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球速150km/hは,もはや遅い部類に。パワプロにおける投手の急激なレベルアップは,現実のプロ野球の“投高打低”傾向を反映?
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印刷2024/03/29 07:30

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球速きゅうそく150km/hは,もはやおそ部類ぶるいに。パワプロにおける投手とうしゅ急激きゅうげきなレベルアップは,現実げんじつのプロ野球やきゅうの“とうだかてい傾向けいこう反映はんえい

 プロ野球やきゅうの2024ねんシーズンが本日ほんじつ(2024ねん3がつ29にち開幕かいまくする。どの球団きゅうだんのファンも,しん戦力せんりょく加入かにゅうなどで期待きたいふくらませているとおもうが,ここすうねんとうだかてい傾向けいこう今年ことしつづくのか,になっているひともいるかもしれない。

 以前いぜんは「1シーズンに1かいあるかどうか」ぐらいの頻度ひんどだったノーヒットノーランが,2022ねんに5試合しあい(うち1試合しあい完全かんぜん試合しあい)も記録きろくされたのは野球やきゅうファンの記憶きおくあたらしいところだが,1試合しあいあたりの平均へいきん得点とくてん減少げんしょう傾向けいこうにあり,2023ねんシーズンは1試合しあいあたりのチーム平均へいきん得点とくてんがわずか3.48。“2試合しあいやって合計ごうけい7てんれない”のが普通ふつうでは,応援おうえんしているがわにとっては少々しょうしょう物足ものたりないかもしれない。

 その原因げんいんには,「びにくいボールが使つかわれているのでは」「えんやす影響えいきょうでいい外国がいこくじん打者だしゃ契約けいやくできないからでは」など,さまざまなせつがあるが,有力ゆうりょくとされているものの1つが投手とうしゅのレベルアップに打者だしゃ対応たいおうできていないのでは」というもの。解析かいせき機器きき進歩しんぽによって,投球とうきゅう速度そくどだけでなく回転かいてんすうなどのデータを簡単かんたん把握はあくできるようになり,トレーニングの効率こうりつがった結果けっかあらわれているのではないか,というわけだ。

 となると,野球やきゅうきのゲーマーとしては「パワプロの投手とうしゅデータもすうねんまえからレベルアップしているのか」というところがになってくる。そこで,現時点げんじてんでの最新さいしんデータである2023ねん投手とうしゅデータ(球速きゅうそく,コントロール,そう変化へんかりょう)の平均へいきんを,3ねんまえ(2020ねん),5ねんまえ(2018ねん)と比較ひかくしてみることにした。対象たいしょうとしたのは,デフォルトで1ぐん登録とうろくされている投手とうしゅだ。

数字すうじ比較ひかくできる球速きゅうそく,コントロール,変化へんかりょうをピックアップ。スタミナは役割やくわり先発せんぱつ/リリーフ)におおきく影響えいきょうされるため,今回こんかい除外じょがいした
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平均へいきん球速きゅうそく


2018ねん 2020ねん 2023ねん
149.9km/h
150.3km/h
152.1km/h

 たりまえだが,はやたまたれづらい。ということで,まずは対象たいしょう選手せんしゅ球速きゅうそく平均へいきんしてみたところ,2018ねんから時速じそくで2キロ以上いじょうアップしており,しかもここ3ねんでのがりはばおおきいことがかった。

 ただ,上位じょうい10にん平均へいきん球速きゅうそくると,2020ねんは160.3km/h,2023ねんは159.8km/hとぎゃく若干じゃっかんがっており,この3ねんでは底上そこあおこなわれていると推測すいそくできる。

 底上そこあげの傾向けいこうは,時速じそく150キロが球速きゅうそくランキングでなんになるか」調しらべてみるとより実感じっかんできるかもしれない。以下いかひょうにまとめているが,2018ねんと2020ねんはかろうじて“上下じょうげけた場合ばあいうえ”を維持いじしたものの,2023ねんは100にもれず,“上中かみなかけた場合ばあいした”になってしまっている。

