［プレイレポ］「FFXIV: 黄金おうごんのレガシー」最新さいしん2ジョブをプレイ。ヴァイパーとピクトマンサーの手触てざわりは？

　2024年ねん7月がつ2日にちにリリースされるMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の最新さいしん拡張かくちょうパッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金おうごんのレガシー」（PC / PS5 / PS4 / Mac / Xbox Series X|S）では，戦闘せんとう職しょくである既存きそんの19ジョブに加くわえて，新あらたに「ヴァイパー」と「ピクトマンサー」という2つのDPSが追加ついかされる。


　ヴァイパーは2本ほんの剣けんを持もった近接きんせつDPSで，ピクトマンサーは筆ふでとパレットを手てに絵えを描えがいて戦たたかう遠隔えんかく魔法まほうDPSだ。では，それぞれどういったスキルやアビリティがあるのか，ジョブ専用せんよう装備そうびを含ふくめて紹介しょうかいしよう。


※このバージョンは最終さいしゅう調整ちょうせい前まえのものであり，リリース時じには大おおきく変更へんこうされる可能かのう性せいがあります。


●ヴァイパー

　ヴァイパーは2本ほんの剣けんを持もち，二刀流にとうりゅうで戦たたかう近接きんせつ戦闘せんとうジョブだ。二刀流にとうりゅうと，2本ほんの剣けんを1つに組くみ合あわせて薙刀なぎなたのように振ふる舞まう合体がったい剣けんという，2通とおりの戦たたかい方かたを備そなえている点てんが最大さいだいの特徴とくちょうとなっている。

　ヴァイパーの戦たたかい方かたでカギとなるのが，「疾やまし速そく」と「猛襲もうしゅう」という2つのバフと，「惨むご毒どく」というデバフだ。
　疾やまし速そくは，プロデューサーレターLIVEなどで“ヘイスト”と呼よばれていた効果こうかで，自身じしんのオートアタックの攻撃こうげき間隔かんかくとウェポンスキルおよび魔法まほうのキャストタイムとリキャストタイムを15％短縮たんしゅくする。猛襲もうしゅうは与あずかダメを10％引ひき上あげ，惨むご毒どくは自身じしんからの与あずかダメを10％上昇じょうしょうさせる。つまり，疾やまし速そくで手数てかずが増ふえ，猛襲もうしゅうと惨むご毒どくで与あたえるダメージが大おおきく伸のびるというわけだ。
　そのため，これらのバフやデバフが切きれないようにすることがポイントになるが，スキル回まわしを順序良じゅんじょよく行おこなうことで切きれないようにできるので，実際じっさいのところバフやデバフの残のこり時間じかんを凝視ぎょうしするといったことはほとんどない。

　レベル100のジョブ専用せんよう装備そうびはアイテムレベル690の「ヴァイパー・フード」や「ヴァイパー・コート」といったヴァイパーシリーズで，フードを目深まぶかにかぶり，武器ぶきは2本ほんで一対いっついを成なす「サルガタナス」を背負せおっている。サルガタナスというと，「ファイナルファンタジーIX」（以下いか，FFIX）のジタンの武器ぶきの1つだが，FFIXでも2本ほんの剣けんを柄えの部分ぶぶんでつなげた合体がったい剣けんの形かたちをしていた。攻撃こうげき力りょくは忍者にんじゃと同おなじくDEXの影響えいきょうが大おおきく，忍者にんじゃと共通きょうつうの装備そうびも多おおいようだ。

目深まぶかにかぶったフードが印象いんしょう的てきなヴァイパーのジョブ専用せんよう装備そうび。2本ほんの剣けんを背負せおっている点てんも特徴とくちょう的てきだ

武器ぶきのサルガタナスはかなり細部さいぶまで作つくりこまれており，リカッソと呼よばれる剣けん見みの根本こんぽん部分ぶぶんの装飾そうしょくはかなりのもの

　アクションを見みると，二刀流にとうりゅうの単体たんたい攻撃こうげきは「壱いちの牙きば【咬創こうそう】」や「壱いちの牙きば【惨むご毒どく】」のように●●の牙きばという表記ひょうきになっている。一方いっぽうで，合体がったい剣けんは「壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】」や「弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】」のように●●の蛇へびでまとめられる。戦闘せんとう中ちゅうは，使用しようしたアクションによって自動じどうで二刀流にとうりゅうや合体がったい剣けんに変化へんかするため，どちらの状態じょうたいで戦たたかっているかをプレイヤーがとくに気きにする必要ひつようはない。
　範囲はんい攻撃こうげきも同おなじで，二刀流にとうりゅうは「壱いちの大だい牙きば【咬創こうそう】」，合体がったい剣けんは「壱いちの大蛇おろち【惨むご毒どく】」のように，牙きばや蛇へびが大だい牙きばや大蛇おろちという表記ひょうきになっている。

