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Koshiro Hino + Shotaro Ikeda ──日野浩志郎と詩人・池田昇太郎、3年にわたるプロジェクトの初回は小野十三郎から触発された音楽公演 | ele-king
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Home >  News > Koshiro Hino + Shotaro Ikeda - ──日野ひの浩志ひろしろう詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろう、3ねんにわたるプロジェクトの初回しょかい小野おの十三郎じゅうざぶろうから触発しょくはつされた音楽おんがく公演こうえん

Koshiro Hino + Shotaro Ikeda

Koshiro Hino + Shotaro Ikeda

──日野ひの浩志ひろしろう詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろう、3ねんにわたるプロジェクトの初回しょかい小野おの十三郎じゅうざぶろうから触発しょくはつされた音楽おんがく公演こうえん

Jun 24,2024 UP

 昨年さくねんはバンドgoatの復活ふっかつ注目ちゅうもくあつめた音楽家おんがくか日野ひの浩志ひろしろうあらたなこころみをスタートさせる。詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろうんだ、おとこえ表現ひょうげん探求たんきゅうするプロジェクトだ。3ねんがかりになるそうで、初年度しょねんどにあたる今年ことしは、大阪おおさか名村造船所なむらぞうせんしょ跡地あとちのクリエイティブセンター大阪おおさかにて、新作しんさく公演こうえんうたぎゃくに。うたに。」が発表はっぴょうされる。
 テーマは戦前せんぜんから活動かつどうしていた大阪おおさかのアナキスト詩人しじん小野おの十三郎じゅうざぶろう。かつてかれまちみちをめぐりつつ、かれがもとめた「あらたな抒情じょじょう」を独自どくじ解釈かいしゃくした音楽おんがく公演こうえんになるとのこと。メンバーにはKAKUHANの中川なかがわ裕貴ゆき、パーカッショニストの谷口たにぐちかんな、goatの田上たうえあつしなどこれまで日野ひの共演きょうえんしてきた面々めんめんくわえ、朗読ろうどく坂井さかい遥香はるか音楽家おんがくか白丸しろまるたくトがくわわる。
 公演こうえんは8がつ16にちかね)から18にち)の4かい日野ひの池田いけだによるあたらしいチャレンジに注目ちゅうもくしましょう。

新作しんさく音楽おんがく公演こうえんうたぎゃくに。うたに。」
2024ねん8がつ16にち〜18にち、クリエイティブセンター大阪おおさかにて4公演こうえん開催かいさい
音楽家おんがくか日野ひの浩志ひろしろう詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろうによる、
おとこえ表現ひょうげんさぐる、3カ年かねんプロジェクトがスタート。

詩人しじん小野おの十三郎じゅうざぶろうく「大阪おおさか」をめぐり、
おとこえによる「うた」の可能かのうせいさぐ

大阪おおさか拠点きょてんとし、既存きそん奏法そうほうに捉われず音楽おんがくあらたな可能かのうせい追求ついきゅうつづけてきた音楽家おんがくか日野ひの浩志ひろしろう詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろうによる、おとこえ表現ひょうげんさぐる3カ年かねんプロジェクト「うたぎゃくに。うたに。」。
初年度しょねんどは、大阪おおさか名村造船所なむらぞうせんしょ跡地あとちのクリエイティブセンター大阪おおさかにて、新作しんさく公演こうえん発表はっぴょうする。

ほんプロジェクトにおいて重要じゅうようなテーマとなるのが、1903ねん大阪おおさかまれ、戦前せんぜんから戦後せんごにかけて大阪おおさか風景ふうけい土地とち人々ひとびと眼差まなざしてきた詩人しじん小野おの十三郎じゅうざぶろうだ。1936ねん〜52ねん小野おの大阪おおさか重工業じゅうこうぎょう地帯ちたい取材しゅざいし、1953ねん刊行かんこうされた詩集ししゅう大阪おおさか』と、かれ詩論しろんはしらである「うたぎゃくに。うたに。」をがかりに、どう詩集ししゅうえがかれた地域ちいき地名ちめいをフィールドワークとして辿たどる。

小野おの十三郎じゅうざぶろうという詩人しじん作品さくひんうということはかれきた時代じだいとその社会しゃかいかれまれたまちそだったまちんだまちとおったみち生活せいかつかれ思想しそう友人ゆうじん影響えいきょうけた詩人しじんおとずれることでもある。ほんさくではそうしたまちみち風景ふうけいめぐりながら、詩集ししゅう大阪おおさか』にてえがかれる北加賀屋きたかがや舞台ぶたいに、小野おのこころみ、希求ききゅうした「あらたな抒情じょじょう」を感受かんじゅし、独自どくじ解釈かいしゃくし、なおし、それを音楽おんがく公演こうえんという時間じかん空間くうかんなかこころみる。

