博物館はくぶつかん・美術館びじゅつかん

学芸がくげい員いんの仕事しごとは、資料しりょうの収集しゅうしゅうや研究けんきゅう、展示てんじ内容ないようの案内あんない等とう。資格しかくを取得しゅとくするには、学芸がくげい員いんを養成ようせいする大学だいがくを卒業そつぎょう後ご、学芸がくげい員いん認定にんてい試験しけんに合格ごうかくする方法ほうほうがあります。
専門せんもん教育きょういくを受うけていれば、学芸がくげい員いん試験しけんの合格ごうかくはそれほど狭せまき門もんではありません。しかし、博物館はくぶつかんに勤務きんむするためには採用さいよう試験しけんに合格ごうかくしなければならず、国立こくりつ博物館はくぶつかん勤務きんむを目指めざす場合ばあいは採用さいよう試験しけんに加くわえて公務員こうむいん試験しけんにも合格ごうかくする必要ひつようがあります。そのため、決けっして平坦へいたんな道みちのりとは言いえません。資格しかく取得しゅとく後ごに学芸がくげい員いん勤務きんむを希望きぼうする場合ばあい、学芸がくげい員いんを募集ぼしゅうする博物館はくぶつかんを探さがして採用さいよう試験しけんを受うけます。

修復しゅうふく師しとは、絵画かいがや彫刻ちょうこく等とうの美術びじゅつ作品さくひんの修復しゅうふくを手てがける職業しょくぎょうのこと。美術びじゅつ修復しゅうふく家かや保存ほぞん修復しゅうふく師しとも呼よばれます。修復しゅうふく師しになるためには、美術びじゅつやデザインを学まなべる大学だいがく・短大たんだい・専門せんもん学校がっこうを卒業そつぎょうし、修復しゅうふく師しを募集ぼしゅうする美術館びじゅつかん・博物館はくぶつかんの採用さいよう試験しけんに合格ごうかくしなければなりません。募集ぼしゅうしている施設しせつはそれほど多おおくないので、採用さいようされるかどうかは専門せんもん知識ちしき・技術ぎじゅつに加くわえ、経験けいけんの有無うむもポイントになります。

なまはげ館かんは秋田あきた県けん男鹿おが市しにある民俗みんぞく博物館はくぶつかんです。秋田あきた名物めいぶつの「なまはげ」にまつわる様々さまざまな展示てんじ。館内かんないには、実際じっさいになまはげ祭まつりで使用しようされたお面めんが約やく150枚まいも並ならぶ「なまはげ勢せいぞろい」や、なまはげを生うんだ男鹿おが特有とくゆうの風土ふうどが分わかる展示てんじ・映像えいぞうコーナー「神秘しんぴのホール」、なまはげ習俗しゅうぞくを紹介しょうかいする映画えいがを通とおし、伝統でんとう行事ぎょうじが脈々みゃくみゃくと受うけ継つがれてきた精神せいしんにせまる「なまはげ伝承でんしょうホール」があります。さらに、本物ほんものの衣装いしょうを身みにつけて記念きねん撮影さつえいできる「なまはげ変身へんしんコーナー」等とう、男鹿おがの民俗みんぞくと伝統でんとうを体感たいかんできるコーナーが目白押めじろおしです。

福井ふくい県立けんりつ恐竜きょうりゅう博物館はくぶつかんは、恐竜きょうりゅうに関かんする豊富ほうふな資料しりょうを展示てんじした博物館はくぶつかん。銀色ぎんいろに光ひかるドーム状じょうの建物たてものの内部ないぶには、44体たいもの恐竜きょうりゅうの全身ぜんしん骨格こっかく、大型おおがた復元ふくげんジオラマ、恐竜きょうりゅうや生命せいめい、地球ちきゅうの歴史れきしに触ふれられる資料しりょうが豊富ほうふに展示てんじされ、恐竜きょうりゅうが生いきた時代じだいを詳くわしく追おいながら地球ちきゅうの歴史れきし、生命せいめいの歩あゆみを学まなぶことができます。関連かんれん施設しせつの野外やがい恐竜きょうりゅう博物館はくぶつかんが同おなじ勝山かつやま市内しないにあり、こちらでは恐竜きょうりゅう化石かせき発掘はっくつ現場げんば間近まぢかで化石かせき発掘はっくつの疑似ぎじ体験たいけんも可能かのう。合あわせて見学けんがくすることをおすすめします。

