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Cookie

【クッキー】

別名べつめい
・クッキー （cookie）

　インターネットのWebサービスにおいて、WebブラウザとWebサーバの間あいだでの暗黙あんもくの情報じょうほう交換こうかんを行おこなうためのしくみ。このCookieの存在そんざいにより、たとえば会員かいいん登録とうろくが必要ひつようなWebサイトにおいて、サーバ側がわでいったん会員かいいん登録とうろくを行おこない、これらの情報じょうほうを識別しきべつするための会員かいいん番号ばんごうなどの情報じょうほうをCookieとしてクライアント側がわで保存ほぞんしておき、次回じかいのアクセスではこの会員かいいん番号ばんごうをサーバ側がわに暗黙あんもく的てきに送信そうしんすることで、それが登録とうろく済ずみユーザーからのアクセスであることが識別しきべつされるようにする（明示めいじ的てきなユーザー名めいの指定していなどが不要ふようになる）。

　Cookieは、Webサーバからの指示しじによって、Webクライアント側がわで作成さくせいされ、保存ほぞんされる。このとき保存ほぞんされるデータは、Cookieの名前なまえ、値ね、Cookieの有効ゆうこう期限きげん、有効ゆうこうドメイン／パスである。こうしてCookieが作成さくせいされると、以後いごクライアント側がわのブラウザは、指定していされたURLとCookieの「有効ゆうこうドメイン／パス」が一致いっちしているかどうかを検査けんさし、一致いっちしていれば、Cookieのデータをサーバ側がわに暗黙あんもく的てきに送信そうしんする。

　たとえば、会員かいいん管理かんりを行おこなうWebサーバなら、会員かいいんの名前なまえや住所じゅうしょなどの情報じょうほうを入力にゅうりょくさせてデータベースに記録きろくし、これに対応たいおうする顧客こきゃく番号ばんごうをCookieの値ねとしてクライアント側がわで保持ほじさせておく。こうすれば、次回じかいにこのユーザーがアクセスするときには、Cookieの値ねとして顧客こきゃく番号ばんごうが送おくられてくるので、ユーザーに明示めいじ的てきな入力にゅうりょくを促うながすことなく、アクセスしたユーザーを識別しきべつできるようになる。

　Cookieの情報じょうほうがどこに、どのような形式けいしきで保存ほぞんされるかはWebブラウザ次第しだいだが、たとえばInternet Explorerでは、Windowsディレクトリの下したにある各かくユーザーのプロファイルフォルダの下したに「Cookie」という名前なまえのディレクトリが作成さくせいされ、この内部ないぶにCookieのデータが格納かくのうされるようになっている。

　一見いっけんすると便利べんりなCookieだが、Cookieの情報じょうほうはクライアント側がわに暗号あんごう化かされずに記録きろくされるので、ユーザーが改竄かいざんすることは簡単かんたんで、これを悪用あくようすれば、他人たにんになりすましてWebサーバにアクセスできてしまうという問題もんだいがある。またユーザーの知しらないうちに、ユーザーを識別しきべつ可能かのうな情報じょうほうが記録きろくされ、Webサーバに送おくられてしまうので、プライバシーの問題もんだいもある。これに対たいし、必要ひつようなら、Webブラウザの設定せっていにより、Cookieを作成さくせいしないように指定していしたり、Cookieに関かんする要求ようきゅうを受うけた場合ばあいには警告けいこくを表示ひょうじするように指定していしたりできる。

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