ネクソンのハードコアアクションRPG
「The First Berserker: Khazan」(
PC /
PS5 /
Xbox Series X|S)のメディア
向け
試遊会が
行われた。2024
年9
月26
日から
千葉県幕張メッセにて
開催される「
東京ゲームショウ2024(
以下,TGS 2024)」に
出展されるのとほぼ
同一のバージョンを
使い,
厳しくもやりがいがあるプレイを
体験できた。
厳しくもやりがいがあるボス戦がたまらない,ハードコアアクションRPG
「The First Berserker: Khazan」は,2025
年に
発売が
予定されているPC,PS5,Xbox Series X|S
用のアクションRPGだ。ネクソンが
運営を
続けている
「アラド戦記」の
世界観をベースとした「アラドユニバース」
関連タイトルの
一つで,
本編とは
違ったIFストーリーが
展開する。
本作の
主人公は「アラド
戦記」にも「
鬼剣士」クラスの
祖としてその
名が
登場する
カザン。
本作のカザンは
狂竜ヒスマを
倒した
英雄と
称えられるも,その
名声に
嫉妬した
皇帝から
反乱の
濡れ
衣を
着せられてしまう。
拷問で
瀕死の
重傷を
負ったカザンは,
謎の
声「ブレードファントム」に
取り
憑かれ,
命を
助けてもらうのと
引き
換えに
冥界の
力を
受け
入れることに。カザンは
自分を
陥れた
皇帝に
復讐すべく,
血みどろの
旅路を
歩んでいくのだった。
TGS 2024
出展バージョンでは,ゲームの
序盤を
体験できる
「Mission:HEINMACH」と,
強力なボスに
立ち
向かう
「Boss Challenge:VOLBAINO」「Boss Challenge:RANGKUS」をプレイすることが
可能だ。
カザンの
行く
手には
無数のモンスターや
兵士が
立ちはだかる。
複数の
敵を
同時に
相手することも
珍しくないうえ,
落ちるとミスになる
狭い
足場で
襲ってきたり,
盾を
構えた
兵士の
後ろから
弓兵が
矢を
射てくるようなこともあったりしてなかなかに
厄介だ。
常に
用心深く
索敵しつつ
進まなければならず,
緊張感がたまらない。
カザンは
両手に
剣と
斧を
携えており
「クイックアタック」で
剣を,
「強攻撃」で
斧を
振るう。
剣は
素早く
攻撃できるが
威力に
欠ける。
重装備の
敵やボスは「
強靱度」が
高く,
剣では
体制を
崩せない。
斧は
攻撃力が
高く,タメて
強力な
一撃を
放てるため,
強靱度の
高い
敵に
有効だが,
動きが
遅い。
敵も
動き
回るのでいきなり
斧を
狙うのは
難しい。
状況に
合わせて
剣と
斧を
使い
分けなければならないというわけで,
狙い
澄ました
斧が
決まれば
気持ちいい。
カザンと
人間型の
敵には
「気力」というリソースがあり,
攻撃やガード,
回避で
消費し,
切れると
行動できなくなってしまう。いわゆる「ソウルライク」
系ゲームにおけるスタミナと
同じものと
考えていいだろう。
自分は
気力がなくならないように
立ち
回りつつ,
相手を
攻撃して
気力切れを
狙うのが
有効。
気力切れで
動けなくなった
相手には
必殺の
「ブルータルアタック」を
叩き
込める。
攻撃力が
高いのに
加え,
真っ
赤な
血しぶきが
飛び
散る
迫力が
凄まじく,
思わず
見入ってしまうことだろう。
敵を
倒せれば
経験値にあたる
「ラクリーマ」が
手に
入り,マップのあちこちにあるチェックポイント
「鬼剣」でレベルアップが
可能だ。
「活力」「持久力」「筋力」「意志」「技量」といったパラメータに
割り
振ってカザンを
育成しよう。
レベルを
上げるごとに
必要となる
量は
増えていくが,カザンが
倒されると
持っていたラクリーマはその
場に
落ちてしまうため,
適度に
消費しておかないと,せっかく
集めたラクリーマをロストすることもあり
得る。
幸い,
落としたラクリーマは
回収することが
可能。
鬼剣に
立ち
寄ると
倒した
敵が
復活することとあわせて,ソウルライク
系のお
作法に
忠実なので,あのヒリついたスリルを
愛する
人には
嬉しい
仕様だろう。
また,
敵を
倒したり,
探索することで
防具などの
装備品が
手に
入ることもあった。
同名の
防具であっても
防御力が
異なるものがあったため,
製品版では
装備集めも
楽しめるのかも
知れない。
本作の
大きな