二刀流にとうりゅうでの攻撃こうげきとなる壱いちの牙きば【惨むご毒どく】

身体しんたいをよじり回転かいてんさせ，その勢いきおいのまま，上方かみがたから切きりつけるアクションの壱いちの牙きば【惨むご毒どく】

　ヴァイパーのスキル回まわしで特徴とくちょう的てきなのは，二刀流にとうりゅうの壱いちの牙きばには【咬創こうそう】と【惨むご毒どく】，弐にの牙きばには【猛襲もうしゅう】と【疾やまし速そく】，参まいりの牙きばには【側がわ撃げき】と【側がわ裂きれ】，【背せ撃げき】と【背せ裂きれ】のように，それぞれの牙きばに複数ふくすうのスキルがあり，それらがコンボとしてつながっていく点てんだ。つまり，コンボルートは以下いかのようになる。

・壱いちの牙きば【咬創こうそう】→弐にの牙きば【猛襲もうしゅう】→参まいりの牙きば【側がわ撃げき】
・壱いちの牙きば【咬創こうそう】→弐にの牙きば【猛襲もうしゅう】→参まいりの牙きば【側がわ裂きれ】
・壱いちの牙きば【咬創こうそう】→弐にの牙きば【疾やまし速そく】→参まいりの牙きば【背せ裂きれ】
・壱いちの牙きば【咬創こうそう】→弐にの牙きば【疾やまし速そく】→参まいりの牙きば【背せ撃げき】
・壱いちの牙きば【惨むご毒どく】→弐にの牙きば【猛襲もうしゅう】→参まいりの牙きば【側がわ撃げき】
・壱いちの牙きば【惨むご毒どく】→弐にの牙きば【猛襲もうしゅう】→参まいりの牙きば【側がわ裂きれ】
・壱いちの牙きば【惨むご毒どく】→弐にの牙きば【疾やまし速そく】→参まいりの牙きば【背せ撃げき】
・壱いちの牙きば【惨むご毒どく】→弐にの牙きば【疾やまし速そく】→参まいりの牙きば【背せ裂きれ】

　その数かずの多おおさに戸惑とまどうかもしれないが，この中なかで重要じゅうようとなるのは先さきほど挙あげたバフの猛襲もうしゅうと疾やまし速そく，それにデバフの惨むご毒どくである。つまり，最初さいしょのルートは壱いちの牙きば【惨むご毒どく】から始はじまり，弐にの牙きばは猛襲もうしゅうか疾やまし速すみやかを状況じょうきょうに応おうじて選択せんたく，参まいりの牙きばにつなげる形かたちとなるだろう。
　そして参まいりの牙きばは，【側がわ撃げき】で「鋭するど牙きば【背せ撃げき】」（参まいりの牙きば【背せ撃げき】の威力いりょくが100上昇じょうしょう），【側がわ裂きれ】で「鋭するど牙きば【背せ裂きれ】」（参まいりの牙きば【背せ裂きれ】の威力いりょくが100上あがる）というバフが付つく。これは【背せ撃げき】【背せ裂きれ】も同様どうようで，【側がわ撃げき】【側がわ裂きれ】の威力いりょく上昇じょうしょうバフが付与ふよされる仕組しくみだ。
　つまり，都合つごう上じょうこれらを側がわ撃げきコンボ，背せ撃げきコンボ，側がわ裂きれコンボ，背せ裂きれコンボと呼よぶと，側がわ撃げき→背せ撃げき→側がわ裂きれ→背せ裂きれ→側がわ撃げきの順番じゅんばんにコンボを回まわすことで，威力いりょくが100上昇じょうしょうするバフを漏もらすことなく得えられていくというわけだ。

　非常ひじょうにややこしく感かんじるかもしれないが，弐にの牙きばと参まいりの牙きばは，発動はつどう条件じょうけんを満みたした際さいに，壱いちの牙きばのアイコンがそれらに置おき換かわるので気きにしなくてもいいし，アイコンがProc（強化きょうか状態じょうたいのアクションを示しめしている）しているので分わかりやすく，それを選えらべば問題もんだいなくコンボは成立せいりつする。

　また，側がわ撃げきと側がわ裂きれは敵てきの側面そくめん，背せ撃げきと背せ裂きれは敵てきの背面はいめんと，表記ひょうきから察さっすることができるように方向ほうこう指定していがあり，その指定していに沿そった攻撃こうげきをした場合ばあい，それらの攻撃こうげき力りょくが300から350へと高たかまるので，忘わすれないように気きを付つけたい。

