

影山かげやま
 事務じむきょくさんとのわせで,わたしいてみたことがあります。そのときの回答かいとうは,「このガイドラインはファンのみなさんの意見いけんきながら成長せいちょうしていくべきものだから,最初さいしょからガチガチにめてしまっては,よけいにこじれてしまいかねない。なので,あえてゆるつくっている部分ぶぶんもある」というもので,自分じぶんとしてはなるほどとおもいました。

4Gamer:
 ではもうひとつ,ライセンスを発行はっこうする以上いじょう必然ひつぜんてき違反いはんまる必要ひつようてくるとおもいます。サイトないのFAQによれば,「ガイドラインに沿っていただくよう,制作せいさくしゃほうにおねがいたします」というかたになっていますが,これはどのような意図いとでしょうか。

梶原かじはら
 安心あんしんして創作そうさくができる環境かんきょうつくることが大前提だいぜんていなので,我々われわれ積極せっきょくてきまりをおこなうつもりはありません。それは各社かくしゃさんとも共通きょうつう認識にんしきです。結果けっかてきみなさんの善意ぜんいにゆだねることにはなってしまいますが,そこは信頼しんらいしていますので。

影山かげやま
 そもそも作品さくひんたいするリスペクトがあれば,自然しぜんまもられるかたちになるのではとおもっています。

4Gamer:
 事務じむきょくがわまりをしないということは,その判断はんだんをコミュニティにまるげしているのと同義どうぎだとおもうのですが。いわゆる“創作そうさく警察けいさつ”があらわれてれるのがえるというか……。

梶原かじはら
 むしろガイドラインという明確めいかく線引せんひきができたことで,それらのいざこざもいてくれるのではないかと期待きたいしています。なにわれたとしても,「これはガイドラインに沿っているので問題もんだいありません」と,えるようになるわけですから。

4Gamer:
 一部いちぶ創作そうさくしゃからは,SPLLの申請しんせい自体じたい手間てまであるのにくわえて,そうしたいざこざへの対応たいおうえるのはこまるというこえかれました。それこそ営利えいり同人どうじん活動かつどうであるからこそ,そうしたものにわずらわされることがモチベーションをぐことにつながりかねないと。

影山かげやま
 作家さっかさんの負担ふたんにないようにしたいですね。申請しんせい手間てまがかかるてんは,プラットフォームがわ代行だいこうできるようになればとおもっています。

梶原かじはら
 将来しょうらいてきには可能かのうだとおもいます。手続てつづきについても改善かいぜん余地よちはあるとおもっていますので,今後こんご成長せいちょう期待きたいいただければとおもいます。

画像集#009のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い


TRPGシーンと創作そうさく,その未来みらいけて


4Gamer:
 ライセンスからはすこはなれますが,おぽうから現在げんざいのTRPGシーンについてかせてください。活況かっきょうんでいいようにおもいますが,実際じっさいのところどうなんでしょうか。

梶原かじはら
 そうですね。15ねんまえいまとでは,景色けしきがずいぶんとわりました。動画どうががきっかけでTRPGに興味きょうみひとえ,いまや「オンラインでしかあそんだことがない」というひとすくなくありません。むかし遠出とおでしてコンベンションに参加さんかするしかなかった地方ちほうのファンにとっては,とくに利便りべんせいがったようにおもいます。

影山かげやま
 男女だんじょもかなりわってきました。かつては98%ぐらいが男性だんせいでしたが,最近さいきんのデータをると,過半数かはんすう以上いじょう女性じょせいです。オンラインセッションの普及ふきゅうとも性別せいべつ年齢ねんれいはばひろがって,距離きょり意識いしきしなくてもよくなったのはいいがた進化しんかだなとおもいます。

梶原かじはら
 「Role&Roll」のアンケートでも,やはり55%くらいが女性じょせいでした。年齢ねんれいそううと20だい圧倒的あっとうてき女性じょせいおおくて,40だいぎゃく女性じょせいがほとんどいないという。30だい半々はんはんからやや男性だんせいおおめで,世代せだいでくっきりかれています。