2018ねん 2020ねん 2023ねん
65
※144にんちゅう
73
※156にんちゅう
113
※156にんちゅう

 一昔ひとむかしまえなら“つよし速球そっきゅう投手とうしゅ”の代名詞だいめいしだった時速じそく150キロが,2023ねんのパワプロでは“おそ投手とうしゅ”になってしまうのは,長年ながねん野球やきゅうファンにとってはおどろきかもしれない。


平均へいきんコントロール


2018ねん 2020ねん 2023ねん
54.5
53.4
57.1

 いくらだまはやくても,おもった場所ばしょげられなかったら威力いりょく半減はんげん。コントロールの平均へいきん比較ひかくしてみたところ,2018ねんから2020ねんで1.1ポイントがったのち,2023ねんで3.7ポイント上昇じょうしょうしている。この3ねんおおきく増加ぞうかしているのは球速きゅうそく同様どうようだ。
 ゲームでは,この数値すうちによってうえからS〜Gの8ランクにけられているので,それぞれのランクの投手とうしゅがどれくらいの割合わりあいめるのかを調しらべてみた。それがしたのグラフだ。

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 2018ねんから2020ねんは,Bが2ばい以上いじょうになる一方いっぽうでEとFもえるなど,両極りょうきょくうごきがあったが,2020ねんと2023ねん比較ひかくでは,S〜Cが増加ぞうか,D〜Fが減少げんしょう(Gの選手せんしゅはどのとしもなし)と綺麗きれい上昇じょうしょう傾向けいこうになった。2018ねんと2020ねんには10%前後ぜんこうめていたコントロールFの選手せんしゅは2023ねんに4.5%(人数にんずうでは7にん)となり,ここでも底上そこあ傾向けいこうられる。


平均へいきん変化へんかりょう


2018ねん 2020ねん 2023ねん
8.37
8.40
8.69

 パワプロでは変化球へんかきゅうがり具合ぐあいが7段階だんかいあらわされるので,かく投手とうしゅにおける合計ごうけい平均へいきん比較ひかくした。ストレートやツーシームファストなど,変化へんかりょう概念がいねんがないたましゅも「1」として計算けいさんしているので,“っているたましゅおおさ”もあらわ数値すうちとしてかんがえてほしい。

 このも,2020ねんから2023ねんおおきく増加ぞうかしているので,打者だしゃとしてはより「まとしぼりづらく」なっているようだ。
 変化へんかりょうはゲームないでランクけされていないので,数値すうちごとの割合わりあい調しらべてみた。それがしたのグラフだが,2018ねんに「6」と「5以下いか」の投手とうしゅ合計ごうけいで10%以上いじょうめていたのが,2023ねんには「5以下いか」がいなくなり,「6」も1.3%(2人ふたり)と“絶滅ぜつめつ寸前すんぜん”になってしまっているのが目立めだつ。やはりここでも底上そこあすすんでいるようだ。

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原因げんいんせつ裏付うらづけるかのような,大幅おおはばなレベルアップ


 実際じっさい調しらべてみるまえは,「球速きゅうそくがっているだろうけど,コントロールとそう変化へんかりょう大差たいさないのでは」と予想よそうしていたのだが,それにはんして3つすべてではっきりとした向上こうじょうられた。とくに3ねんまえから大幅おおはば能力のうりょくアップがられるところは,現実げんじつのプロ野球やきゅうでの“とうだか傾向けいこうとシンクロしているようにもおもえる。

 もちろんゲームと現実げんじつ別物べつものではあるが,選手せんしゅ個性こせい表現ひょうげんしているパワプロだけに,ただの偶然ぐうぜんともれないようながする。
 すくなくとも「最近さいきんパワプロでまえほどてなくなってきた」とかんじているひとがいたなら,それは自分じぶん下手へたになったのではなく,投手とうしゅがよくなったからかもしれない。

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