Culture

ジョー・バイデン大統領だいとうりょうが2024年ねんの大統領だいとうりょう選せんからの撤退てったいを表明ひょうめいした。これを受うけてシリコンバレーの民主党みんしゅとうの大口おおぐち献金けんきん者しゃたちは、カマラ・ハリス副ふく大統領だいとうりょうの支持しじへと一気いっきに動うごき始はじめている。

アルゴリズムとAIで溢あふれ返かえるデジタル世界せかいで、わたしたちは注目ちゅうもくすべきコンテンツを“目利めきき”してくれる人間にんげんのガイドを必要ひつようとしている。軽薄けいはくな“インフルエンサー”全盛ぜんせいの時代じだいが退潮たいちょうし、改あらためて注目ちゅうもくされる次世代じせだいのキュレーター像ぞうとは。

Vision Pro向むけ新しんコンテンツ「What If...?」をさっそく試ためしてみた。マーベルとアップルにとってはWin-Winだが、そこには没入ぼつにゅう型がたのエンターテインメントが抱かかえる課題かだいがつきまとっている。はたして両者りょうしゃは、この新しん技術ぎじゅつの可能かのう性せいをどこまで拡ひろげられるだろうか。

ドナルド・トランプ前ぜん大統領だいとうりょうの銃撃じゅうげき事件じけんに関連かんれんして「陰謀いんぼう論ろん」が拡散かくさんしている。「バイデンが攻撃こうげきを命めいじた」「すべては演出えんしゅつだった」など、根拠こんきょのない主張しゅちょうはソーシャルメディアのみならず米国べいこくの連邦れんぽう議員ぎいんからも噴出ふんしゅつしている。

ドナルド・トランプ前ぜん大統領だいとうりょうの選挙せんきょ集会しゅうかいで起おきた銃撃じゅうげき事件じけんを受うけて、米国べいこくの右翼うよく活動かつどう家かや一部いちぶの大物おおものインフルエンサーたちが事件じけんを“商品しょうひん化か”し始はじめている。血ちを流ながすトランプの顔かおなどをプリントしたTてぃーシャツを競きそい合あうように販売はんばいしているのだ。

ヒッピーが出現しゅつげんするはるか前まえから、LSDをはじめとする幻覚げんかく剤ざいが社会しゃかいのメインストリームに入はいり込こむ機会きかいはあった。その文化ぶんか史しから現在げんざいの“合法ごうほう化か”への機運きうんを読よみ解とく歴史れきし家かベンジャミン・ブリーンの新著しんちょ『Tripping on Utopia』レビュー。

「バイデン降おろし」の合唱がっしょうが鳴なり止やまない──。11月の選挙せんきょに向むけ、一致いっち団結だんけつしてトランプを迎むかえ撃うたなければならないはずの民主党みんしゅとうだが、依然いぜん混迷こんめいの様相ようそうを呈ていしている。しかしよくよく見みると、混乱こんらんを招まねいているのは「ビッグ・メディア」と「エリート・デモクラット」だ。アンダードッグストラテジー（負まけ犬いぬ戦略せんりゃく）を得意とくいとするバイデンは、果はたして活路かつろを見みいだせるだろうか。デザインシンカー・池田いけだ純一じゅんいちの見立みたてはいかに？

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうの妻つまが米国べいこくからの支援しえん金きんでブガッティの高級こうきゅう車しゃを購入こうにゅうしたという偽にせ情報じょうほうが、このほどロシア発はつで拡散かくさんされた。無名むめいのウェブサイトが偽にせの記事きじとして発信はっしんした情報じょうほうは、いかにして一気いっきに世界中せかいじゅうに広ひろがったのだろうか。