影山かげやま
 むかし男性だんせいばかりのなか女性じょせいはいっていくのはハードルがたかかったですが,オンラインセッションなら,かおわせることもありません。おじさんがわとしても,さえしておけばわかひととプレイすることにもあまり抵抗ていこうがなく,気楽きらくですしね(笑)。

4Gamer:
 やはり動画どうが影響えいきょうおおきかったのでしょうか。

梶原かじはら
 そうですね。CoCの動画どうがが2011ねんごろにニコニコ動画どうが大人気だいにんきになって,その中心ちゅうしんそうだった中高生ちゅうこうせい成長せいちょうし,現在げんざいそう形成けいせいしているのだとおもいます。我々われわれふる世代せだいからすると,CoCがそんなに人気にんきになるとはおもいもしなかったですが(苦笑くしょう)。

4Gamer:
 すくなくとも,最初さいしょにプレイするタイトルではなかったですね(笑)。

影山かげやま
 「デモンベイン」シリーズいよれ!ニャルさん」といった作品さくひん影響えいきょうもあって,クトゥルフ神話しんわがカジュアルしていたのもおおきいですね。ただ,これだけ多種たしゅ多様たよう娯楽ごらくあふれるいま時代じだいに,なぜTRPGだったのかは不思議ふしぎではありますけど。

画像集#010のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

4Gamer:
 では,TRPGシーンがよりいっそう発展はってんするためには,なにが必要ひつようだとおかんがえですか?

梶原かじはら
 TRPGというあそびが特別とくべつなものではなくなってほしいな,とおもっています。
 ほかのホビーとくらべて,TRPGはなにかとハードルがたか印象いんしょうっているひとおおいとおもいますが,実際じっさいはもっと気軽きがるあそんでくれていいものなんです。ルールがからなくても,まわりがおしえてくれますしね。

4Gamer:
 もっと気軽きがるあそべる環境かんきょうつくるべき?

梶原かじはら
 そうですね。わか世代せだいはとくにコミュニケーションへの忌避きひかんがなくて,ネットしで初対面しょたいめんでもためらいなくやりとりできます。そうしたそうに,会話かいわ物語ものがたりつくるTRPGのたのしさをアピールしていけたらとおもっています。

影山かげやま
 TRPGって,自分じぶんではプレイはしないけど動画どうがかみ媒体ばいたいのリプレイはる/むというひとがいっぱいいて,そういうひとはなしくと「最初さいしょのきっかけがない」とうんです。なので,「みなあそ機会きかいつくりましょう!」という方向ほうこうげられたらとおもっています。ただ,「TRPG=CoC」ではない,ということも同時どうじ啓蒙けいもうしたいですね。

4Gamer:
 そこはけっこう,課題かだいですよね。「このシナリオ,CoCじゃなくてもよくない?」みたいなのって,いっぱいありますから。

梶原かじはら
 なぞきやキャラクター同士どうしのコミュニケーションがメインになり,神話しんわ生物せいぶつすらてこない,ルールすらほとんど使つかわないセッションもあるくらいです。なにでもできるからCoCでいいやというひとがいるのはかりますが,TRPGはほかにもいっぱいあるので,もっとひろ世界せかいれてもらいたいという気持きもちは,正直しょうじきあります。
 しかしまあ,むかしなんでも「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ませてしまう,みたいなこともありましたし,そのとき流行はやっているタイトルがゆきだるましきおおきくなっていく傾向けいこうは,仕方しかたない側面そくめんもあるのでしょう。

影山かげやま
 ははすうおおきいタイトルはゲームマスター(キーパー)の絶対ぜったいすうおおいので,入口いりくちになりやすいですよね。そこは我々われわれ努力どりょくして,いろいろなタイトル――あそびがあることをつたえていきたいです。

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4Gamer:
 今回こんかいのガイドラインやSPLLは,そうしたTRPGの未来みらいでどういう役割やくわりたすのでしょうか。

