「鍔」(つば)とは刀剣の外装「刀装」の一種で、「鞘」(さや)と「刀身」の間に挟む金具のことです。
鍔には「柄」(つか)を握った際に、手が刀身の方へ滑るのを防止する役割があります。鍔がずれるのを防ぐために使用されるのは、「切羽」(せっぱ)と呼ばれる刀装具です。
「太刀」に用いられる切羽には、鍔より少し小さい「大切羽」(おおせっぱ)、「縁」(ふち)と呼ばれる金具より少し大きい「小切羽」(しょうせっぱ)、小切羽の間に挟む「簓切羽」(ささらせっぱ)の3種があります。
「打刀」は、大切羽や簓切羽を使用せず、小切羽を2枚1対で装着するため、単に「切羽」と呼ぶのが一般的です。