弐にの牙きば【猛襲もうしゅう】など複数ふくすうのコンボがあり，バフに合あわせてそれを回まわしていく形かたちとなる

　さらに，参まいりの牙きばのコンボが成功せいこうすると，単体たんたい攻撃こうげきの「蛇尾だび撃げき」というアビリティが使用しよう可能かのうとなる。つまり，コンボの最後さいごは蛇尾だび撃げきで〆るという形かたちだ。

　なお，範囲はんい攻撃こうげきも同様どうように複数ふくすうのコンボルートが存在そんざいするが，基本きほん的てきには，上記じょうきルートの「牙きば」が「大だい牙きば」に置おき換かわったものがそれだと思おもえばいい。参まいりの大だい牙きばはそれぞれ【側がわ撃げき】【背せ撃げき】が【乱らん撃げき】に，【側がわ裂きれ】【背せ裂きれ】が【乱らん裂きれ】になっており，攻撃こうげき力りょくの上昇じょうしょう効果こうかバフは50で範囲はんい指定していはなくなっている。また，範囲はんい攻撃こうげきも参まいりの大だい牙きばのコンボが成功せいこうすると，範囲はんい攻撃こうげきのアビリティである「蛇尾だび閃」が使用しよう可能かのうとなる。

　以上いじょうが二刀流にとうりゅうのコンボとなるが，合体がったい剣けんには別べつのコンボも存在そんざいする。合体がったい剣けんでは「壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】」から始はじまり，「弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】」もしくは「弐にの蛇へび【疾やまし速そく】」，そして弐にの蛇へびのもう一方いっぽうのルートへとつなぐ形かたちだ。

合体がったい剣けんの壱いちの蛇へびは，剣けんの両側りょうがわを使つかって互たがいに袈裟斬けさぎりを行おこなうようなアクションだ

合体がったい剣けんの攻撃こうげき後ごの動作どうさ中ちゅう，両側りょうがわの剣けんの切きっ先さきが赤あかく光ひかって印象いんしょう的てきだ

　二刀流にとうりゅうと同様どうように箇条書かじょうがきにすると以下いかのようになる。

・壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】→弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】→弐にの蛇へび【疾やまし速そく】
・壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】→弐にの蛇へび【疾やまし速そく】→弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】

　つまり，【猛襲もうしゅう】と【疾やまし速そく】のどちらを先さきにするかだけなのだが，【猛襲もうしゅう】は単体たんたい攻撃こうげきのアビリティ「双そう牙きば連れん撃げき」の威力いりょくを100上昇じょうしょうさせる「双そう鋭するど牙きば【連れん撃げき】」というバフが，【疾やまし速そく】は単体たんたい攻撃こうげきのアビリティ「双そう牙きば乱らん撃げき」の威力いりょくを100上昇じょうしょうさせる「双そう鋭するど牙きば【乱らん撃げき】」というバフが，それぞれ付つく。

　双そう牙きば連れん撃げきでは双そう鋭するど牙きば【乱らん撃げき】が，双そう牙きば乱らん撃げきでは双そう鋭するど牙きば【連れん撃げき】が付つく仕組しくみなので，これらを含ふくめたコンボは実際じっさいには以下いかのようになる。

・壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】→弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】→双そう牙きば連れん撃げき→双そう牙きば乱らん撃げき→弐にの蛇へび【疾やまし速そく】→双そう牙きば乱らん撃げき→双そう牙きば連れん撃げき
・壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】→弐にの蛇へび【疾やまし速そく】→双そう牙きば乱らん撃げき→双そう牙きば連れん撃げき→弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】→双そう牙きば連れん撃げき→双そう牙きば乱らん撃げき

　つまり，【猛襲もうしゅう】と【疾やまし速そく】の間あいだに双そう牙きば連れん撃げきと双そう牙きば乱らん撃げきの2つのアビリティを挟はさむ仕組しくみで，その順序じゅんじょは【猛襲もうしゅう】と【疾やまし速そく】をどちらを先さきにしたかで変かわってくるというわけだ。また，こちらも双そう牙きば連れん撃げきは「双そう牙きば連れん術じゅつ」が，双そう牙きば乱らん撃げきは「双そう牙きば乱らん術じゅつ」が，それぞれ発動はつどう条件じょうけんを満みたした際さいに変化へんかする。

