【6月21日 AFP】フランス政府は20日、環境NGO「SLT(大地の蜂起)」について、農業用貯水池建設への反対デモなどで過激な行動をしたとして、近く解散を命じる考えを示した。
オリビエ・ベラン(Olivier Veran)政府報道官はニュース専門テレビ局Cニュース(CNews)に対し、SLTは今年3月、南西部サントソリーヌ(Sainte-Soline)で行われた貯水池建設反対デモで過激行動をあおったと非難。「一団体を理念を理由に解散させることはできないが、暴力や公衆への危険を理由に解散させることは可能だ」と述べた。
同地での抗議には約5000人の活動家が参加。金属棒や金属球を手に3000人強の警官隊と衝突した結果、活動家2人が意識不明となり、警官約30人が負傷した。
SLTは政府方針を受け、「運動を解散させることはできない」と反発。抵抗を続ける構えを示した。(c)AFP