梶原かじはら
 TRPGのシナリオって,むかしはマスターが自分じぶんつく文化ぶんかでしたよね。だからシナリオしゅうれないほん筆頭ひっとうでしたが,いまはまったくちがいます。シナリオは既存きそんのものをまわすのが普通ふつうになって,シナリオが潤沢じゅんたくにあることが,プレイ環境かんきょうゆたかさにつながるようになりました。創作そうさくゆたかにするガイドラインとSPLLは,そのスパイラルのなかでますます重要じゅうようになるものとおもっています。

4Gamer:
 ファンからすれば,もうすこ公式こうしきがわに,オンラインセッションなどの実際じっさいのプレイシーンにったうごきを期待きたいする側面そくめんがあるようにおもいます。たとえば公式こうしきシナリオをデジタルでバラりするとか,そういったことはむずかしいのでしょうか。

影山かげやま
 弊社へいしゃがけるサービスのひとつに「Ci-en」というクリエイター支援しえんサービスがありまして,その仕組しくみを活用かつようしたあたらしいみが準備じゅんびちゅうです。まだ詳細しょうさい発表はっぴょうできませんが,クリエイターを支援しえんされたTRPGファンのみなさんには,きっとよろこんでいただけるものになるのではないかと。
 またデジタルを活用かつようすることで,もっと画期的かっきてきみが可能かのうになるのではともおもっているので,継続けいぞくてきかんがえていきたいです。

梶原かじはら
 デジタルプラットフォームの重要じゅうようせい今後こんごおおきくなっていくものとおもいますので,そういったこころみもやっていきたいです。またライツ事務じむきょくはそうしたファンのみなさんのこえ各社かくしゃさんにつたえる窓口まどぐちでもあるので,要望ようぼうがあればぜひおくってもらえたらとおもいます。

4Gamer:
 かりました。最後さいごにTRPGファンにけたメッセージをおねがいできますか。

梶原かじはら
 とにかくいろんなTRPGをどんどんあそんでほしいですね。事務じむきょくのサイトにっているリストをるだけでも「TRPGってこんなにあるんだ」ってかってもらえるとおもいます。どんどんあそんで,創作そうさくもしてもらって,全体ぜんたいがったらみんなハッピー。なにせ日本にっぽんのTRPG業界ぎょうかいは,クリエイターとファンが一体いったいとなってげてきた歴史れきしがあるわけですから。そういう方向ほうこう目指めざして,これからもやっていきたいとおもっています。

影山かげやま
 そんなサイクルのなかで,DLsiteがおおきな役割やくわりたす存在そんざいになれるよう,頑張がんばりたいとおもっています。作品さくひんをDLsiteでデジタル販売はんばいし,その売上うりあげでまた,公式こうしき製品せいひんをDLsiteでってもらうというような。ファンのみなさんが使つかいやすい環境かんきょうつくれるよううごいていきますので,時間じかんはかかるかもしれませんが,ぜひご期待きたいください。

4Gamer:
 本日ほんじつはありがとうございました。



 ガイドラインやライセンスというといかにもおかたいイメージがあったが,おにんかた言葉ことばからは,TRPGをしょ問題もんだい真摯しんしい,よりかたち模索もさくしようとする熱意ねついかんれた。
 もちろんインタビューちゅうでも両者りょうしゃみとめたように,発表はっぴょうには不備ふびもあり,現状げんじょう有償ゆうしょう動画どうが配信はいしんについての規定きていまっていないなど,まだ曖昧あいまい部分ぶぶんのこされているが,今後こんごより使つかいやすいガイドラインになることに期待きたいしたい。

画像集#001のサムネイル/TRPGの二次創作に激震を与えたライセンス制度「SPLL」とは何か。ライツ事務局の代表者に聞く,その意図と狙い

――2021ねん12月16にち収録しゅうろく

テーブルトークRPGにかんする創作そうさく活動かつどうのガイドライン

「DLsite」テーブルトークRPG関連かんれん作品さくひん一覧いちらん

しんクトゥルフ神話しんわTRPG」公式こうしきサイト

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