住宅ローンのトークン化商品、アバランチ上で提供開始：米Homium

住宅じゅうたくローンのトークン化か商品しょうひん、アバランチ上じょうで提供ていきょう開始かいし：米べいHomium

By CoinDesk JAPAN

2024年ねん 4月がつ 17日にち 19:45

ホームエクイティローンとは、住宅じゅうたくの評価ひょうか額がくから住宅じゅうたくローンなどの借入かりいれ残高ざんだかを引ひいた純資産じゅんしさん価値かち（あるいは残存ざんそん価値かち＝エクイティ）を担保たんぽにした融資ゆうしのこと。米べいHomiumは、アバランチ（Avalanche）ブロックチェーンを基盤きばんにホームエクイティローンをトークン化かした金融きんゆう商品しょうひんの提供ていきょうを開始かいしした。

不動産ふどうさんを担保たんぽにしたモーゲージローン（いわゆる住宅じゅうたくローン）のなかで、住宅じゅうたく購入こうにゅうのためのローンは、ファーストモーゲージローンと呼よばれ、それ以外いがいはセカンドモーゲージローンと呼よばれる。ホームエクイティローンは、セカンドモーゲージローンの代表だいひょう例れいだ。

ホームエクイティローンのトークン化かは、いわゆる「現実げんじつ世界せかい（RWA）のトークン化か」の一種いっしゅと位置いちづけることができる。RWAのトークン化か市場いちばは今いま、世界中せかいじゅうで広ひろがりを見みせ、10年ねんで10兆ちょうドル（1500兆ちょう円えん、1ドル150円えん換算かんさん）規模きぼに成長せいちょうするとの予測よそくもある。

日本にっぽんでは、不動産ふどうさんをはじめとする実物じつぶつ資産しさんや株式かぶしき・債券さいけんなどの有価ゆうか証券しょうけんをブロックチェーン技術ぎじゅつでトークン化かしたセキュリティ・トークン（デジタル証券しょうけん）市場いちばが、世界せかいに先さきがけて拡大かくだいしつつある。その発行はっこう累計るいけい金額きんがくは、3月31日にち時点じてんで約やく1200億おく円えんにのぼる（CoinDesk JAPAN ST銘柄めいがら一覧いちらん合計ごうけい）。

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Homiumは現在げんざい、米べいコロラド州しゅうで営業えいぎょうしており、他たの州しゅうにも拡大かくだいする予定よてい。このトークン化か商品しょうひんは、住宅じゅうたく価格かかくの上昇じょうしょうからリターンを得えるもので、住宅じゅうたく所有しょゆう者しゃは価格かかく上昇じょうしょうが期待きたいされる住宅じゅうたくの一部いちぶを担保たんぽとして融資ゆうしを受うけ、投資とうし家か、つまりローンに資金しきんを提供ていきょうする人ひとたちは、エクイティ（住宅じゅうたくの純資産じゅんしさん価格かかく）の上昇じょうしょうに連動れんどうしたトークン化か資産しさんを受うけ取とる。

プレスリリースによると、同社どうしゃの目標もくひょうは、ホームエクイティの可能かのう性せいを解放かいほうし、住宅じゅうたく取得しゅとくにまつわるさまざまなケースにおける問題もんだいに対処たいしょすることという。Homiumはまた、ホームエクイティに裏うらづけられたデジタル証券しょうけんを通とおして、機関きかん投資とうし家かに投資とうし可能かのうな新あたらしい資産しさんを提供ていきょうしている。

賃貸ちんたいマンションやホテルの収益しゅうえきを裏付うらづけ資産しさんとする日本にっぽんの不動産ふどうさんセキュリティ・トークン（デジタル証券しょうけん）と似にた仕組しくみの金融きんゆう商品しょうひんと言いえるだろう。

「Homiumは、機関きかん投資とうし家かにとって価値かちある、新あたらしい資産しさんクラスを開発かいはつし、機関きかん投資とうし家かのコアポートフォリオにインフレとは無む相関そうかんで、インフレに強つよい、新あらたなリターン源げんを提供ていきょうしている」とHomiumのCEO、トミー・マーセイン（Tommy Mercein）氏しは語かたっている。

同社どうしゃはまた、ソレンソン・インパクト・グループ（Sorenson Impact Group）とアバランチエコシステムのファンドであるブリザード（Blizzard）が主導しゅどうするシリーズAの資金しきん調達ちょうたつラウンドで1000万まんドル（15億おく円えん、1ドル150円えん換算かんさん）を調達ちょうたつしている。