双そう牙きば連れん撃げきを実行じっこうしているところ

　また，合体がったい剣けんの範囲はんい攻撃こうげきは壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】の代かわりに「壱いちの大蛇おろち【惨むご毒どく】」を，弐にの蛇へび【猛襲もうしゅう】の代かわりに「弐にの大蛇おろち【猛襲もうしゅう】」，弐にの蛇へび【疾やまし速そく】の代かわりに「弐にの大蛇おろち【疾やまし速そく】」をそれぞれ使用しようするだけでコンボルートは単体たんたい攻撃こうげきの場合ばあいと同様どうようだ。
　弐にの大蛇おろちの間あいだに挟はさむ2つのアビリティも，範囲はんい攻撃こうげきの場合ばあいは双そう牙きば連れん撃げきの代かわりに範囲はんい攻撃こうげきのアビリティ「双そう牙きば連れん閃」を，双そう牙きば乱らん撃げきの代かわりに範囲はんい攻撃こうげきのアビリティ「双そう牙きば乱らん閃」を使用しようする。

　このように見みていくと，二刀流にとうりゅうを使つかわずに合体がったい剣けんだけでいいのでは？ と思おもうかもしれないが，実じつは壱いちの蛇へび【惨むご毒どく】や壱いちの大蛇おろち【惨むご毒どく】はチャージアクションで，チャージタイムは40秒びょうと長ながい。チャージ数すうは2あるのだが，それでも使用しようできない時間じかんがあるので，その間あいだに壱いちの牙きばや壱いちの大だい牙きばから始はじまるコンボルートを回まわすことになる。

　さらに，ヴァイパーはジョブHUDに霊力れいりょくと霊力れいりょくゲージがあり，霊力れいりょくゲージを50溜ためることで「祖そ霊れい降おろし」というスキルが実行じっこう可能かのうとなる。
　祖そ霊れい降おろしは，威力いりょく600の範囲はんい攻撃こうげきだが，同時どうじに霊力れいりょくを5スタック付与ふよする。この霊力れいりょくを使つかって範囲はんい攻撃こうげきスキルの「祖そ霊れいの牙きば【壱いち】」「祖そ霊れいの牙きば【弐に】」「祖そ霊れいの牙きば【参まいり】」「祖そ霊れいの牙きば【肆】」と続つづけることができる。さらに祖そ霊れいの牙きば【壱いち】のあとに「祖そ霊れいの蛇へび【壱いち】」，祖そ霊れいの牙きば【弐に】のあとに「祖そ霊れいの蛇へび【弐に】」，続つづけて【参まいり】【肆】というようにアビリティを実行じっこうでき，最後さいごに強力きょうりょくな範囲はんい攻撃こうげきのスキル「祖そ霊れいの大蛇おろち牙きば」で〆る。
　要ようは霊力れいりょくを使つかって4つの牙きばを発動はつどうさせ，そのあいだにアビリティの蛇へびを挟はさむ。最後さいごの霊力れいりょくで大蛇おろち牙きば（途中とちゅうで使つかうと祖そ霊れい下おろしの効果こうかが切きれる）でトドメを決きめるというわけだ。文字もじにすると分わかりづらいが，これもコンボルートを紹介しょうかいすると，以下いかのようになる。

・祖そ霊れい降おろし→祖そ霊れいの牙きば【壱いち】→祖そ霊れいの蛇へび【壱いち】→祖そ霊れいの牙きば【弐に】→祖そ霊れいの蛇へび【弐に】→祖そ霊れいの牙きば【参まいり】→祖そ霊れいの蛇へび【参まいり】→祖そ霊れいの牙きば【肆】→祖そ霊れいの蛇へび【肆】→祖そ霊れいの大蛇おろち牙きば

ヴァイパーのジョブHUDは合体がったい剣けんのシンボルと霊力れいりょくゲージの2つで構成こうせいされる。このシンボルは現在げんざい，コンボルートのどこなのかを通知つうちする

霊力れいりょくゲージが50以上いじょう溜たまっている状態じょうたいで祖そ霊れい降おろしを実行じっこうすると，5つの霊力れいりょくがゲージの下したに付与ふよされる

　ヴァイパーはこのコンボをバーストに合あわせる形かたちになるが，俗ぞくに2分ふんアビと呼よばれるものとして「蛇へびの霊気れいき」が用意よういされ，これを使つかうことで祖そ霊れい降おろしがすぐに実行じっこう可能かのうとなるので，戦闘せんとう開始かいし時じのバーストも心配しんぱいない。