JR東日本ひがしにっぽんの創立そうりつ20周年しゅうねんを記念きねんして2007年ねん（平成へいせい19年ねん）にさいたま市し大宮おおみや区くにオープンした鉄道てつどう博物館はくぶつかんです。館内かんないに展示てんじされる鉄道てつどう関連かんれんの資料しりょうは日本にっぽんだけでなく世界せかいもカバー。車両しゃりょうの実物じつぶつ展示てんじの他ほか、鉄道てつどうの原理げんりや仕組しくみ、最新さいしんの鉄道てつどう技術ぎじゅつを体験たいけんする学習がくしゅうコーナーもあり、親子おやこで一緒いっしょに鉄道てつどうの技術ぎじゅつと文化ぶんか、歴史れきしを楽たのしく学まなべます。2018年ねん（平成へいせい30年ねん）には新あらたに南みなみ館かんもオープン。同時どうじに本館ほんかんの常設じょうせつ展示てんじもリニューアルされ、より新あたらしく充実じゅうじつした環境かんきょうで鉄道てつどうの魅力みりょくに触ふれることができます。

東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんは、台東たいとう区くの上野公園うえのこうえん内ないにある日本にっぽん最古さいこの博物館はくぶつかんです。縄文じょうもん時代じだいから江戸えど時代じだいまでの刀剣とうけんや彫刻ちょうこく、陶磁とうじ、美術びじゅつ品ひんを展示てんじしている本館ほんかんをはじめ、中国ちゅうごくや朝鮮ちょうせん、インドなどの考古こうこ遺物いぶつや美術びじゅつ工芸こうげい品ひんを展示てんじしている東洋館とうようかん、土偶どぐうや埴輪はにわなど旧石器時代きゅうせっきじだいから江戸えど時代じだいまでの考古こうこ遺物いぶつを展示てんじしている平成へいせい館かん、奈良ならの法隆寺ほうりゅうじに関かんする宝物ほうもつを収蔵しゅうぞう・展示てんじしている法隆寺ほうりゅうじ宝物ほうもつ館かん、イベント会場かいじょうや展示てんじ会場かいじょうとなった際さいにのみ公開こうかいされる表慶ひょうけい館かん、日本にっぽん近代きんだい画家がかである黒田くろだ清輝きよてる氏しの作品さくひんを展示てんじ公開こうかいしている黒田くろだ記念きねん館かんなど5つの館かんからなります。国宝こくほうや重要じゅうよう文化財ぶんかざいはもちろん貴重きちょうな収蔵しゅうぞう品ひんが約やく12万まんも収蔵しゅうぞうされており、見みどころ満載まんさいです。

国立こくりつ科学かがく博物館はくぶつかんは、豊富ほうふな展示てんじ資料しりょうを通とおして科学かがくリテラシーの醸成じょうせいを目的もくてきとする科学かがく博物館はくぶつかん。企業きぎょうや大学だいがくとタイアップしながら、各種かくしゅの企画きかく展示てんじを催もよおすとともに、専門せんもん的てきで多様たような学習がくしゅう機会きかいの提供ていきょうに努つとめています。同館どうかんには様々さまざまな分野ぶんやの研究けんきゅう者しゃ・研究けんきゅう機関きかんとのネットワークがあり、研究けんきゅう成果せいかの蓄積ちくせきも収蔵しゅうぞうする標本ひょうほん資料しりょうも膨大ぼうだい。これらの資源しげんを活いかして多彩たさいな切きり口くちから魅力みりょくある展示てんじが可能かのうです。関連かんれん施設しせつには、自然しぜんの景観けいかんと植物しょくぶつの魅力みりょくを味あじわえる筑波つくば実験じっけん植物しょくぶつ園えん、大だい都会とかいの真まん中なかに癒いやしのオアシスを形成けいせいする付属ふぞく自然しぜん教育きょういく園えんがあり、こちらも合あわせて楽たのしめます。

江戸えど東京とうきょう博物館はくぶつかんは、江戸えどの文化ぶんかと歴史れきし、風俗ふうぞくの魅力みりょくが凝縮ぎょうしゅくされた博物館はくぶつかん。1993年ねん（平成へいせい5年ねん）のオープン以来いらい、東京とうきょうの人気にんき観光かんこうスポットとして多おおくの来館らいかん者しゃを集あつめてきました。江戸えど400年ねんの歴史れきしを感かんじさせる実物じつぶつ資料しりょうや復元ふくげん模型もけいを鑑賞かんしょうできる常設じょうせつ展てんを中心ちゅうしんに、年とし5～6回かいの特別とくべつ展てん、講座こうざや体験たいけん教室きょうしつ等とう、様々さまざまな角度かくどから江戸えどの魅力みりょくを堪能かんのうできます。同館どうかんは地下ちか1階かい、7階かい建だての大おおきな建物たてもので、1階かいは特別とくべつ展示てんじ室しつ、5・6階かいは常設じょうせつ展示てんじ室しつ、7階かいは図書としょ室しつと映像えいぞうライブラリーという構成こうせい。家族かぞく連づれや団体だんたい、調査ちょうさ研究けんきゅう目的もくてき等とう、実じつに様々さまざまな目的もくてきの方ほうが訪おとずれます。