公演こうえん情報じょうほう
新作しんさく音楽おんがく公演こうえん|「うたぎゃくに。うたに。」
日程にってい:2024ねん8がつ16にちかね)〜18にち
公演こうえん日時にちじ
 ①8がつ16にちかね)19:30-
 ②8がつ17にち)14:30-
 ③8がつ17にち)19:30-
 ④8がつ18にち)14:30-
 ※開場かいじょうかく開演かいえんの30ふんまえ予定よてい
会場かいじょう:クリエイティブセンター大阪おおさかない Black Chamber https://namura.cc/
料金りょうきん一般いっぱん=4,000えん、U25=3,000えん当日とうじつ=5,000えん
チケット取扱とりあつかい:ZAIKOイベントページにて

関連かんれんイベント|オープンスタジオ
公演こうえんまえに、作品さくひん制作せいさく現場げんば間近まぢかでごらんいただけます。
当日とうじつはリハーサルだけではなく、クリエーションやリサーチの進捗しんちょく共有きょうゆうなどもおこな予定よていです。
日時にちじ:2024ねん7がつ7にち)14:00-17:00
会場かいじょうおとビル(大阪おおさか大阪おおさか住之江すみのえ北加賀屋きたかがや5-5-1)
料金りょうきん:500えんよう申込もうしこみ途中とちゅうにゅう退場たいじょう自由じゆう
申込もうしこみGoogleフォームにて

クレジット
作曲さっきょく日野ひの浩志ひろしろう
構成こうせい池田いけだのぼり太郎たろう
出演しゅつえん池田いけだのぼり太郎たろう坂井さかい遥香はるか白丸しろまるたくト、田上たうえあつし谷口たにぐちかんな、中川なかがわ裕貴ゆき日野ひの浩志ひろしろう
舞台ぶたい監督かんとく小林こばやしいさむ
音響おんきょう西川にしかわ文章ふみあき
照明しょうめい中山なかやま奈美なみ
美術びじゅつ:LOYALTY FLOWERS
宣伝せんでん美術びじゅつ大槻おおつき智央ともお
宣伝せんでん写真しゃしん:Katja Stuke & Oliver Sieber
宣伝せんでん記録きろく編集へんしゅう永江ながえまさる
記録きろく映像えいぞう:Nishi Junnosuke
記録きろく写真しゃしん井上いのうえ嘉和よしかず、Richard James Dunn
制作せいさくばんしゅおん

主催しゅさい株式会社かぶしきがいしゃとりともかい日野ひの浩志ひろしろう
共催きょうさい一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん おおさか創造そうぞうせんとう財団ざいだん「KCVセレクション」
助成じょせい大阪おおさか助成じょせい事業じぎょう全国ぜんこく税理士ぜいりし共栄きょうえいかい
協力きょうりょく大阪おおさか文学ぶんがく学校がっこう、エル・ライブラリー
といあい:utagyaku@gmail.com

