徳島とくしま県けん生うまれ、香川かがわ県けん育そだち。東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん教育きょういく学がく研究けんきゅう科か博士はかせ課程かてい単位たんい取得しゅとく退学たいがく。博士はかせ（教育きょういく学がく）。日本にっぽん労働ろうどう研究けんきゅう機構きこう研究けんきゅう員いん、東京大学とうきょうだいがく社会しゃかい科学かがく研究所けんきゅうじょ助教授じょきょうじゅ等とうを経へて、2008年ねんより現職げんしょく。専せん門もんは教育きょういく社会しゃかい学がく。教育きょういく・仕事しごと・家族かぞくという３みっつの社会しゃかい領域りょういき間あいだの関係かんけいに関かんする実証じっしょう研究けんきゅうを主しゅとして行おこなう。著書ちょしょに『「日本にっぽん」ってどんな国くに？』（ちくまプリマ―新書しんしょ）、『教育きょういくは何なにを評価ひょうかしてきたのか』（岩波いわなみ新書しんしょ）、『多元たげん化かする「能力のうりょく」と日本にっぽん社会しゃかい』（ＮＴＴ出版しゅっぱん、第だい６回かい大佛だいぶつ次郎じろう論壇ろんだん賞しょう奨励しょうれい賞しょう）、『「家庭かてい教育きょういく」の隘路あいろ』（勁草書房しょぼう）など。
記事きじ内ないでは、全ぜん学生がくせいの２割わりが、申請しんせいすればもらえるはずの奨学しょうがく金きんを受給じゅきゅうできていないという推計すいけい結果けっかが言及げんきゅうされている。ましてや、奨学しょうがく金きんがもらえると知しらないために進学しんがくをあきらめた若者わかものは、より膨大ぼうだいな数かずに及およぶだろう。それは本人ほんにんだけでなく、社会しゃかい全体ぜんたいにとっての
「親おやがかり」「家族かぞく主義しゅぎ」が当然とうぜんの前提ぜんていのようにされている社会しゃかいの中なかで、親おやが子こを支ささえるどころか、マイナス方向ほうこうに足あしを引ひっ張ぱるようなケースも決けっして珍めずらしくない。そのような状態じょうたいにある子こども側がわを対象たいしょうとする支援しえん制度せいども無むくはないが、そこに該当がいとうすることの証明しょうめいをぐ
マネルも多おおいが、多数たすうの男性だんせいの中なかにアリバイのように少数しょうすうの女性じょせいが添そえられている場合ばあいも多おおい。逆ぎゃくに、ジェンダー関連かんれんの会議かいぎやイベントには女性じょせいばかりが集あつまっており、やはりアリバイのようにわずかな数かずの男性だんせいが参加さんかしていることがしばしばある。そのたびに、また
「世論せろん」は多おおくの場合ばあい、質問しつもん紙し調査ちょうさによって把握はあくされる。その質問しつもん紙し調査ちょうさの質問しつもん文ぶんや選択肢せんたくしの言葉ことば遣づかい（ワーディング）によって、回答かいとうは変化へんかする。質問しつもん文ぶんに、事実じじつを伝つたえる情報じょうほうを付加ふかしても、回答かいとうは変化へんかする。 ある意味いみ、「世論せろん」は調査ちょうさの仕方しかたを通つうじて操作そうさされて
自治体じちたいの首長しゅちょうや組織そしきの長ちょうがひどい人権じんけん無視むしやハラスメントを平気へいきで行おこなう件けんが相次あいついでいる。「リーダーシップ」が重要じゅうようと喧伝けんでんされる昨今さっこんだが、その「リーダー」の考かんがえ方かたや行動こうどうがめちゃくちゃであってはどうしようもない。 選えらぶ際さいには何なになら倫理りんりや法ほうに関かんするテスト