　なお，これらのコンボも発動はつどう条件じょうけんを満みたしたときに，アイコンが次々つぎつぎと置おき換かわっていくので，クロスホットバーの枠わくが足たりなくなる心配しんぱいはない。紹介しょうかいでは，かなり多おおくのスキルやアビリティを実行じっこうしているように思おもえるので，非常ひじょうに忙いそがしい印象いんしょうを受うけるかもしれないが，この置おき換かわりやProcの点灯てんとうによって分わかりやすいので操作そうさはあまり難むずかしくなく，むしろラッシュの爽快そうかい感かんがかなり得えられる印象いんしょうだ。


　また，蛇へびの霊気れいきを使つかうと同時どうじに「飛ひ蛇へびの魂たましい」というバフが付つき，範囲はんい攻撃こうげきウェポンスキルの「飛ひ蛇へびの尾お」を撃うてるようになる。ここからさらに，範囲はんい攻撃こうげきアビリティ「飛ひ蛇へび連れん尾お撃げき」→「飛ひ蛇へび乱らん尾お撃げき」とそれぞれの攻撃こうげき力りょくが強化きょうかされるバフが付与ふよされるコンボルートが実行じっこう可能かのうになる。なお，飛ひ蛇へびの魂たましいは壱いちの蛇へび（大蛇おろち）の発動はつどう時じにも付与ふよされるので，うまくコンボに絡からめたいところだ。

　このほか，遠隔えんかく攻撃こうげきスキルの「飛ひ蛇へびの牙きば」や，20m以内いないの敵てきまたはパーティメンバー1人にんを対象たいしょうに素早すばやく移動いどうする「蛇行だこう」というアビリティも用意よういされている。なお，3段階だんかい目めのリミットブレイクはほかの近接きんせつジョブと同様どうように単体たんたい攻撃こうげきで，蛇へびが登のぼるエフェクトと共ともに大だいダメージを切きりつける「大地だいち喰くらう蛇へび」だ。

2本ほんの剣けんをクロスさせて，その剣けん圧あつで切きるようなアクションの飛ひ蛇へび乱らん尾お撃げき

蛇へびの皮かわが軌跡きせきのように表示ひょうじされるヴァイパーの3段階だんかい目めのリミットブレイクである大地だいち喰くらう蛇へび

●ピクトマンサー

　ピクトマンサーは，筆ふでを持もち「絵素えそ」を描えがき，それを具現ぐげん化かすることで戦闘せんとうを行おこなう遠隔えんかく魔法まほうDPSだ。絵素えその具現ぐげん化か以外いがいにも，「色魔しきま法ほう」と呼よばれる魔法まほうを直接ちょくせつ詠唱えいしょうできる。さらに，ストックして好すきなタイミングで発動はつどうできる「ホワイトペイント」や，「パレットゲージ」を溜ためて発動はつどうさせるアビリティもあり，戦闘せんとう方法ほうほうはただ魔法まほうを撃うつだけでなく，かなり多彩たさいな印象いんしょうだ。

　レベル100のジョブ専用せんよう防具ぼうぐは，アイテムレベル690の「ピクトマンサー・ターバン」や「ピクトマンサー・ボレロ」といったピクトマンサーシリーズで，その外観がいかんは「ファイナルファンタジーVI」（以下いか，FFVI）に登場とうじょうしたリルムをどこか彷彿ほうふつとさせる。右手みぎてに持もつ武器ぶきも「天使てんしの筆ふで」で，これもリルムの専用せんようとしてFFVI（※ゲームボーイアドバンス版ばんやピクセルリマスター版ばんなど）に登場とうじょうしたものだ。また，左手ひだりてにはパレットを持もっている。

色いろこそ違ちがうものの，頭あたま装備そうびのピクトマンサー・ターバンの柄えは，FFVIに登場とうじょうしたリルムとよく似にている

もう少すこし寄よってみると，背中せなかの絵えの具ぐ箱ばこの木きの感かんじや，下半身かはんしんの布ぬのの感かんじなど，装備そうびの質感しつかんはかなり作つくりこまれている

抜刀ばっとうすると右手みぎてに筆ふで，左手ひだりてにパレットを構かまえる

　ピクトマンサーのジョブHUDは，3枚まいのキャンバスと，1つのパレットで構成こうせいされる。キャンバスは左ひだりから順じゅんに「アニマルキャンバス」「ウェポンキャンバス」「スケープキャンバス」となっており，それぞれアニマル，ウェポン，スケープの絵素えそを描えがき，パレットにはホワイトペイントやパレットゲージが溜たまるようになっている。パレットゲージは，増ふえていくとカラフルな色いろになり，ジョブHUDだけ見みてもかなり彩いろどりが豊ゆたかだ。

