敵てき基地きち攻撃こうげき能力のうりょく

　敵てき基地きち攻撃こうげき能力のうりょく　他国たこくの領域りょういき内ないにあるミサイルなどの発射はっしゃ拠点きょてんを破壊はかいする能力のうりょく。政府せいふは「座ざして自滅じめつを待まつべしというのが憲法けんぽうの趣旨しゅしだとは考かんがえられない」とする１９５６年ねんの鳩山はとやま一郎いちろう首相しゅしょう答弁とうべんに基もとづき、他たに手段しゅだんがない場合ばあいは敵てき基地きち攻撃こうげきが許容きょようされるとしている。一方いっぽう、６９年ねんに閣議かくぎ決定けっていした答弁とうべん書しょでは、大陸たいりく間あいだ弾道だんどうミサイル（ＩＣＢＭ）など「壊滅かいめつ的てき破壊はかいのためにのみ用もちいられる兵器へいき」の保持ほじは認みとめられないとの立場たちばだ。岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょうは先さきの所信しょしん表明ひょうめい演説えんぜつなどで、敵てき基地きち攻撃こうげき能力のうりょくの保有ほゆうについて「あらゆる選択肢せんたくしを排除はいじょせず現実げんじつ的てきに対応たいおうする」と述のべ、検討けんとうする考かんがえを示しめしていた。