コア・サイエンティフィック、大規模AIデータセンター提供で稀有な立場：バーンスタイン・レポート

コア・サイエンティフィック、大だい規模きぼAIデータセンター提供ていきょうで稀有けうな立場たちば：バーンスタイン・レポート

By Will Canny

2024年ねん 9月がつ 11日にち 11:00

コア・サイエンティフィック、大規模AIデータセンター提供で稀有な立場：バーンスタイン・レポート

バーンスタインのレポートによると、コア・サイエンティフィックは、1年ねんから3年ねんの期間きかん内ないに大だい規模きぼなAIデータセンターを実現じつげんできる独特どくとくの立場たちばにある。
同どうレポートでは、従来じゅうらいのデータセンターは同等どうとうの規模きぼを提供ていきょうできるが、同おなじ期間きかんではできないと述のべられた。
バーンスタインは、コア・サイエンティフィック株かぶをアウトパフォームと評価ひょうかし、目標もくひょう株価かぶかを17ドルとしている。

6月がつにコア・ウィーブ（CoreWeave）と200メガワット（MW）の人工じんこう知能ちのう（AI）契約けいやくを結むすんだビットコイン（BTC）マイナーのコア・サイエンティフィック（CORZ：Core Scientific）は、3年ねん以内いないに300メガワットもの規模きぼを実現じつげんできる独特どくとくの立場たちばにあると、バーンスタイン（Bernstein）は現地げんち時間じかん9月がつ10日とおか、CEOのアダム・サリバン（Adam Sullivan）氏しへの取材しゅざい後ごのリサーチ・レポートで述のべた。

コア・サイエンティフィックは「すぐに利用りようできる敷地しきちと電力でんりょく、1～3年ねんという期間きかんにおけるデータセンター市場いちばでの競争きょうそうの少すくなさ、そして強力きょうりょくなデータセンターの人材じんざいを構築こうちくし雇用こようする能力のうりょく」から恩恵おんけいを受うけていると、ガウタム・チュガニ（Gautam Chhugani）率ひきいるアナリスト・チームは記しるしている。

従来じゅうらいのデータセンターでも同おなじ規模きぼを提供ていきょうできるが、そこに到達とうたつするにはもっと時間じかんが必要ひつようだと同どうレポートは指摘してきしている。「コア・ウィーブにとって、AIの拡張かくちょう競争きょうそうでは実行じっこうの速度そくどと市場いちば投入とうにゅうまでの時間じかんが最もっとも重要じゅうようだ」と記しるされた。

AI企業きぎょうの需要じゅよう

AI企業きぎょうのコンピューターパワーに対たいする需要じゅようの急増きゅうぞうには、問題もんだいが残のこる。投資とうし家かの資金しきんが流ながれ込こんでいる一方いっぽうで、AI企業きぎょうは増ふえ続つづけるコンピューティング・ニーズに応こたえるために必要ひつようなインフラに十分じゅうぶんな速度そくどでアクセスできない。ビットコインマイナーは、すぐに利用りようできる敷地しきちと電力でんりょくにアクセスできる。コア・サイエンティフィックとコア・ウィーブの12年ねん契約けいやくは、AI企業きぎょうがビットコインマイナーと提携ていけいする風潮ふうちょうが強つよまっている証左しょうさだ。

バーンスタインは、一部いちぶの投資とうし家かが、この案件あんけんによるコア・サイエンティフィックとコアウィーブの取引とりひき相手あいてに関かんするリスクと、負債ふさいによる過剰かじょう投資とうしのリスクについて懸念けねんを表あらわしていると指摘してきした。

「これらは明あきらかにAIサイクルにおけるより広範こうはんなリスクであり、コア・サイエンティフィックへの投資とうしにはコアウィーブの要素ようそが含ふくまれる」と同どうレポートは述のべている。

バーンスタインは、コア・サイエンティフィック株かぶへの評価ひょうかをアウトパフォーム、目標もくひょう価格かかくは17ドル（約やく2415円えん、1ドル＝142円えん換算かんさん）とした。同どう株かぶは、本ほん記事きじの執筆しっぴつ時点じてんでほぼ一定いっていで10ドル（約やく1420円えん）前後ぜんこうで取引とりひきされていた。

同社どうしゃCEOはCoinDeskとの独占どくせんインタビューで、コア・サイエンティフィックがコアウィーブとの契約けいやくを締結ていけつした後のち、プライベートエクイティはAIコンピューティングを支援しえんするためにビットコインマイナーと提携ていけいすることに価値かちを見出みいだしていると語かたっている。