ピクトマンサーのジョブHUDは，3枚まいのキャンバスとパレットゲージで構成こうせいされる

　色魔しきま法ほうには「レッドファイア」があり，使つかうと「色魔しきま法ほう2実行じっこう可か」が付与ふよされ，「グリーンエアロ」が実行じっこうできるという仕組しくみだ。同様どうようにグリーンエアロで「色魔しきま法ほう3実行じっこう可か」が付つき，「ブルーウォータ」を実行じっこうできる。
　グリーンエアロはレッドファイアのアイコンが，ブルーウォータはグリーンエアロが，発動はつどう条件じょうけんを満みたすとそれぞれ置おき換かわるため，プレイヤーからするとホットバーのレッドファイアの箇所かしょを3回かい続つづけて実行じっこうするだけで，レッドファイア→グリーンエアロ→ブルーウォータといった一連いちれんの流ながれが完結かんけつする。
　範囲はんい魔法まほう攻撃こうげきとしては「レッドファイラ」「グリーンエアロラ」「ブルーウォタラ」が用意よういされ，順番じゅんばんに実行じっこうしていく仕組しくみはレッドファイアから始はじまる単体たんたい魔法まほうの場合ばあいと同おなじだ。
　なお，ブルーウォータもしくはブルーウォタラを実行じっこうすると，パレットゲージが25上昇じょうしょうし，ホワイトペイントが1つ付与ふよされる。イメージ的てきには，赤あか・緑みどり・青あおといった光ひかりの三原色さんげんしょくを混まぜたら白しろになったという感かんじだろうか。

レッドファイア，グリーンエアロ，ブルーウォータを詠唱えいしょうしているところ。エフェクトの絵えの具ぐの感かんじが印象いんしょう的てきだ

　ホワイトペイントは，1つ消費しょうひして無む属性ぞくせい範囲はんい魔法まほうの「ホワイトホーリー」を実行じっこうでき，ホワイトペイントは最大さいだいで5つまでストック可能かのうだ。また，パレットゲージが50以上いじょうの場合ばあい，50を消費しょうひして「サブトラクティブパレット」というアビリティが実行じっこうできる。このサブトラクティブパレットを使つかうと，「サブトラクティブパレット」と「色調しきちょう反転はんてん」のバフが付与ふよされる。
　前者ぜんしゃは効果こうか中ちゅうに，威力いりょく700の「シアンブリザド」から威力いりょく740の「イエローストーン」，威力いりょく780の「マゼンタサンダー」と続つづいて詠唱えいしょうできるというもの。レッドファイアから続つづく一連いちれんの魔法まほうが，それぞれ威力いりょく400，440，480であるのと比くらべると，かなり強力きょうりょくになっていることが分わかる。なお，このアクションもアイコンが変化へんかしていくのは同おなじだ。
　範囲はんい魔法まほうも同様どうように，「シアンブリザラ」「イエローストンラ」「マゼンタサンダラ」が用意よういされており，レッドファイラから始はじまる魔法まほうに比くらべて強力きょうりょくとなっている。通常つうじょう時じの赤あか・緑みどり・青あおのRGBから，サブトラクティブパレットでCMYKのシアン・マゼンタ・イエローに変化へんかするというイメージなのだろう。

こちらはシアンブリザド，イエローストーン，マゼンタサンダーのエフェクト。やはり絵えの具ぐらしいエフェクトだ

　さて，CMYKときてK，黒くろがないのではとなるが，こちらは後者こうしゃの色調しきちょう反転はんてんの効果こうかで，ホワイトペイントが1スタックのみ「ブラックペイント」に変化へんかする。このブラックペイントを消費しょうひして無む属性ぞくせい範囲はんい魔法まほうの「ブラックコメット」が実行じっこう可能かのうだ。
　こちらも，ホワイトホーリーが威力いりょく480であるのに対たいして，ブラックコメットが威力いりょく780と強力きょうりょくになっている。また，ブラックコメットは色調しきちょう反転はんてんの効果こうか中ちゅうであればいつでも実行じっこう可能かのうで，色調しきちょう反転はんてんはブラックコメットを実行じっこうしない限かぎり切きれないので，一度いちど変化へんかさせてしまえば好すきなタイミングで撃うてるので使つかいやすい。

ホワイトペイントを1つ消費しょうひして詠唱えいしょうできるホワイトホーリー

色調しきちょう反転はんてんで白しろが黒くろになり，ブラックコメットが実行じっこう可能かのうになる

　絵素えその描えがき方かただが，アニマルは「ピクトアニマル」，ウェポンは「ピクトウェポン」，スケープは「ピクトスケープ」という魔法まほうで行おこなう。魔法まほうなのでピクトマンサーシリーズ装備そうび時じに2.92秒びょうのキャストタイムが存在そんざいするが，非ひ戦闘せんとう時じはキャストタイムがなく，戦闘せんとう時じでも迅速じんそく魔まを使用しようしてキャストタイムをなしにできる。したがって，戦闘せんとう前まえに各かく絵素えそをあらかじめ描えがいておくことになるだろう。