名古屋なごや市し科学かがく館かんは、科学かがくや天体てんたい、生命せいめいの神秘しんぴについて学まなべる科学かがく博物館はくぶつかん。同館どうかんは「理工りこう館かん」「天文てんもん館かん」「生命せいめい館かん」の3つで構成こうせいされています。
理工りこう館かんには最先端さいせんたん科学かがくを扱あつかう常設じょうせつ展示てんじ室しつがあり、展示てんじを通とおして科学かがくリテラシーを養やしなう場ばです。天文てんもん館かんには、世界せかい最大さいだい級きゅうのプラネタリウムが設置せっちされ、美うつくしい星空ほしぞらに見入みいりながら天文てんもん知識ちしきを学まなぶことが可能かのう。生命せいめい館かんは生命せいめいの謎なぞについて身近みぢかな分野ぶんやから地球ちきゅう規模きぼのテーマまであらゆる角度かくどでアプローチする展示てんじ広場ひろばであり、なぜ私わたし達たち人間にんげんは地球ちきゅうという惑星わくせいで生命せいめいを育はぐくむことができてきたのか省かえりみる良よい機会きかいが得えられます。科学かがく・宇宙うちゅう・生命せいめいにどっぷり浸つかれる学まなびの施設しせつです。

トヨタ博物館はくぶつかんは、世界せかい的てきな自動車じどうしゃメーカーとして知しられるトヨタ自動車とよたじどうしゃが創立そうりつ50周年しゅうねん記念きねん事業じぎょうの一環いっかんで1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）に設立せつりつした、自動車じどうしゃの歴史れきしと文化ぶんかを世界せかい規模きぼで紹介しょうかいする博物館はくぶつかん。19世紀せいき末まつから現代げんだいにいたるまでのクルマの歴史れきしがここに凝縮ぎょうしゅくされています。館内かんないには日米にちべい欧おうの代表だいひょう的てきな車両しゃりょう約やく140台だいを展示てんじ。見学けんがくできるほとんどの車両しゃりょうは走行そうこう可能かのうな動態どうたい保存ほぞんの状態じょうたいで、まさに「生いきる遺産いさん」です。実物じつぶつ展示てんじの他ほかにも、約やく4,000点てんの資料しりょうが鑑賞かんしょうできる「クルマ文化ぶんか資料しりょう室しつ」があり、約やく800点てんのミニチュアカーの展示てんじを通とおしてクルマ文化ぶんかがいかに発展はってんしてきたかを学まなぶことが可能かのう。モビリティ好すきにはたまらない博物館はくぶつかんです。

愛知あいち県けん名古屋なごや市し中なか区く栄さかえに開館かいかん予定よていの名古屋なごや刀剣とうけん博物館はくぶつかんは、最大さいだい200振ふの刀剣とうけん・日本にっぽん刀がたなの鑑賞かんしょうが可能かのうとなる刀剣とうけん博物館はくぶつかん。織田おだ信長のぶながの実弟じっていで茶人ちゃじんでもある織田有楽斎おだうらくさいが所有しょゆうしたといわれる国宝こくほうの「短刀たんとう 有楽うらく来らい国光こっこう」等とう、貴重きちょうな名刀めいとうを鑑賞かんしょうすることができます。刀剣とうけん以外いがいにも、鎧兜よろいかぶと約やく50領りょう、浮世絵うきよえ約やく150点てんを常設じょうせつ展示てんじ。
日本にっぽん刀がたな、武具ぶぐ、浮世絵うきよえを中心ちゅうしんとした圧巻あっかんのコレクション群ぐんは、日本にっぽんの伝統でんとう工芸こうげい・伝統でんとう美術びじゅつの魅力みりょくを今いまに伝つたえています。最先端さいせんたんの体験たいけんメディアを複ふく合あわしたスペースもあり、見みて学まなんで感かんじられる日本にっぽん刀がたなの博物館はくぶつかんです。

