【イベントレポート】チキパ、一旦いったんラストの単独たんどくイベント。そして9人にんは約束やくそくの日ひを目指めざす

6月25日にちの＜iDOL Street Carnival 2016 6th Anniversary ～ＲＥ：Я｜LOAD～＞をもって、活動かつどうを一旦いったん休止きゅうしして約やく2年間ねんかんのロサンゼルス留学りゅうがくに出発しゅっぱつするCheeky Paradeの山本やまもと真しん凜と鈴木すずき真梨まり耶。6月5日にち、ふたりの壮行そうこう会かいイベントが、渋谷しぶやクラブクアトロにて開催かいさいされた。

◆＜まりん・まりやを皆みなでLAに送おくり出だそう！「壮行そうこう会かいイベント」＞画像がぞう

今回こんかいのイベントが、チキパの9人にんだけで行おこなう形かたちとしては、留学りゅうがく前ぜんラストのイベント。開演かいえん前まえから各人かくじんの胸むねには様々さまざまな想おもいが胸むねに去来きょらいしていたのであろう。前まえ室しつで行おこなわれる円陣えんじんの段階だんかいから、涙なみだを落おとすメンバーたち。そんな姿すがたを見みて、鈴木すずき真梨まり耶は、「声こえ出でなくなっちゃうよ！ みんなで笑わらって。最後さいごは笑わらっていようよー！」と、「WE ARE THE GREATEST NINE9'」のフレーズを投なげかける。

「一旦いったんはラストだから。2年ねん後ご、またこうして円陣えんじんが組くめるように。」と、リーダー・関根せきね優ゆう那なが願ねがいを込こめて、気合きあい入いれの円陣えんじん。……もっとも、関根せきね自身じしん、気合きあいが入はいりすぎて、一番いちばんいいところでまさかの声こえが裏返うらがえってしまい、みんな大だい爆笑ばくしょう。「声帯せいたい弱じゃくすぎやろ。」と、山本やまもと真しん凜からも鋭するどくツッコまれてしまう。

こんなふうに、この日ひも公演こうえん前まえから“チキパらしさ”は全開ぜんかいだったのである。


　　◆　　◆　　◆

大だい歓声かんせいに迎むかえられるように、初期しょきに使つかわれていた「Overture」で、メンバーがステージに姿すがたを見みせる。そして1曲きょく目めは嵐あらしのようなクラップとコールが渦巻うずまく「M.O.N.ST＠R」。9人にんの力強ちからづよい歌声うたごえに客席きゃくせき側がわも宙ちゅうを指ゆびさして、No.1を誓ちかい合あう。さらに、照明しょうめいで赤あかく染そまる空間くうかんで、関根せきね優ゆう那なを中心ちゅうしんとした「放課後ほうかごカタルシス」に沸わく会場かいじょう。円陣えんじんからすでに号泣ごうきゅうしていた溝呂木みぞろき世よ蘭らんは、ファンからのコールに声こえを震ふるわせる。

「また2年ねん後ご必かならず帰かえってくるので、2年ねん後ごまで忘わすれないように、今日きょうは全力ぜんりょくで悔くいなく楽たのしんで行いきたいなと思おもいます。」と山本やまもと真しん凜。鈴木すずき真梨まり耶が「しょっぱなから泣ないている人ひと、多おおいですね。みんな、早はやいですね。メンバーもですけど。まりは、ファンの人ひとの泣なき顔がおも……あ、まあちょっと好すきなんですけど、泣なき顔がおより笑顔えがおのほうが大好だいすきなので、今日きょうはみんなですっごい笑わらって、超ちょう笑わらって、もう歯茎はぐき丸まる見みしぇで……。」と、前まえのめりで語かたると、（円陣えんじんの時ときには世よ蘭らんの次つぎくらいに泣ないていた）小しょう鷹狩たかがり百ひゃく花はなが「あんまり歯茎はぐきは魅みせてほしくないですね、私的してきには。」とツッコミを入いれて、笑わらいを起おこした。

今回こんかいのイベントでは、留学りゅうがく組ぐみのふたりには内緒ないしょの企画きかくが目白押めじろおし（そのため楽屋がくやも分わけられていた）。そんな最初さいしょの企画きかくは、蓋ぶたを開あけてみると、ふたりにとってこの日ひ一番いちばんの苦行くぎょうであった。否いや、苦行くぎょうでしかなかった。

「亜あ紗しゃ美よしちゃんさあ、嫌きらいな食たべ物ものある？」と、渡辺わたなべ亜あ紗しゃ美びと小しょう鷹狩たかがり百ひゃく花はなの掛かけ合あいが行おこなわれる後うしろで、テーブルとイスがセッティングされる。そして、スケッチブックを持もった島崎しまざき莉乃から「今日きょう、みなさんにご紹介しょうかいしたいのは、『苦手にがて克服こくふく』。」と、コーナータイトルらしきものがコールされる。だんだんと雲行くもゆきが怪あやしくなっていく真ま凜と真梨まり耶。「素敵すてきなLA生活せいかつを送おくるために、ふたりには苦手にがてな食たべ物ものを克服こくふくしてもらいたいと思おもいます！」と、島崎しまざきが説明せつめいすると、「なんでそうなるん！」と真ま凜が抗議こうぎ。しかも、マネージャーをも巻まき込こんだ、ガチンコでふたりの苦手にがてなものをき出きだしていたことが明あかされると、ふたりは顔面がんめん蒼白そうはくである。いや、ふたりとも肌はだは元もとから白しろいのだが。