　このうちピクトアニマルは特殊とくしゅ，かつやや複雑ふくざつなどで詳くわしく紹介しょうかいしていこう。まず，「イマジンアニマル」というアビリティで具現ぐげん化かして攻撃こうげきを行おこなうのだが，最初さいしょの「ピクトポンポン」をスタートとして，具現ぐげん化かするたびに描えがける絵素えそが「ピクトウィング」→「ピクトクロー」→「ピクトファング」のように変化へんかしていく。このイマジンアニマルは射程しゃてい25mのインスタントアビリティなので，絵素えその具現ぐげん化かに詠唱えいしょうも発生はっせいしない。
　なお，イマジンアニマルのアイコンは，それぞれ描えがいた絵えによって「イマジンポンポン」「イマジンウィング」「イマジンクロー」「イマジンファング」に置おき換かわるので，それぞれのアイコンを意識いしきする必要ひつようはほとんどない。

ピクトポンポンで絵素えそを描えがき，それをイマジンポンポンで具現ぐげん化かする。頭上ずじょうから大量たいりょうのポンポンが降ふり注そそぎイメージを与あたえる演出えんしゅつだ

　さらに各かくイマジンアニマルは，実行じっこうするとそれぞれのアニマルシンボルがジョブHUDに付与ふよされる。ピクトポンポンとピクトウィングのシンボルが揃そろうと「モーグリシンボル」が付与ふよされ，「モーグリストリーム」という前方ぜんぽう直線ちょくせん範囲はんい攻撃こうげきアビリティが実行じっこう可能かのうとなる。そして，ピクトポンポン，ピクトウィング，ピクトクロー，ピクトファングのすべてのアニマルシンボルが揃そろうと「マディーンシンボル」がモーグリシンボルと同おなじように付与ふよされ，「マディーンレトリビューション」という威力いりょく1300の前方ぜんぽう直線ちょくせん範囲はんい攻撃こうげきアビリティが実行じっこうできる。

ピクトウィングを行おこなうと，ジョブHUDモーグリが表あらわれ，モーグリストリームが実行じっこう可能かのうであることを通知つうちする。そしてイマジンウィングでは，風ふうが敵てきを攻撃こうげきする演出えんしゅつだ

モーグリが表あらわれて前方ぜんぽうにビームを放はなつモーグリストリーム

イマジンクローは猫ねこのような手てが，爪つめで切きり裂さくようなエフェクト

ピクトファングですべてのアニマルシンボルが揃そろい，マディーンシンボルが表あらわれる。イマジンファングは大おおきな牙きばが表あらわれ，噛かみついてダメージを与あたえる

マディーンレトリビューションはマディーンが現あらわれ，4本ほんの前方ぜんぽうにツメで切きり裂さくような範囲はんい攻撃こうげきを行おこなうエフェクトだ

　つまり，一連いちれんの流ながれをまとめると，以下いかのようになる。

・ピクトポンポン→イマジンポンポン→ピクトウィング→イマジンウィング→モーグリストリーム→ピクトクロー→イマジンクロー→ピクトファング→イマジンファング→マディーンレトリビューション

　なお，イマジンポンポンを始はじめとしたイマジンアニマルは，レベル96でチャージ数すうが3のアビリティとなっており，矢継やつぎ早ばやにすべてを実行じっこうすることはできない。そこで，チャージタイムの間あいだに先さきほど挙あげた色魔しきま法ほうや，ピクトウェポン，ピクトスケープを挟はさんでいくことになる。

　ピクトウェポンはウェポンキャンバスに武器ぶきの絵素えそを描えがき，それを「イマジンウェポン」で具現ぐげん化かして攻撃こうげきする。レベル50でハンマーの絵素えそを描えがく「ピクトハンマー」が修得しゅうとくでき，それを「イマジンハンマー」で具現ぐげん化か。レベル86の段階だんかいで無む属性ぞくせい範囲はんい魔法まほうの「ハンマースタンプ」→「ハンマーブラッシュ」→「ハンマーポリッシュ」というコンボをつなげられる。これらのコンボは，射程しゃていが25mでキャストタイムがないため，状況じょうきょうに応おうじた使つかい勝手がってはかなりいいだろう。