コメント
日野ひの浩志ひろしろう作曲さっきょく)|制作せいさくにあたって共同きょうどう制作せいさくしゃけたメッセージ

発端ほったんとなったのは大阪おおさか北加賀屋きたかがや拠点きょてんとする「おおさか創造そうぞうせんとう財団ざいだん」から2ねん連続れんぞくのシリーズ公演こうえん提案ていあんされたことでした。こえをテーマにした音楽おんがく公演こうえん以前いぜんから模索もさくしていたのもあり、大阪おおさか山本やまもと製菓せいかというギャラリーを運営うんえいしていた詩人しじん池田いけだのぼり太郎たろうくんにこえをかけたところ、大阪おおさか詩人しじんである小野おの十三郎じゅうざぶろう焦点しょうてんてた公演こうえんおこなうのはどうかと提案ていあんしてくれました。
 小野おの十三郎じゅうざぶろう戦前せんぜんから活動かつどうおこなってきた詩人しじんであり、アナーキズムに傾倒けいとうした詩集ししゅう出版しゅっぱんとうて、「短歌たんかてき抒情じょじょう否定ひてい」、つまり短歌たんか(57577)の形式けいしき感情かんじょうてき表現ひょうげん否定ひていするという主張しゅちょうおこなった詩人しじんです。なかでも1939ねん出版しゅっぱんされた小野おの代表だいひょうてき詩集ししゅう大阪おおさか」をんでいると、構造こうぞう感情かんじょうてき表現ひょうげんへのカウンター/嫌悪けんおかんのようなものをかんじると同時どうじに、「硫酸りゅうさん」、「マグネシウム」、「ドブ」、「あし植物しょくぶつのあし)」、のようなつめたく虚無きょむかんじる荒廃こうはいした言葉ことば際立きわだち、ポストパンクをいてるようなソリッドさになんもゾクっとさせられました。詩集ししゅうなか大阪おおさか様々さまざま地名ちめいかわとう登場とうじょうしますが、今回こんかい会場かいじょうである名村造船所なむらぞうせんしょ周辺しゅうへんふく工場こうじょう地帯ちたい詩集ししゅうなかでも重要じゅうよう場所ばしょであることがかります。
 公演こうえん内容ないようについてはこれからのクリエーションによってさだめていきますが、現状げんじょうでは小野おの代表だいひょうてき詩集ししゅう大阪おおさか」(1939)を中心ちゅうしんき、小野おのりながら音楽おんがくのぼり太郎たろうくんのテキストを制作せいさくしていきます。一般いっぱんされた短歌たんかのような形式けいしき否定ひていというのはだけにまらず、音楽おんがくたいしても同様どうよう言及げんきゅうされているところがあり、音楽おんがくてき常識じょうしきのっとったものや直接ちょくせつ感情かんじょうてきうったえるような音楽おんがく制作せいさくしない予定よていです。音楽おんがくたいするかかわりかたむずかしく、音楽おんがくかせるためでも、かせるためのBGMでもない、必然ひつぜんてき関係かんけいせいつよ音楽おんがくつくることが目標もくひょうであるとおもっています。
 このプロジェクトは一旦いったん3ねん計画けいかくしています。最初さいしょの2ねん大阪おおさか公演こうえんおこなったのち公演こうえんかんする音源おんげん作品さくひん出版しゅっぱんぶつをEU拠点きょてん音楽おんがくレーベルから発売はつばい、そして3ねんには海外かいがい公演こうえんおこなうという目標もくひょうすすめています。
 制作せいさくはじめてまだあいだもないですが、げた題材だいざい強大きょうだいさと責任せきにんおおきさをかんじています。「音楽おんがく」ということだけでもむずかしいですが、天邪鬼あまのじゃくとがった小野おの美学びがく沿うにはたんにかっこいい表現ひょうげんというだけではゆるしてくれそうもありません。おも自分じぶんのぼり太郎たろうくんが表現ひょうげん方向ほうこうせいかじってすすめていく予定よていですが、各々おのおのでも小野おの思想しそうれて解像度かいぞうどげてもらえると心強こころづよいです。どうぞよろしくおねがいいたします。

2024.2.15 日野ひの浩志ひろしろう

池田いけだのぼり太郎たろう構成こうせい)|小野おの十三郎じゅうざぶろうという詩人しじんうこと

小野おの十三郎じゅうざぶろうという詩人しじん詩論しろんうことはかれきた時代じだいとその社会しゃかいかれまれたまちそだったまちんだまちとおったみち生活せいかつかれ思想しそう友人ゆうじん影響えいきょうけた詩人しじんおとずれることでもある。
 ひるがえって、それはわたしたちのきる時代じだいとその社会しゃかいわたしたちのまれたまちそだったまちまちとおみち生活せいかつわたしたちの思想しそう、つまりわたしたち自身じしんおとずれることでもある。
そのうえで、詩集ししゅう大阪おおさか」をとおして小野おのこころみ、希求ききゅうした「あらたな抒情じょじょう」を感受かんじゅし、独自どくじ解釈かいしゃくし、なおし、それを音楽おんがく公演こうえんという時間じかん空間くうかんなかさい構成こうせいすることをこころみる。

 ほんさくのタイトル「うたぎゃくに。うたに。」は小野おの十三郎じゅうざぶろう詩論しろん一節いっせつもとづくものだが、公演こうえんもちいたテキストでは、小野おの詩論しろん引用いんようすることを最低限さいていげんにし、ろしとすることにした。そのようにするしかなかった諸般しょはん事情じじょうもあったが、詩人しじんのこした言葉ことばから感銘かんめいけるにまるのではなく、あらたに言葉ことばつむごうとする意義いぎなお必要ひつようがあった。

