SEGAとCreative Assemblyの人気RTSシリーズ最新作「Total War: THREE KINGDOMS」(PC / Mac)のデモ版が,gamescom 2018で初めてプレイアブルな状態で公開されていた。このデモについて,開発者に話を聞いてきたので,その内容をお届けしよう。
2000年にリリースされた「Shogun: Total War」から18年という伝統をき上げてきたトータルウォーシリーズ。「Total War: THREE KINGDOMS」はシリーズで初めてとなる中国が舞台で,しかも日本人には馴染み深い「三国志」(三国志演義)を描いている。公開されたトレイラーからも分かるように,戦術マップはどこか墨絵の影響を受けたかのような,ダイナミックな山々が連なる細かなアートが特徴的だ。
今回,gamescom 2018で公開されたプレイアブルデモは,「Ambush of Sun Ren」という呉軍のキャンペーンの一部になっていた。 孫夫人としてもお馴染みの孫仁と,その兄の孫権が,賈詡の率いる魏軍の待ち伏せに遭うというシーンを体験できたが,夜間のシーンでは周囲を赤い紙ランタンが漂うような幻想的なグラフィックスが印象的に残った。
また,「Total War: THREE KINGDOMS」には,三国志演義のような演出が行われる「Romanceモード」と,より歴史に忠実な「Recordsモード」が用意されている。Stewart氏は「あくまでもトータルウォーですから,すべてを三国志演義をたどるようにプレイできるとは限りません」と念を押す。
実際,今回のデモ「Ambush of Sun Ren」では,賈詡を敗走させた筆者は,その後,救援軍としてやってきた張遼と徐晃に,孫仁を使って一騎打ちを挑み,「Flames of the Phoenix」という特殊スキルを繰り出してどちらも打ち負かすことに成功した。
「Total War: WARHAMMR」シリーズにおいて,負けたヒーローユニットは数ターン後に戻れたが,「Total War: THREE KINGDOMS」では死んでしまったヒーローは戻らない。今回のミッションは呉軍のキャンペーンにおいては序盤のものと思われるが,張遼と徐晃はあっさりと歴史上から消えてしまったのである。曹操時代で最も活躍した五将に数えられる2人だが,なんともあっけない最期は,逆にトータルウォーらしいと言えるかもしれない。