イーサリアム、今後数カ月以内にサプライズ的に上昇する可能性:コインベース
  • コインベースは、イーサリアムが今後こんご数カ月すうかげつでサプライズてき上昇じょうしょうする可能かのうせいがあるとべた。
  • この暗号あんごう資産しさん分散ぶんさんがた金融きんゆう(DeFi)の中心ちゅうしんからはずれる可能かのうせいひくいという。
  • 市場いちばは、アメリカのイーサリアムスポットETFが承認しょうにんされる可能かのうせいとタイミングを過小かしょう評価ひょうかしている可能かのうせいがある。

イーサリアム(ETH)は今年ことし暗号あんごう資産しさん仮想かそう通貨つうか市場いちば全体ぜんたいをアンダーパフォームしているが、その長期ちょうきてきなポジショニングは依然いぜんとしてつよく、サプライズてき上昇じょうしょう可能かのうせいめていると、コインベース(Coinbase)は5月15にち調査ちょうさ報告ほうこくしょべた。

この時価じか総額そうがくだい2暗号あんごう資産しさん今年ことし累計るいけいで29%上昇じょうしょうしており、上昇じょうしょうりつは50%上昇じょうしょうしたライバルのビットコイン(BTC)の3ぶんの2以下いかだ。幅広はばひろ暗号あんごう資産しさん市場いちば指標しひょうであるCoinDesk 20(CD20)は28%上昇じょうしょうした。

報告ほうこくしょは、「イーサリアムは今後こんご数カ月すうかげつあいだ予想よそうがい上昇じょうしょうせる可能かのうせいがある」とべ、この暗号あんごう資産しさんにはトークンのロック解除かいじょやマイナーの販売はんばいによる圧力あつりょくなどの「供給きょうきゅうがわのオーバーハングのおも要因よういん」がないことを指摘してきした。

「それどころか、ステーキングとレイヤー2の成長せいちょう両方りょうほうがETHの流動りゅうどうせい有意義ゆういぎかつ成長せいちょうするシンクであることが証明しょうめいされている」とアナリストのデビッド・ハン(David Han)いている。「分散ぶんさんがた金融きんゆう(DeFi)の中心ちゅうしんとしてのETHの地位ちいも、イーサリアム・バーチャルマシン(EVM)とそのレイヤー2のイノベーションの広範こうはん採用さいようにより、えられる可能かのうせいひくいと我々われわれかんがえている」。

EVMはイーサリアム・ブロックチェーンのネイティブな処理しょりシステムで、開発かいはつしゃがスマートコントラクトを作成さくせいし、ノードがそれらとやりりできるようにする。レイヤー2は、レイヤー1(ベースレイヤー)のうえ構築こうちくされた独立どくりつしたブロックチェーンで、スケーリングとデータによるボトルネックを軽減けいげんする。

さらに、アメリカでのイーサリアムスポット上場じょうじょう投資とうし信託しんたく(ETF)の重要じゅうようせい過小かしょう評価ひょうかすることはできない。コインベースは「市場いちば承認しょうにんされるタイミングとかくりつ過小かしょう評価ひょうかしている可能かのうせいがあり、上方かみがたへのサプライズの余地よちのこしている」とべた。

かりに2024ねん5がつ23にち最初さいしょ期限きげん却下きゃっかされたとしても、訴訟そしょうがその決定けっていくつがえ可能かのうせいたかいとかんがえる」と報告ほうこくしょべている。「当面とうめんあいだ、ETHの構造こうぞうてき需要じゅよう促進そくしん要因よういんとそのエコシステムない技術ぎじゅつ革新かくしんにより、ETHは複数ふくすうのシナリオにまたがった状態じょうたい維持いじできると我々われわれかんがえている」。

翻訳ほんやく:CoinDesk JAPAN
編集へんしゅう井上いのうえ俊彦としひこ
画像がぞう:イーサリアムの共同きょうどう創設そうせつしゃ、ヴィタリック・ブテリン(CoinDesk)
原文げんぶんEther Could Surprise to the Upside in the Coming Months, Coinbase Says