 1936ねんから52ねんという時代じだいなか強固きょうこ意志いしってしるされた詩篇しへんき、みずからの創作そうさく言語げんごにしていくことは並大抵なみたいていではなく、かりにあらゆる必然ひつぜんがそこにあったとしても、容易たやすいことではない。
 小野おのつめた、ある時代じだい大阪おおさか。その時代じだいのそのまち風景ふうけい以上いじょう普遍ふへんてき土地とちからはなされた人々ひとびとが、もう一度いちど土地とちむすばれるためではなく、その断絶だんぜつうえで、おおきなちからあらがつづけるとしてあること。このアスファルトのしたながれるみずが、なが場所ばしょ場所ばしょ、それをってそだあし、そしてれるあし。そのかえし。そのえないながれをとらえること。

2024.6.17 池田いけだのぼり太郎たろう

photo: Katja Stuke & Oliver Sieber

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プロフィール|出演しゅつえんしゃ

photo: Dai Fujimura

日野ひのひろし志郎しろう / Koshiro Hino
音楽家おんがくか作曲さっきょく。1985ねんまれ、島根しまねけん出身しゅっしん現在げんざい大阪おおさか拠点きょてん活動かつどう。メロディ楽器がっき打楽器だがっきとして使つかい、複数ふくすう拍子ひょうしわせた作曲さっきょくなどをバンド編成へんせいこころみる「goat」や、そのノイズ/ハードコアてき解釈かいしゃくのバンド「bonanzas」、電子でんし音楽おんがくソロプロジェクト「YPY」とうおこなっており、そのアウトプットの方向ほうこうせいはダンスミュージックや前衛ぜんえいてきコラージュ/ノイズと多岐たきわたる。これまでのおも作曲さっきょく作品さくひんは、クラシック楽器がっき電子でんしおん融合ゆうごうさせたハイブリッドオーケストラ「Virginal Variations」(2016)、多数たすうのスピーカーや移動いどうする演奏えんそうしゃじえた全身ぜんしん聴覚ちょうかくライブ「GEIST(ガイスト)」(2018-)のほか、サウンドアーティストFUJI|||||||||||TAととも作曲さっきょく演奏えんそうした作品さくひん「INTERDIFFUSION A tribute to Yoshi Wada」(2021-)、古舘ふるたちけん藤田ふじたただしよしみらととも作曲さっきょくした「Phase Transition」(2023)、ひとし佐渡さど拠点きょてん活動かつどうする太鼓たいこ芸能げいのう集団しゅうだん わらわとは2019ねん以降いこうコラボレーションをかさねており、なかでもべ1ヶ月かげつおよ佐渡さどとうでの滞在たいざい制作せいさく映像えいぞうした音楽おんがく映画えいが戦慄せんりつせしめよ/Shiver」(2021、監督かんとく 豊田とよだ利晃としあき)では全編ぜんぺん作曲さっきょく日野ひの担当たんとうし、その演奏えんそうわらわおこなった。音楽家おんがくか演出えんしゅつのカジワラトシオと舞踊ぶよう振付ふりつけ東野とうの祥子さちこによって設立せつりつされたANTIBODIES Collectiveに所属しょぞくするほか振付ふりつけCindy Van Acker「Without References」、映画えいが「The Invisible Fighit」(2024ねん公開こうかい監督かんとくRainer Sarnet)とう音楽おんがく制作せいさくおこなう。

(C) tramminhduc

池田いけだのぼり太郎たろう / Shotaro Ikeda
1991ねん大阪おおさかまれ。詩人しじん詩的してき営為えいいとしての運営うんえい並行へいこうして、特定とくてい土地とち出来事できごと痕跡こんせき遺構いこうから過去かこ現在げんざいむすいとなみの集積しゅうせきをリサーチ、フィールドワークし、それらをもとにテクストやパフォーマンスをもちいて作品さくひん制作せいさく、あるいはプロジェクトをおこなっている。廃屋はいおく展覧てんらん会場かいじょうとしてひらくことの意味いみ視線しせん身体しんたい運動うんどうからアプローチしたインスタレーション「さらされることのあらわれ」(奈良なら町家まちや芸術げいじゅつさいはならぁと2021)、一見いっけんするとただのであるもと市民しみん農園のうえん参加さんかしゃとも清掃せいそうしながら、その痕跡こんせき辿たどり、かつての様子ようす無線むせんしにかたるパフォーマンス「Only the Persiomon knows」(PARADE#25、2019)西成にしなり天下茶屋てんがちゃやにてもとおかき工場こうじょう経過けいかまわるスペース⇆プロジェクト「山本やまもと製菓せいか」(2015~)、「骨董こっとう詩学しがく へび韻律いんりつ」(2019~)