奈良なら国立こくりつ博物館はくぶつかんは、奈良公園ならこうえんの一角いっかくにある博物館はくぶつかんで、東大寺とうだいじや春日大社かすがたいしゃなどに隣接りんせつしています。本館ほんかんである「なら仏像ぶつぞう館かん」は1894年ねん（明治めいじ27年ねん）に完成かんせいした奈良なら初はつの本格ほんかく的てき洋風ようふう建築けんちく。明治めいじ中期ちゅうきの欧風おうふう建築けんちくとして代表だいひょう的てきなものです。奈良なら国立こくりつ博物館はくぶつかんは、飛鳥あすか時代じだいから鎌倉かまくら時代じだいにいたるまでの仏像ぶつぞうをはじめ、中国ちゅうごく・朝鮮半島ちょうせんはんとうの仏像ぶつぞうも数多かずおおく展示てんじしています。
また仏画ぶつがや仏ふつの教おしえを記しるした経典きょうてん、仏舎利ぶっしゃりを収納しゅうのうする容器ようきなど様々さまざまな美術びじゅつ工芸こうげい品ひんを展示てんじ。日本にっぽんの仏教ぶっきょう美術びじゅつの魅力みりょくやその背景はいけいにある歴史れきしをより深ふかく知しりたい方ほうにおすすめ。その他たにも奈良なら国立こくりつ博物館はくぶつかんでは、子こどもから大人おとなまでが楽たのしめる公開こうかい講座こうざやワークショップ、各種かくしゅイベントを開催かいさいしています。

京都きょうと国立こくりつ博物館はくぶつかんは明治めいじ時代じだいに設立せつりつされた由緒ゆいしょある博物館はくぶつかん。収蔵しゅうぞうする美術びじゅつ品ひん・文化財ぶんかざいは約やく14,600件けんにも及およびます。陶磁器とうじきや絵画かいが、漆うるし工こう・金工きんこう品ひん、彫刻ちょうこく等とう、日本にっぽん及および東ひがしアジアで生うまれた名品めいひんの数々かずかずを展示てんじ。分野ぶんやごとにテーマを設もうけて企画きかく展示てんじされるため、陶磁器とうじきなら陶磁器とうじき展てん、絵画かいがなら絵画かいが展てんというようにひとつの分野ぶんやをより深ふかく堪能かんのうできます。また、年とし2回かい開催かいさいされる特別とくべつ展示てんじは必見ひっけん。その他た、日本にっぽんの石仏いしぼとけや朝鮮半島ちょうせんはんとうの石造せきぞう遺品いひんを庭園ていえんのなかにしつらえた屋外おくがい展示てんじ等とう、伝統でんとう美術びじゅつを多様たように楽たのしめる空間くうかんになっています。京都きょうとの神社じんじゃ仏閣ぶっかく、日本にっぽん、東ひがしアジア由来ゆらいの文化財ぶんかざいに興味きょうみのある方ほうにおすすめです。

大阪おおさか歴史れきし博物館はくぶつかんは2001年ねん（平成へいせい13年ねん）大阪おおさか市し中央ちゅうおう区くに開館かいかんした博物館はくぶつかんです。17世紀せいき初頭しょとうから大阪おおさかにおいて両替りょうがえ商しょうを営いとなんできた鴻池こうのいけ善よし右みぎ衛門えもん家かより寄贈きぞうされたコレクションをはじめ、近代きんだいを代表だいひょうする工芸こうげい家か・藪やぶ明山めいさん氏しが手掛てがけた花瓶かびんなど価値かちのある作品さくひんが収蔵しゅうぞうされています。またフロアごとに古代こだい、中世ちゅうせい、近世きんせいなど時代じだいを分わけて大阪おおさかの歴史れきしや文化ぶんかなどを紹介しょうかい。常設じょうせつ展示てんじ場じょうでは、展示てんじの内容ないようにちなんだクイズ用よう掲示板けいじばんが設置せっちされ、豊臣とよとみ秀吉ひでよし朱印しゅいんや摂津せっつ国こく印しるしをはじめ、大阪おおさかゆかりのスタンプを集あつめて館内かんないを回まわるスタンプラリーが楽たのしめます。