ピクトハンマーで「ハンマー」の絵素えそを描えがき，イマジンハンマーでそれを具現ぐげん化かする

そしてハンマースタンプでそのハンマーを手てにして上うえから2回かい叩はたき，ハンマーブラッシュでは自身じしんがくるくると縦たてに回転かいてんしその勢いきおいのまま叩たたきつけ，最後さいごにハンマーポリッシュでぐるぐると横よこ回転かいてんに振ふり回まわす

　そしてピクトスケープは，スケープキャンバスにスケープ（景色けしき）の絵素えそを描えがき，「イマジンスケープ」で具現ぐげん化かするというもの。実際じっさいにはピクトスケープをホットバーに設定せっていすると「ピクトスカイ」に，イマジンスケープは「イマジンスケープ」にアイコンが置おき換かわるので，後者こうしゃで覚おぼえておけばいいだろう。

　このイマジンスカイは少々しょうしょう特殊とくしゅで，使用しようするとサブトラクティブパレット実行じっこう可かと5スタックの「インスタレーション」，「スタープリズム」実行じっこう可かを同時どうじに付与ふよする。
　サブトラクティブパレットは前述ぜんじゅつしたとおりだが，インスタレーションはイマジンスカイの効果こうか範囲はんい内ない（ゲームでの表記ひょうきは「空間くうかんアートの範囲はんい内ない」）であれば，自身じしんの色魔しきま法ほうおよびスタープリズムのキャストタイムとリキャストタイムを25％短縮たんしゅくさせる。この状態じょうたいでこれらの魔法まほうを実行じっこうすると，インスタレーションのスタックが減へっていき，0になると「レインボードリップ効果こうかアップ」が付与ふよされる。
　レインボードリップというのは，威力いりょく900の前方ぜんぽう直線ちょくせん範囲はんい魔法まほうで，追加ついか効果こうかによってホワイトペイントが付与ふよされる魔法まほうだ。この魔法まほうを使つかうときにレインボードリップ効果こうかアップが付与ふよされているとリキャストタイムが短縮たんしゅくされ，さらに詠唱えいしょう時間じかんなしで撃うてる。
　そして，スタープリズムは威力いりょく1300の無む属性ぞくせい範囲はんい魔法まほうで，同時どうじに攻撃こうげき対象たいしょうの周囲しゅういにいるパーティメンバーのHPを回復かいふくする追加ついか効果こうか（回復かいふく力りょく：400）もある。

　イマジンスカイは，リキャストタイムが2分間ふんかんのいわゆる2分ふんアビなので，バースト時じはこのイマジンスカイを軸じくにしたスキル回まわしになるのだろう。

ピクトスカイではキャンバスに流星りゅうせいの景色けしきを絵素えそを描えがく

流星りゅうせいがいくつも降ふり注そそぐ演出えんしゅつのイマジンスカイ

イマジンスカイを実行じっこうすると，白しろい花はなが咲さいている空間くうかんアートと呼よばれる効果こうか範囲はんいが生成せいせいされる

インスタレーションのスタックを消費しょうひしていくと空間くうかんアートに咲さく花はなが次第しだいに増ふえていく

スタープリズムは敵てきに対たいして星ほしが降ふり注そそぐエフェクトだ

虹にじのトンネルのような演出えんしゅつが非常ひじょうに美うつくしい前方ぜんぽう直線ちょくせん範囲はんい魔法まほうのレインボードリップ

　そこで，戦闘せんとう開幕かいまく時じのバースト用ようスキル回まわしに一いち例れいを考かんがえてみると，以下いかのようになるのではないだろうか。

・ピクトスカイ→イマジンスカイ→スタープリズム→シアンブリザド→イエローストーン→マゼンタサンダー→ブラックコメット→レインボードリップ


　そのほか，最大さいだいHPの20％のバリアを自身じしんに張はる「テンペラコート」や，そのテンペラコート中ちゅうに実行じっこう可能かのうな「テンペラグラッサ」というアビリティも用意よういされている。
　このテンペラグラッサは，自身じしんと周囲しゅういのパーティメンバーに最大さいだいHPの10％のバリアを張はるというもので，敵てきの範囲はんい攻撃こうげきに合あわせることでかなり重宝ちょうほうするだろう。さらに，「スマッジ」という15m前方ぜんぽうに素早すばやく移動いどうするアビリティもある。
　なお，3段階だんかい目めのリミットブレイクは，ほかのキャスターと同様どうようにグラウンドターゲットで使用しようする広範囲こうはんい魔法まほうで，名前なまえは「クロマチックファンタジー」だ。そのエフェクトは煌びやかな蝶ちょうが舞まう非常ひじょうに印象いんしょう的てきなものとなっている。

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