坂井さかい遥香はるか / Haruka Sakai
2014ねん野外やがいげきられる大阪おおさか劇団げきだん維新いしん入団にゅうだんし、2017ねん解散かいさんまでの作品さくひん出演しゅつえん。2018ねん岩手いわてけん陸前高田りくぜんたかた滞在たいざい制作せいさくされた映画えいがじゅうのまち/交代こうたいのうたをむ』(監督かんとく小森こもりはるか+瀬尾せお夏美なつみ)に参加さんか近年きんねん出演しゅつえんさく孤独こどく練習れんしゅう『Lost & Found』(おとビル, 2020)、もと維+ちょうせきいんていさき喻『なみのしたにものさぶらふぞ』(YCAM)、梅田うめだ哲也てつや入船いりふね 23』、『梅田うめだ哲也てつやてん wait this is my favorite part ってここきなとこなんだ』(ワタリウム美術館びじゅつかん)など。場所ばしょ土地とちかかわりをちながらつくる作品さくひんえん興味きょうみがある。

白丸しろまるたくト / Takuto Shiromaru
音楽家おんがくか。1992ねんまれ。兵庫ひょうごけん出身しゅっしん茨城いばらきけん大洗おおあらいまち在住ざいじゅう実感じっかんのなさやけっして当事とうじしゃにはなれない事柄ことがらを、社会しゃかい歴史れきし・その土地とちきる人々ひとびととのかかわりから音楽おんがくはじめとする様々さまざまなメディアをもちいて翻訳ほんやくし、それらをくための痕跡こんせきとして制作せいさくつづけている。「詩人しじんこえをうたにやくす」をコンセプトにおこながたり(2016〜)や、ラッパーたち都市とし再考さいこうするプロジェクト「FREESTYLUS」(2021〜)とう

田上たうえあつし / Atsumi Tagami
1985ねんまれ。広島ひろしまけん出身しゅっしん音楽家おんがくか日野ひの浩志ひろしろう中心ちゅうしん結成けっせいされたリズムアンサンブル「goat」のベースを担当たんとう。バンド以外いがい定形ていけい電子でんしおんユニット「black root(s) crew」のメンバーとしてくろいオパールととも不定期ふていき活動かつどう。2011ねん~2018ねんまで「BOREDOMS」のサポートをおこなほか、2022ねんからはダンサー東野とうの洋子ようことカジワラトシオによるパフォーマンスグループ「ANTIBODIES Collective」に参加さんか

谷口たにぐちかんな / Kanna Taniguchi
京都きょうと市立しりつ京都きょうと堀川ほりかわ音楽おんがく高校こうこう京都市立芸術大学きょうとしりつげいじゅつだいがく打楽器だがっき卒業そつぎょう在学ざいがくはライブパフォーマンスグループに所属しょぞくし、美術家びじゅつか、パフォーマーとう共演きょうえん即興そっきょう演奏えんそう経験けいけんむ。卒業そつぎょうはフリーランスの音楽家おんがくかとして室内楽しつないがく中心ちゅうしん活動かつどう卒業そつぎょう継続けいぞくして分野ぶんやとの即興そっきょう演奏えんそうんでいる。これまでに、東京とうきょうフィルハーモニー交響こうきょう楽団がくだん京都きょうと室内しつない合奏がっそうだん共演きょうえん近年きんねんはヴィブラフォンでの演奏えんそうもっとちかられており、2023ねん11月にヴィブラフォンソロを中心ちゅうしんとしたはつのソロリサイタル「vib.」を京都きょうと芸術げいじゅつセンターで開催かいさい

中川なかがわ裕貴ゆき / Yuki Nakagawa
1986ねんまれ。三重みえ京都きょうと在住ざいじゅう音楽家おんがくか。チェロを独学どくがくまなび、そこから独自どくじ作曲さっきょく演奏えんそう活動かつどうおこなう。人間にんげんの「こえ」にもっとちかいともわれる「チェロ」という楽器がっき使用しようしながら、同時どうじにチェロを打楽器だがっきのように使用しようする特殊とくしゅ奏法そうほう自作じさくゆみ使用しようした演奏えんそうおこなう。音楽おんがく以外いがい表現ひょうげん形式けいしきとの交流こうりゅうながく、様々さまざま団体だんたいやアーティストへの音楽おんがく提供ていきょう共同きょうどうパフォーマンスを継続けいぞくしてっている。2022ねんからは音楽家おんがくか日野ひの浩志ひろしろうとのDUOプロジェクト「KAKUHAN」がスタート。れい6年度ねんど京都きょうと芸術げいじゅつ文化ぶんか特別とくべつ奨励しょうれいしゃ

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