広島ひろしま平和へいわ記念きねん資料しりょう館かんは、平和へいわの尊とうとさと戦争せんそうの怖こわさを学まなんでもらうことを目的もくてきに設立せつりつされた平和へいわ博物館はくぶつかん。原爆げんばく資料しりょう館かんとも呼よばれます。本館ほんかんの常設じょうせつ展示てんじでは、「導入どうにゅう展示てんじ」「8月がつ6日にちのヒロシマ」「被爆ひばく者しゃ」「ギャラリー」「核兵器かくへいきの危険きけん性せい」「広島ひろしまの歩あゆみ」で構成こうせい。被爆ひばく前まえの広島ひろしまや被爆ひばくの状況じょうきょうを伝つたえ、平和へいわの大切たいせつさを訴うったえかけています。展示てんじ物ぶつ以外いがいにも、被爆ひばく者しゃの体験たいけんを聴きく体験たいけん講話こうわ、平和へいわ学習がくしゅう講座こうざ、原爆げんばく記録きろく映画えいがの公開こうかい等とう、様々さまざまな切きり口くちから「戦争せんそうと平和へいわ」を学まなべる博物館はくぶつかんです。

坂さかの上うえの雲くもミュージアムは、「司馬しば遼りょう太郎たろう」の小説しょうせつ「坂さかの上うえの雲くも」をモチーフに建設けんせつされた歴史れきし博物館はくぶつかん。2階かいには小説しょうせつに描えがかれる明治めいじ時代じだいと関かかわりの深ふかい書籍しょせきの紹介しょうかいコーナー、3階かいには明治めいじがどんな時代じだいだったかを資料しりょう・映像えいぞうを通とおして探さぐるギャラリー、4階かいは小説しょうせつに登場とうじょうする人物じんぶつたちのエピソードやゆかりの品しなを展示てんじするスペースがあります。「坂さかの上うえの雲くも」の世界せかい観かんを堪能たんのうできるとともに、日本にっぽんという国くにがどのように近代きんだい化かを成なし遂とげたのか、当時とうじを生いきた日本人にっぽんじんはどのような思おもいで国くにづくりに邁進まいしんしたのか、歴史れきしを感かんじ、学まなべる施設しせつです。

北九州きたきゅうしゅう市しにある「いのちのたび博物館はくぶつかん」は、生命せいめいの進化しんかと人類じんるいの歴史れきしを楽たのしみながら学まなべる自然しぜん史し・歴史れきし博物館はくぶつかん。タカアシガニやオキナエビス等とうの古代こだい生物せいぶつの標本ひょうほんが飾かざられた「生命せいめいの多様たよう性せい館かん」、化石かせきや自然しぜん史し資料しりょうを用もちいて生命せいめいの進化しんかに迫せまる「ぽけっとミュージアム」、小学生しょうがくせい以下いかの子こどもを対象たいしょうにした自然しぜん史しや生物せいぶつの歴史れきしを学まなぶ「子こどもミュージアム」等とう、館内かんないは多種たしゅ多様たようなゾーンに分わかれ、見みる人ひとのニーズに合あった楽たのしみ方かたができる工夫くふうが凝こらされています。子こども達たちに生命せいめいの神秘しんぴや地球ちきゅうの歴史れきしを学まなんでもらいたい家族かぞくに向むいた博物館はくぶつかんです。

九州きゅうしゅう国立こくりつ博物館はくぶつかんは、東京とうきょうや奈良なら、京都きょうとに次つぐ4番目ばんめの国立こくりつ博物館はくぶつかんとして福岡ふくおか県けん太宰府だざいふ市しに開館かいかんした博物館はくぶつかんです。国宝こくほう「刀かたな　無銘むめい則そく房ぼう」や国宝こくほう「栄花物語えいがものがたり」をはじめ、重要じゅうよう文化財ぶんかざい「奈良なら三彩さんさい壺つぼ」など貴重きちょうな収蔵しゅうぞう品ひんが、3階かいの特別とくべつ展示てんじ室しつや4階かいの文化ぶんか交流こうりゅう展示てんじ室しつで展示てんじ。また施設しせつ内ないには、体験たいけん型がた展示てんじ室しつ「あじっぱ」があります。日本にっぽんとつながりのあるアジア各国かっこくの楽器がっきなどが展示てんじされているだけではなく、各国かっこくの伝統でんとう的てきな衣装いしょう、生活せいかつ用品ようひんを見みることが可能かのう。九州きゅうしゅう国立こくりつ博物館はくぶつかんが掲かかげる「日本にっぽん文化ぶんかの形成けいせいをアジア史し的てきな観点かんてんから捉とらえる」というコンセプトをもとに、常つねに新あたらしい文化ぶんか的てき景観けいかんの形成けいせいと実現じつげんに向むけた情報じょうほう発信はっしんをしています。