偏見へんけんや固定こてい観念かんねんを当事とうじ者しゃに浴あびせかけることは、すべてマイクロアグレッションになりうる。特とくに学校がっこうの教職員きょうしょくいんなど公的こうてきで権力けんりょく的てきな立場たちばにいる者ものからのそれが当事とうじ者しゃに及およぼすダメージは大おおきい。 偏見へんけんや固定こてい観念かんねんとは、「世よの中なかはこうだ」という、多おおくの者ものが依よって立だて
政府せいふは子育こそだてに関かんする親おやの責任せきにんを法律ほうりつや条例じょうれいで煽あおり、教育きょういくや保育ほいく・学童がくどう保育ほいくの質しつと量りょうのために公費こうひを投入とうにゅうしない。それらを補おぎなう必要ひつようから親おやは教育きょういく産業さんぎょうに課金かきんすることになり、「体験たいけん格差かくさ」が話題わだいになっているためどこまで「体験たいけん」をさせればよいのかもわからず、でき
欧米おうべいでは大学だいがくに学生がくせいの自治じち組織そしき（student union: SU）があることは当あたり前まえで、キャンパスにはSUの建物たてものがあり、SUの執行しっこう部ぶは選挙せんきょで選えらばれ大おおきな責任せきにんや権限けんげんを持もって大学だいがくとの交渉こうしょうに当あたっている。学生がくせいを組織そしきしてボイコットやストライキをす
税務署ぜいむしょ側がわは業務ぎょうむがパンクすると言いっている。そうした現場げんばのロジスティックを考慮こうりょせずに政策せいさくを打うち出だす河野こうの太郎たろうは無責任むせきにんであり、マスメディアも野党やとうもそこを厳きびしく追及ついきゅうする必要ひつようがある。 なお、私わたしはなぜか河野こうの太郎たろうにツイッター（現げんX）でブロックされているので
今日きょうの朝日新聞あさひしんぶんデジタルに、街路がいろ樹じゅの減少げんしょうを批判ひはんする記事きじがある。専門せんもん知識ちしきに基もとづいて適切てきせつに剪定せんてい・維持いじすれば、住民じゅうみんにとって酷暑こくしょ対策たいさくや街まちの美観びかんの面めんで大おおきなメリットがある街路がいろ樹じゅが、目先めさきのコスト削減さくげん等とうを理由りゆうに乱暴らんぼうに切きり倒たおされたり枝えだを切きり詰つめられたりしてい
この調査ちょうさは私立しりつ高校こうこうに通かよう高校生こうこうせいが対象たいしょうだが、気きになるのは公立こうりつの小学校しょうがっこう・中学校ちゅうがっこう・高校こうこうの統廃合とうはいごうが人口じんこう減少げんしょうを理由りゆうとして進すすめられていることだ。言いうまでもなく統廃合とうはいごうとは学校がっこう数すうが減少げんしょうすることであり、近隣きんりんにあった学校がっこうが無なくなった児童じどう生徒せいとにとっては、遠方えんぽうの学がく
自民党じみんとうを絶対ぜったいに支持しじできない理由りゆうの一ひとつが、この選択せんたく的てき夫婦ふうふ別姓べっせいと同性どうせい婚こんへの消極しょうきょく性せいである。神道しんとう政治せいじ連盟れんめい、日本にっぽん会議かいぎ、旧きゅう統一とういつ会議かいぎなど、民意みんいとは乖離かいりした超ちょう保守ほしゅ的てきな思想しそうを頑迷がんめいにふりかざす諸しょ団体だんたいが自民党じみんとうにとりつき、自民党じみんとうもそれらに阿おもねり、人々ひとびとの生活せいかつや人生じんせいにと