「交響こうきょうラップ」なるイベントが、まもなく開催かいさいされる。読よんで字じのごとく──といっても初はつ見みの言葉ことば過すぎて戸惑とまどうかもしれないが──交響こうきょう楽団がくだん（オーケストラ）が生なまでクラシックの楽曲がっきょくそのまま演奏えんそうし、そこにラッパーのラップが乗のるライブイベントだ。仕掛しかけ人じんは、かれこれ10年ねん以上いじょうにわたってクラシック音楽おんがくの新あたらしい聴きき方かたを精鋭せいえい的てき／愉楽ゆらく的てきに提案ていあんするイベント「爆ばくクラ」を主宰しゅさいし続つづけている湯山ゆやま玲子れいこ。その湯山ゆやまをして「未知みちの領域りょういき」であるオケとHIP-HOPの邂逅かいこうは、いかにして実現じつげんにこぎつけたのだろうか？

ヒトと空間くうかんの間あいだにコンピューターが介在かいざいすることで、いかなる可能かのう性せいが広ひろがりうるかを探求たんきゅうした『WIRED』最新さいしん号ごうの空間くうかんコンピューティング特集とくしゅう。その刊行かんこうにあわせて、「読書どくしょ室しつ」主宰しゅさいの三さん砂すな慶明よしあきが副読本ふくどくほんをセレクト。

世界せかいにおける超ちょう富裕ふゆう層そうの数かずは劇的げきてきに増加ぞうかしている。その政治せいじへの影響えいきょう力りょく、国家こっかへの関与かんよ、慈善じぜん事業じぎょうや民間みんかん投資とうしの倫理りんりなど、資産しさん家かの社会しゃかい的てき役割やくわりについては大昔おおむかしから議論ぎろんされてきたが、はたしてマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクはどうだろうか。

レーシングドライバーとしてキャリアをスタートし、やがて、卓越たくえつしたデザイン＆エンジニアリングが結晶けっしょうしたマシンによって無二むにの価値かち観かんを生うみ出だした男おとこ、エンツォ・フェラーリ。その波乱はらんに満みちた生涯しょうがいのなかでも、とりわけ苦悩くのうに満みちた数カ月すうかげつを描えがいた映画えいが『フェラーリ』の公開こうかいが始はじまった。監督かんとくのマイケル・マンが、同どう作品さくひんが生うまれた背景はいけいを語かたる。

過去かこの体験たいけんがトラウマとなり、人ひとを自室じしつに招まねくことが生理せいり的てきに受うけ入いれられなくなった「僕ぼく」。しかし、眼鏡めがね型がたディスプレイのバッテリー稼働かどう時間じかんが延のび、使つかえるアプリも増ふえ、デザインもこなれてきたあるとき、「僕ぼく」は、とある実験じっけんに取とり組くみ始はじめた──。偉才いさいのSF作家さっか・柞なら刈かり湯葉ゆばが、「空間くうかんコンピューティング」というテーマに対たいし、珍めずらしく恋愛れんあいをモチーフにすることで来きたるべきライフスタイルを描えがき出だす！

ゲーム業界ぎょうかいが厳きびしい状況じょうきょうにあるなか、小規模しょうきぼなデベロッパーたちは資金しきん調達ちょうたつに苦くるしんでいる。そこでファンドの設立せつりつによって支援しえんに動うごいたのが、人気にんきゲーム「Among Us」の開発元かいはつもとであるInnerslothだ。

6月18日にち、一夜いちや限かぎりで開催かいさいされたアンドロイド・オペラ『MIRROR』の東京とうきょう凱旋がいせん公演こうえん。いくつもの壮大そうだいなプロジェクトを実現じつげんしてきた音楽家おんがくか・渋谷しぶや慶一郎けいいちろうによる、オペラの解体かいたいかつサイボーグ化か、再さい創造そうぞうへと向むかう本ほん公演こうえんを、キュレーターで批評ひひょう家かの四方よも幸子さちこがレビュー。

この6月に「WIRED.jp」で公開こうかいした記事きじのなかから、アップルの開発かいはつ者しゃ向むけカンファレンス「WWDC」で発表はっぴょうされたことや、バーチャル店舗てんぽで従業じゅうぎょう員いんを募集ぼしゅうするイケアの試こころみに関かんする話題わだいなど、最もっとも読よまれた10本ほんのストーリーを紹介しょうかいする。