美術館びじゅつかんの運営うんえい母体ぼたいは、大おおきく「国立こくりつ」「公立こうりつ」「私立しりつ」（企業きぎょう・個人こじん）の3タイプです。

• 国立こくりつ：国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかん、国立こくりつ国際こくさい美術館びじゅつかん等とう
• 公立こうりつ：十和田とわだ市し現代げんだい美術館びじゅつかん、金沢かなざわ21世紀せいき美術館びじゅつかん、長崎ながさき県立けんりつ美術館びじゅつかん等とう
• 私立しりつ：ルーブル彫刻ちょうこく美術館びじゅつかん、足立あだち美術館びじゅつかん、大原おおはら美術館びじゅつかん、タオル美術館びじゅつかん等とう

私立しりつの美術館びじゅつかんは、国公立こっこうりつと比くらべて料金りょうきんが一律いちりつではなく、コレクションや展示てんじ内容ないように高たかい独自どくじ性せいが目立めだちます。

一口ひとくちに美術びじゅつと言いっても様々さまざまなジャンルが存在そんざい。絵画かいが・書画しょが・水彩すいさい画が・彫刻ちょうこく・写真しゃしん・映像えいぞう等とう、どの分野ぶんやに力ちからを入いれて収集しゅうしゅうや展示てんじに取とり組くんでいるのかは、美術館びじゅつかんごとに異ことなるのです。例たとえば、島根しまね県けんの足立あだち美術館びじゅつかんでは、絵画かいがのうちでも日本にっぽん画が、そのなかでも特とくに横山よこやま大観たいかんの作品さくひん収集しゅうしゅうにこだわっているのが特徴とくちょう。創立そうりつ者しゃである島根しまね県けん安来やすぎ市し出身しゅっしんの実業じつぎょう家か・足立あだち全ちょん康やすし氏しのこだわりのコレクションが中心ちゅうしんです。このように、美術館びじゅつかんのカラーには館長かんちょうや運営うんえい母体ぼたいの考かんがえが色濃いろこく反映はんえいされます。

ただ純粋じゅんすいに展示てんじ作品さくひんの鑑賞かんしょうを楽たのしみたい。そんな目的もくてきで美術館びじゅつかんに足あしを運はこぶ方ほうも多おおいのではないでしょうか。日本にっぽん画がから洋画ようが、書画しょが、水彩すいさい画が、彫刻ちょうこく品ひん、写真しゃしんや映像えいぞう作品さくひんまで、実じつに多彩たさいなジャンルの作品さくひんを鑑賞かんしょうできます。作家さっかも、近きん現代げんだいから中世ちゅうせい、古代こだいまで、幅広はばひろく展示てんじしている施設しせつも少すくなくありません。作家さっか別べつや作品さくひん別べつ、時代じだい別べつ等とう、様々さまざまな切きり口くちでの鑑賞かんしょうの楽たのしみ方かたがあります。

アートを様々さまざまな観点かんてんから学まなべる美術館びじゅつかんのワークショップは、国公立こっこうりつを中心ちゅうしんに多おおくの施設しせつで開催かいさい。例たとえば、東京とうきょうにある国立こくりつ市新いちしん美術館びじゅつかんでは、2020年ねん（令れい和わ2年ねん）に「地震じしんから人ひとと作品さくひんを守まもる工夫くふうを知しろう！」というワークショップを開催かいさいしました。専門せんもん講師こうしを招まねいて美術館びじゅつかんの免めん震ふるえ構造こうぞうの仕組しくみを学まなぶという取とり組くみです。このような講座こうざに参加さんかすると、美術館びじゅつかんにおける建築けんちくの工夫くふうへの理解りかいが深ふかまります。

美術館びじゅつかんでは、いつ来きても鑑賞かんしょうできる常設じょうせつ展示てんじの他ほか、期間きかん限定げんていで作品さくひんを展示てんじする企画きかく展示てんじも開催かいさい。企画きかく展示てんじでは、テーマを決きめてギャラリーを構成こうせいしたり、出展しゅってん作品さくひんを絞しぼったりするケースも少すくなくありません。「ゴッホ展てん」「ピカソ展てん」といった特定とくていの作家さっかに焦点しょうてんを当あてた企画きかくや、「長崎ながさき開港かいこう450周年しゅうねん記念きねんイベント」のように、テーマにふさわしい作品さくひん展示てんじを企画きかくして、普段ふだんとは違ちがった趣向しゅこうを見みせています。