第だい1ラウンドは、ニンジン（真ま凜）と赤あかパプリカ（真梨まり耶）。「LAでサラダとか出でるじゃん？」と、もっともなことを言いわれて、強引ごういんに小しょう鷹狩たかがりにスティック状じょうになったニンジンを押おし付つけられるも、頑かたくなに口くちを開あけようとしない真ま凜。「本当ほんとうに食たべてもらわないと企画きかく倒たおれになっちゃうんで。」と、島崎しまざきの呼よびかけに、プロフェッショナル、エンターテナーとしてしぶしぶ口くちを開あけて少すこしかじるも、食たべることはできず。一方いっぽうの真梨まり耶は、「無理むり無理むり無理むり！」と、赤あかパプリカを前まえに涙なみだ目め。そこで、なぜか渡辺わたなべがお手本てほんとして代かわりに食たべる方向ほうこうへ。「私わたし、LA行いかないし！ 食たべなくったって生いきていけるし！」と、渡辺わたなべは拒否きょひしたが、成なり行ゆき上じょう、食たべざるを得えないのであった。

第だい2ラウンドは、ゴーヤ（真ま凜）と黄色おうしょくパプリカ（真梨まり耶）。嫌々いやいやながら食たべてLAが近ちかづく真ま凜（食たべなくてもLA行いきは決きまっているのだけど）。一方いっぽうで、黄色おうしょくパプリカを口くちにした真梨まり耶は、足あしを痙攣けいれんさせたのち、舞台ぶたい袖そでに駆かけ込こむ。最終さいしゅうラウンドのパクチー（真ま凜）とピーマン（真梨まり耶）では、鼻はなをつまんでパクチーを食くえした真ま凜だったが、手てを離はなした瞬間しゅんかん、その独特どくとくの風味ふうみが一気いっきに口くちの中なかに広ひろがったのか、飛とび上あがって舞台ぶたい袖そでに。一方いっぽう、ファンの間あいだでもピーマン嫌きらいなのが知しられている真梨まり耶は、瞳孔どうこうが開ひらき、放心ほうしん状態じょうたいのままピーマンを少すこしかじると震ふるえながら飲のみ込こむことに成功せいこうした。

「壮行そうこう会あってこんな感かんじ？」「もうね、今日きょうすっごい朝あさからチキパ好すきだって思おもってたんだ。……冷さめていった。だって今こん食たべても克服こくふくしないしね。」と、拷問ごうもんのような企画きかくを経へて、ふたりはすっかり意気いき消沈しょうちん。しかし鈴木すずき友梨ゆり耶が「でも、真梨まり耶の大好だいすきなライブしたら元気げんき出でるよね？」と、呼よびかけると、真梨まり耶は「うん。」と（下手へたな芝居しばいのようなやり取とりで）応こたえて、ファンからも人気にんきの「SUPER STAR」と「カラフルスターライト」の2曲きょくを披露ひろうした。

留学りゅうがく組ぐみのふたりのことをどれだけわかっているかを測はかる観客かんきゃくも参加さんかしての4択よクイズコーナーでは、「LAに行いって最初さいしょにしたいことは？」「今いままでのライブで一番いちばん楽たのしかったのは？」といった質問しつもんを出題しゅつだい。今こん現在げんざいのふたりの思おもっていることを解明かいめいしていく（なお、回答かいとうは「日本にっぽんのスーパーに行いく」「全部ぜんぶ」）。「留学りゅうがく中ちゅうに成長せいちょうしたいこと」という質問しつもんに、真ま凜は「ラスボス感かんを極きわめたい」、真梨まり耶は「髪かみをつやつやにしたい」とのこと。

ラストの質問しつもんは、真梨まり耶に対たいして「おねーちゃんの好すきなところは？」というものと、真ま凜に対たいして「関根せきね優ゆう那なの好すきなところは？」というもの。友梨ゆり耶が見守みまもる中なかで、真梨まり耶の回答かいとうは「『頼たよりになるところ』と『顔かお』」。これに友梨ゆり耶は、「よかった。でもそしたらゆり、顔かおに自信じしん持もって生いきていける。」と、満面まんめんの笑えみを浮うかべる。一方いっぽう、真ま凜は4択よの中なかから「無ない」を選択せんたくするも「結局けっきょくはいいところある奴やつだから好すきなんですけど、一いち個こに絞しぼれなかった。」と補足ほそくした。

「間違まちがえた人ひとも、ライブやったら一緒いっしょの気持きもちになるよ！」と、鈴木すずき友梨ゆり耶。「友梨ゆり耶、さっきからつなぎ下手へたすぎるわ！」と真ま凜のツッコミもお構かまいなしに、再ふたたびライブパートに。ただし、ここで歌うたうのは、真ま凜と真梨まり耶の留学りゅうがく組ぐみがひとりずつ。