7月がつ5日にちからの3日間にちかん、パシフィコ横浜ぱしふぃこよこはまで国際こくさいアートフェア「Tokyo Gendai」が開催かいさいされる。昨年さくねんの初はつ開催かいさいにしてすでに、国内外こくないがいのアートコミュニティに大おおきなインパクトを残のこした現代げんだいアートのイベントが、質量しつりょうともにスケールアップ。鑑賞かんしょうし、交流こうりゅうし、購入こうにゅうする。“世界せかい水準すいじゅん”のフェアならではの体験たいけんがここに。

6月28日にちに、Apple Vision Proが日本にっぽんで発売はつばいされる。いよいよ、空間くうかんコンピューティング時代じだいに本格ほんかく的てきに突入とつにゅうするのかもしれない──。かつて、文明ぶんめい評論ひょうろん家かのマーシャル・マクルーハンは「社会しゃかいが新あたらしいメディアを発展はってんさせたとき、社会しゃかいは、新あたらしいメッセージを表明ひょうめいする権利けんりを得える」と語かたった。では、空間くうかんコンピューティングが発展はってんしたこの先さき、社会しゃかいはいかなるメッセージを発信はっしんしうるのか。⼿にする「権利けんり」のありようを、10名めいの識者しきしゃたちが空想くうそうする。

エクスペリエンスデザイナー、サウンドデザイナー、アーティスト、ミュージシャン。多彩たさいな肩書かたがきをもつスズキユウリが、「THE AMBIENT MACHINE」なる装置そうちを生うみ出だしたきっかけはコロナ禍かだった。「環境かんきょう（アンビエント）」×「音おと（サウンド）」の可能かのう性せいを探さぐる活動かつどうの背景はいけいには、いかなる思おもい／狙ねらいが潜ひそんでいるのだろうか。

建築けんちく学がくの名門めいもん・ロンドン大学だいがく（UCL）バートレット校こうの大学院だいがくいん課程かていに、映画えいがやゲームといったデジタル空間くうかんの建築けんちくを学まなぶプログラムが新設しんせつされた。そこでは、学生がくせいや指導しどう者しゃたちが物理ぶつり的てき制約せいやくなき世界せかいの可能かのう性せいを拡ひろげようと模索もさくしていた。

サンフランシスコのアーティスト、エイミー・カールは現代げんだいにおけるデジタルな“死後しご”（Digital Afterlife）について考察こうさつする。それも、人間にんげんのDNAを月つきへと打うち上あげる（早はやければ2024年ねんの第だい4四半期しはんきに打うち上あげ予定よてい）ことによってだ。作品さくひんを通つうじて彼女かのじょが表現ひょうげんしたいメッセージとは？

過激かげき派は組織そしき「イスラム国こく（IS）」が、大手おおてニュースメディアを模倣もほうした偽にせニュース動画どうがを制作せいさくしていることが明あきらかになった。標的ひょうてきにされたのは、CNNとアルジャジーラだ。

ソニーのクリエイティブセンターは、情報じょうほうを“モノ”や“コト”に溶とけ込こませるデザインR&D活動かつどうを長ながく続つづけてきた。そのヨーロッパ支部しぶでクリエイティブディレクターを務つとめる田た幸宏ゆきひろ崇たかしは、パッシブな没入ぼつにゅうとアクティブな没入ぼつにゅうの使つかい分わけが創造そうぞう性せいのカギになると考かんがえている。

人類じんるいはケアに満みちた社会しゃかいを実現じつげんできるか？ ケアが行いき届とどきにくい辺境へんきょうの地ちでも、テクノロジーとアートの力ちからで、支ささえ合あうことはできるだろうか？ その希望きぼうの震源しんげん地ちとなったイベント「混沌こんとんに愛あい／遭あい！」の様相ようそうをレポートする。