教員きょういんを増員ぞういんし、教員きょういん一いち人にんあたりが担当たんとうする児童じどう生徒せいと数すう、授業じゅぎょう時間じかん数すう、校こう務つとむ等とうの仕事しごとを減へらし、並行へいこうして学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうの内容ないようを精選せいせん・軽減けいげんするという正攻法せいこうほう以外いがいに、教員きょういんの過酷かこくな長時間ちょうじかん労働ろうどうと、なり手ての不足ふそくを是正ぜせいする道みちは無ない。 労働ろうどう時間じかん削減さくげんの効果こうかが期待きたいできない施ほどこせ
仕事しごと柄がら、マイクロアグレッションやアンコンシャスバイアスという概念がいねんに触ふれる機会きかいはしばしばある。そして触ふれるたびに、眩暈げんうんがするような困難こんなんさを感かんじる。 マイクロアグレッションやアンコンシャスバイアスを是正ぜせいするためには、２ふたつの関門かんもんがある。１ひとつは、そ
記事きじによれば、住民じゅうみんは旧きゅう校舎こうしゃや校庭こうていを高齢こうれい者しゃ福祉ふくし施設しせつやスポーツ施設しせつ、農産物のうさんぶつの販売はんばい施設しせつとして活用かつようすることを望のぞむ声こえが多おおいという。そうした希望きぼうを実現じつげんせず、逆ぎゃくに住民じゅうみんが批判ひはんするイベントに対たいして「拒否きょひする理由りゆうがない」との皮相ひそうな理由りゆうから使用しよう料りょう目当めあてで貸かし出だす
きわめて重要じゅうような論考ろんこうである。日本にっぽんは「低てい所得しょとく家庭かていの大学生だいがくせいへの援助えんじょ」を「政府せいふの責任せきにん」とみなす割合わりあいが、ISSP2016でデータのある35か国こく中ちゅう35位いである（拙著せっちょ『「日本にっぽん」ってどんな国くに？』表ひょう６－２）。田中たなか祐ゆう児じ氏しの研究けんきゅう（「貧困ひんこん者しゃの子こどもの有無うむが貧困ひんこんの帰き
私わたしが行おこなったデータ分析ぶんせきでは、同どうじ大だい卒そつ正社員せいしゃいんであっても、職場しょくばで女性じょせいは男性だんせいと比くらべて事務じむ的てきなスキル（簡単かんたんな計算けいさんをする、メールを書かくなど）を使つかう頻度ひんどが非常ひじょうに高たかく、分析ぶんせき的てきなスキル（複雑ふくざつな報告ほうこく書しょを読よむ・書かく、高度こうどな計算けいさんやデータ処理しょりをするなど）を使つかう頻度ひんどが
政府せいふは「こどもの居場所いばしょづくりに関かんする指針ししん」を策定さくていし（2023年ねん12月22日にち）、居場所いばしょをふやす／つなぐ／みがく／ふりかえる、という基本きほん視点してんを定さだめている。しかしその足元あしもとでは、学童がくどう保育ほいくの人手ひとでや場所ばしょの不足ふそく、民間みんかん委託いたく、保育ほいくの質しちや待遇たいぐうのさらなる悪化あっか、待まち
記事きじのポイントは、（制度せいど設計せっけいにもよるが）女子じょし枠わくは入試にゅうしの基準きじゅんを緩ゆるくしているわけではないこと、女子じょし枠わくを設もうけても一般いっぱん枠わくの女性じょせい合格ごうかく者しゃが減へるわけではないこと、女子じょし枠わくの入学にゅうがく後ごの成績せいせきは一般いっぱん入試にゅうしと変かわらないこと。 同時どうじに、高校こうこうの進路しんろ指導しどうが重要じゅうようであること、ま
この記事きじで、家庭かてい背景はいけいが不利ふりな子こどもに効果こうかがあるとされた、自分じぶんが関心かんしんをもつ課題かだいに取とり組くむ、授業じゅぎょうが自分じぶんにあった教おしえ方かた・教材きょうざい・学習がくしゅう時間じかんなどになっている、協力きょうりょくしながら課題かだいの解決かいけつに取とり組くむ、ICTを活用かつようする、といった授業じゅぎょう実践じっせんは、OECD国際こくさい教員きょういん指導しどう環たまき
