- ファイアブロックスは、コインベース・インターナショナル・エクスチェンジの顧客に対してMPC保護を提供するようになった。
- この提携により、ファイアブロックスのガバナンスとポリシーのルールを使用して、出金や入金などのコインベース・インターナショナル・エクスチェンジの業務が保護される。
暗号資産カストディ会社ファイアブロックス(Fireblocks)は、適格な管轄区域の機関投資家と個人投資家に無期限先物契約と現物取引の機能を提供するコインベース(Coinbase)のアメリカ外部門であるコインベース・インターナショナル・エクスチェンジ(Coinbase International Exchange)と提携している。両社が10日に発表した。
発表によると、ファイアブロックスの顧客は、コインベース・インターナショナル・エクスチェンジのアカウントに接続し、ファイアブロックスのガバナンスとポリシーのルールを使用して、出金や入金などのコインベース・インターナショナル・エクスチェンジの業務を保護できるようになった。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジは、2023年5月にバミューダ金融庁から、サービスを提供するための規制ライセンスを取得した。当初は機関投資家向けのデリバティブ取引所としてのみ運営されていたが、後に個人投資家向けの現物暗号資産取引にも対応した。
ファイアブロックスは、暗号鍵共有技術であるマルチパーティコンピューテーション(MPC)を使用して、API認証情報から単一の侵害ポイントを取り除き、安全なハードウェアエンクレーブと組み合わせてさらなる脅威や内部共謀攻撃を防止する。
顧客はファイアブロックスのポリシーエンジンを使用して、取引所の入出金操作のユーザーロール・ガバナンスポリシー・承認ワークフローの設定を行い、内部の関係者が取引所のアカウントから一方的に資金を移動するのを防ぐことができる。発表によると、顧客はファイアブロックスのコンソールやAPIで入出金やリバランスを行い、接続されているすべてのアカウントの残高を監視することもできる。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジのウスマン・ナイーム(Usman Naeem)CEOは発表で、「当社は機関投資家や個人投資家向けのサービスを拡大し続けており、この提携は、世界中の顧客に堅牢で信頼性の高い取引インフラを提供するという当社の取り組みを際立たせるものだ」と述べた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Crypto Custody Firm Fireblocks Partners With Coinbase International Exchange for More ‘Reliable’ Trading