Warner Bros. Interactive Entertainmentから2014
年中にリリース
予定の
「Dying Light」(
PC /
PS3 /
PS4 /
Xbox 360 /
Xbox One)は,「Dead Island」シリーズなどで
知られるデベロッパ,Techlandが
手がける,
一人称視点の
新作サバイバルアクションだ。
今回は,E3 2013の
会場で
実機デモに
触る
機会を
得たので,そのレポートをお
伝えしよう。
「Dying Light」の
世界は,
何らかの
病原菌によってゾンビ
化した
人々“インフェクテッド”に
覆われてしまっている。
ゲーム
中にはトタン
屋根の
粗末な
家屋が
並び
立つスラム
街のような
場所があるかと
思えば,
列車基地や
高速道路などで
戦うシーンもあるというように,さまざまなシチュエーションが
用意されている。
本作の
具体的な
世界設定は
明らかにされていないものの,
強烈な
日差しが
照りつけているシーンがあることから,「Dead Island」のような
南国の
島や
海岸沿いの
街あたりが
舞台になっていると
思われる。
プレイヤーの
設定については
深く
語ってもらえなかったのだが,Runner(ランナー)と
呼ばれる
専門職に
就いている
人物のようだ。Runnerとは,フリーランニングのスキルやサバイバルの
才能などを
生かし,
政府軍が
進出できないような
場所に
潜入する“
非公式の
救助隊員”のようなものらしい。
実際にゲームでも,
窮地に
陥っている
人を
助けるランダムイベント(Random Encounters)や,
輸送ヘリから
投下された
物資を
制限時間内に
取りに
行くミッションなど,
救助隊員のような
行動を
取ることが
確認できた。
システム
的な
説明をすると,
本作は
一人称視点のアクションゲーム。そのフィールドは,ミッションごとに
決められたエリア
内を
自由に
移動できるという,
箱庭タイプになっている。
インフェクテッド
達に
対抗する
手段として
武器が
用意されているのはもちろん,ナタとテーザーガンを
組み
合わせて
新たな
武器を
作り
出せるというような,クラフティング
要素も
存在する。
なお,アクションについては,ジャンプしたあとにキックすると
跳び
蹴りで
攻撃,
後ずさりしながら
攻撃すると
敵を
引き
倒せるというように,さまざまなバリエーションが
用意されている
模様。スレッジハンマーのような
大型武器を
持っているときは,ジャンプのあと
攻撃すると
地面を
叩き,
衝撃波でインフェクテッド
達をなぎ
倒す,というようなムーブも
確認できた。
さらに,これにフリーランニングの
要素を
加えたことで,
本作はその
存在が
際立ったものになっているのだ。
フィールド
内にはインフェクテッド
達があふれ
返っているので,
正面を
切って
戦っていると,すぐに
囲まれてピンチに
陥ってしまう。
卓越した
身体能力を
持った
主人公は,フェンスや
壁を
飛び
越えたり,
建物や
自動車によじ
上ったり,
屋根から
屋根へ
跳びまわったりと,フィールドを
自由自在に
動き
回れるため,
戦闘を
避けるルートが
無数に
生まれるわけだ。
インフェクテッド
達に
遭遇したときは,
敵を
飛び
越えたり,
障害物の
下の
隙間にスライディングしたりと,
逃げるルートを
一瞬で
見つけ
出し,それを
実行に
移す
判断力が
求められる。
ちなみに,インフェクテッドは
音に
反応する
性質があるようで,ハンドガンなどで
発砲すると,プレイヤーの
周りに
集まってくる。また,
光には
弱く,
懐中電灯の
光を
当てると,
動きを
止めることができた。
Techlandのシニアプロデューサー,エイドリアン・シジュウスキー(Adrian Ciszewski)氏
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Techlandのシニアプロデューサーである
エイドリアン・シジュウスキー(Adrian Ciszewski)氏も,「
立ち
止まって
戦うとインフェクテッド
達に
囲まれてしまうので,
逃げても
進んでもいいから,とにかく
動き
続けなければならない」と,デモプレイの
際に
何度も
話していた。
さらに,ミッションには
制限時間が
設けられているため,のんびりしているヒマはない。
制限時間を
過ぎると
周囲が
暗くなり,
日中には
出現しなかった
強力なクリーチャーが
現れる。しかも
夜間に
出現するクリーチャーは,
走ったり,
壁をよじ
上ったりしてプレイヤーに
迫ってくる。このクリーチャーを
倒すのは
相当難しいため,
目的地に
一刻も
早くたどり
着かないといけないわけだ。
そのほか,
本作には,
迷彩服や
防護マスクをまとったライバルのような
存在も
登場する。
筆者がプレイしたミッションには,
高速道路を
爆破しようと
企んでいるライバル
達を
急襲して
仕留めるというものがあった。
彼らが
何者なのか
聞いてみたものの,シジュウスキー
氏は「
今は
語れない」と
返答するにとどまった。
現時点では,ストーリーや
世界設定などを
意図的に
隠しているようなので,
詳細は
今後の
情報公開を
待つしかなさそうだ。
本作では,Techlandが
開発するゲームエンジンの
最新版「Chrome Engine 6」が
使用されているとのこと。
今回のデモはPC
版で
行われていたが,シジュウスキー
氏によれば,グラフィックスはDirectX 11
世代を
基準にしているそうである。
「Dying Light」は,ジャンルとしてはサバイバルアクションだが,フリーランニングという
要素が
入ったことで,
息をつく
暇も
与えられない,ジェットコースタームービーならぬジェットコースターアクションになっている。
日本で
発売されるというアナウンスは
今のところないが,ぜひ
日本でも
発売してほしいタイトルだ。