見どころの
一つがボスとの
戦いだ。
本作のボスはタフなうえに
攻撃力も
高く,
体力が
減るとより
多彩な
技を
使ってくる。
下手に
手を
出すと
大ダメージを
受けるし,ガードで
固まっていても
猛攻撃で
気力を
削られてしまう。しっかりと
攻撃パターンを
観察し,
隙が
見えたら
一気に
攻め
込むという
王道の
攻略を
求められる。
人間のボスに
気力があるのと
同様,モンスターのボスには
「怪力」という
紫色のゲージがあり,
性質の
違いを
理解すれば
立ち
回りがより
面白くなる。ボスの
気力はカザンのそれと
同様の
性質を
持ち,
攻撃やガードで
減少し,しばらくすると
自然回復する。
ボスが
連続攻撃を
仕掛けてきても,
攻撃回数が
多いほど
気力も
減るわけで,
上手く
凌ぎきればカザンのチャンスになる。しかし,ボスも
連続攻撃を
終えるとカザンから
追撃されないよう
後ろに
下がるなどの
行動を
取るため,いかに
追い
詰めて
気力切れを
狙うかの
駆け
引きがスリリングである。
一方の
怪力はボスが
攻撃しても
減ることがないが,
自然回復もしない。こちらはボスの
攻撃をさばき
続ける,
安定した
立ち
回りを
求められる。「
仁王2」における
気力と「妖力」の
関係に
近いといえば
分かりやすいだろうか。ボスが
人間なのかモンスターなのかによって
立ち
回りが
変化するのが
面白い。
ボス
戦では
「ジャストガード」「反射」「カウンター」といった
特殊防御をフル
活用する
必要がある。ジャストガードはギリギリで
攻撃を
防ぐというもので,
少ない
気力消費で
防御できるうえに,
敵の
気力/
怪力にダメージを
与えられる。
反射ではカザンが
武器を
振るうが,これを
上手く
敵の
攻撃にぶつければ
弾いて
隙を
作ることが
可能だ。ボスはガードでは
防げない
大技を
出してくることがある。
食らうと
大ダメージを
受けてしまうが,タイミング
良くカウンターで
攻撃すれば
逆襲できる。
ボスの
動きを
良く
見て,ジャストガードと
反射とカウンターをしっかり
使い
分けていかなければ
勝利は
難しい。そのためには
相手の
動きを
観察することが
重要になる。
今回は「Mission:HEINMACH」の
雪男「イェトウガー」と,「Boss Challenge:VOLBAINO」の
山羊型モンスター
「ボルバイノ」,「Boss Challenge:RANGKUS」の
人間ボス
「ランガス」と
戦えたが,いずれも
攻撃の
動きが
大きいうえ,モーションのスピードもある
程度ゆっくりめにされており,
「ボスの動きを観察し,3つの特殊防御を使い分ける」遊びを
楽しみやすくなっていたのが
印象的だ。
攻撃を
引きつけてジャストガードで
凌ぎつつ,しっかり
観察して
隙を
探る。つけ
込めそうな
動きをしてきたら,
適切な
反撃を
加え,
気力/
怪力切れを
狙えそうならさらに
攻め
込んでいく。
敵もさるもの,
体力が
減るごとに
攻撃パターンが
増えてくるし,コンビネーションの
中にガード
不能技を
混ぜ
込んでくることもある。
緊張感のあるギリギリのやり
取りを
比較的早い
段階から
楽しめるわけで,アクションRPGのボス
戦が
好きな
人にはたまらないだろう。
とはいえ,
本作のボスは
本当に
歯ごたえがある。イェトウガーは
素早く
動き
回るうえにガード
不能技の
突進や
氷のブレスでのなぎ
払いといった
技を
使いこなす。ボルバイノは
手にした
金釘とハンマーを
打ち
合わせて
周囲に
着火し「
炎」の
状態異常でこちらを
責め
苛む。
唯一の
人間型ボスであるランガスは,クロスボウに
変形するハンマーを
使いこなす
戦巧者。
接近戦では
重いハンマーでこちらを
殴り,
間合いを
取ってはクロスボウからの
多彩な
射撃を
放ち,
果てはワイヤーアクションで
縦横に
跳び
回るといった
始末で,そうそう
勝つことはできない。
カザンが
強ければボスも
強いというわけで,やられても「もう
一回!」と
再プレイへの
意欲が
湧いてくるのだ。
難度は
高いがやりがいを
感じられる「The First Berserker Khazan」は,TGS2024のネクソンブースでプレイアブル
出展される。
当日は
壁画マンガ
家であるSHINN UCHIDA
氏による
巨大漫画のライブドローイングが
行われるため,プレイを
楽しみつつこちらを
眺めるのも
楽しいだろう。