366日にち 忘わすれられない恋こいのつづき

12年ねん前まえ。高校こうこう2年生ねんせいで吹奏楽すいそうがく部ぶに所属しょぞくする雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、高校こうこう野球やきゅう県けん大会たいかいの応援おうえんスタンドでバッターボックスに立たつ水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）を応援おうえんしていた。明日香あすかにとってそれは、今いまも思おもい出だす、かけがえのない日々ひびだった。遥はるか斗との実家じっかはお好このみ焼やき屋や『てるちゃん』を営いとなんでおり、明日香あすかは同おなじ吹奏楽すいそうがく部ぶの下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）、野球やきゅう部ぶの小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）、吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）ら仲間なかまたちとよく集つどっていた。明日香あすかは遥はるか斗とに対たいしてひそかに思おもいを寄よせていたが、高校こうこう時代じだいにその想おもいを伝つたえることはできなかった。そして現在げんざい、明日香あすかは大学だいがくを卒業そつぎょう後ご、『オカベ音楽おんがく教室きょうしつ』の受付うけつけとして働はたらいていた。ある日ひ、莉子りこと飲のみに行いった明日香あすかは、高校こうこうの同窓会どうそうかいが行おこなわれることを知しらされる。明日香あすかたちが通かよっていた龍ヶ崎りゅうがさき高校こうこうの廃校はいこうが決きまったため、その前まえに集あつまることになったのだ。莉子りこは智也ともやたちは来くるが、遥はるか斗とは来こないと明日香あすかの顔かおをうかがう。「残念ざんねん？」と尋たずねる莉子りこに、明日香あすかは「別べつに」とそっけない。同窓会どうそうかいの当日とうじつ、地元じもとの駅えきに降おり立たった明日香あすかは、町並まちなみを懐なつかしみながら高校こうこうへ。教室きょうしつに入はいると、明日香あすかは集あつまった莉子りこや智也ともやたちと近況きんきょうなどを語かたり合あう。そんな時とき、明日香あすかはスカートにジュースをこぼされてしまった。明日香あすかが水みず場じょうにシミをとりにいって、渡わたり廊下ろうかを歩あるいていると「久ひさしぶり」と声こえをかけられた。明日香あすかが振ふり向むくと、そこには来こないはずだった遥はるか斗とがいた。

高校こうこう時代じだい、お互たがいに片思かたおもいをしていた雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）と水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）。誤解ごかいやすれ違ちがいで、2人ふたりの思おもいが通つうじ合あうことはなかった。時じがたち、初はじめて出会であってから12年ねん後ごに明日香あすかと遥はるか斗とは片思かたおもいではなかったことを知しり、晴はれて交際こうさいすることになる。しかし、初はつデートを約束やくそくした日ひ、2人ふたりに不幸ふこうが襲おそいかかった。遥はるか斗ととの約束やくそくの場所ばしょに着ついた明日香あすかのスマホに、小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）から「遥はるか斗とが事故じこに遭あって救急きゅうきゅう搬送はんそうされた」と連絡れんらくが入はいる。明日香あすかが急いそいで病院びょういんに行いくと、遥はるか斗とは緊急きんきゅう手術しゅじゅつ中ちゅう。明日香あすかは先さきに来きていた智也ともやと下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）に事情じじょうを尋たずねるが、2人ふたりとも詳細しょうさいはわからない。遥はるか斗との両親りょうしん、輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）と智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）も駆かけつけた。すると、手術しゅじゅつ室しつのドアが開ひらき、マスク姿すがたの医師いしが出でてくる。明日香あすかは医師いしを見みてハッとする。明日香あすかが働はたらく『オカベ音楽おんがく教室きょうしつ』に娘むすめを連つれてきた池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）ではないか。友里ゆうりは輝彦てるひこたち家族かぞくに遥はるか斗との症状しょうじょうを説明せつめいするため、カンファレンスルームに連つれて行いった。遥はるか斗との妹いもうと、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）が来くると、友里ゆうりから説明せつめいを受うけた輝彦てるひこたちが明日香あすからにも事故じこ当時とうじの状況じょうきょうを話はなす。遥はるか斗とは橋はしから落おちそうになった子供こどもを助たすけようとして転落てんらくし、頭部とうぶ外傷がいしょうで搬送はんそうされた。その橋はしは遥はるか斗ととデートの待まち合あわせをしていた場所ばしょの近ちかくだと気きづいた明日香あすかは「約束やくそくなんかしなければ…」と自分じぶんを責せめる。輝彦てるひこと智津子ちづこは、明日香あすかのせいではないと告つげた。それでも、明日香あすかは…。

雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、意識いしき不明ふめいとなって入院にゅういんしている恋人こいびとの水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）を見守みまもっていくことを決意けついする。遥はるか斗との両親りょうしんである輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）と智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）、妹いもうとの花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）も明日香あすかの強つよい思おもいに心こころ動うごかされ認みとめる事ことに。そんな折おり、明日香あすかが病院びょういんから帰かえろうとすると、高校こうこう時代じだいの同級生どうきゅうせいで遥はるか斗とらとも仲良なかよしだった吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）がいた。遥はるか斗との見舞みまいに来きたのだと思おもい、和樹かずきに声こえをかけるも何故なぜか立たち去さってしまう。明日香あすかは下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）に和わ樹じゅに再会さいかいしたが立たち去さってしまった事ことを電話でんわで話はなす。莉子りこは「遥はるか斗とが和わ樹じゅの話はなしをするといつも様子ようすが変へんだった」と言いう。明日香あすかは2人ふたりの間あいだに何なにかあったのかと思おもう。数日すうじつ後ご、花はな音おんは医師いしの池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）から受うけ取とった診断しんだん書しょを、遥はるか斗との勤務きんむ先さきの人ひとが受うけ取とりに来くるので渡わたして欲ほしいと明日香あすかに預あづける。信頼しんらい関係かんけいを築きずき始はじめた2人ふたりを微笑ほほえましく友理ゆりは見守みまもる。翌日よくじつ、明日香あすかが病室びょうしつにいると、遥はるか斗との勤務きんむ先さきの同僚どうりょうである木嶋きじま康やすし介かい（岐洲匠たくみ）が診断しんだん書しょを取とりに来きた。遥はるか斗とが準備じゅんびしていた飲食いんしょく店てんを引ひき継ついだ木嶋きじまは、遥はるか斗とが物凄ものすごくこだわっていたもの…店舗てんぽの壁面へきめんに飾かざろうとしていたアート作品さくひんに心当こころあたりはないかと明日香あすかに尋たずねる。明日香あすかは遥はるか斗とから「見みたら絶対ぜったい感動かんどうするから、楽たのしみにしていて」と言いわれた事ことは思おもい出だすが作品さくひんの詳細しょうさいは聞きいていなかった。遥はるか斗との思おもいを叶かなえてあげたいと思おもった明日香あすかは遥はるか斗とがこだわっていたアート作品さくひんを探さがそうと決意けついする。

水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）が入院にゅういんしてから3ヶ月かげつが過すぎようとしていた。雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、遥はるか斗とが目覚めざめることを信しんじて付つき添そうも、いまだ意識いしきは戻もどらない。それでも明日香あすかは奇跡きせきを信しんじていた。ある日ひ、音楽おんがく教室きょうしつで働はたらく明日香あすかは、クラリネット講師こうしの根岸ねぎし優ゆう（李り千鶴ちづる）ら講師こうし仲間なかまの集団しゅうだんを見みかける。同僚どうりょうの戸田とだ彩乃あやの（清乃きよのあさ姫ひめ）によると、空あき教室きょうしつでチャリティーコンサートの練習れんしゅうをしているとのこと。すると室長しつちょうの山浦やまうら久典ひさのり（赤あかペン瀧川たきかわ）が、明日香あすかもコンサートに出でてみないかと尋たずねた。高校こうこうからクラリネットをやっていた明日香あすかに期待きたいの声こえが集あつまるも「今いまは聴きく専門せんもんなので」と断ことわる。病院びょういんに行いった明日香あすかが遥はるか斗とにそんな出来事できごとを話はなしていると、下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）と小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）が来きた。話はなしを聞きいていた莉子りこは「やってみればいいのに」と促うながすが、明日香あすかは自信じしんがなさそう。そんな莉子りこも遥はるか斗とに伝つたえたいことがあると言いう。莉子りこは彼氏かれしの狛こま江崎えざき亘わたる（岩永いわなが丞すすむ威い）と結婚けっこんすることにしたと報告ほうこく。返事へんじのない遥はるか斗とに代かわり、喜よろこぶ明日香あすかと複雑ふくざつそうな顔かおの智也ともや。一方いっぽう、遥はるか斗ととの過去かこのいざこざを解消かいしょうできた吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）も、彼女かのじょの佐武さたけ芽美めぐみ（高田たかだ里穂りほ）と自分じぶんの写真しゃしんが飾かざられている遥はるか斗とが手掛てがけた店みせ『パトリア』へ行いく約束やくそくをしていた。そんな中なか、莉子りこが帰宅きたくのために歩あるいていると、電話でんわ中ちゅうの亘わたるに出でくわす。小声こごえで電話でんわする亘わたるを気きにする莉子りこ。アパートに帰かえると、亘わたるは話はなしがあると真剣しんけんな顔かおで切きり出だして…。

水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）が目めを覚さました。連絡れんらくを受うけた雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）が病室びょうしつに行いくと、輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）、智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）が遥はるか斗とを見守みまもる中なか、池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）が遥はるか斗との意識いしきを確たしかめ、周まわりの人間にんげんが誰だれだか分わかるかを問といかける。しかし、遥はるか斗とは明日香あすかはおろか、輝彦てるひこたち家族かぞくたちも覚おぼえていない様子ようすだった。遥はるか斗とは意識いしきを取とり戻もどしたものの、軽度けいどの右みぎ半身はんしん麻痺まひと、日常にちじょう生活せいかつの動作どうさが上手うまくできない失効しっこう症しょう、記憶きおく障害しょうがいが出でていた。記憶きおく障害しょうがいの中なかでも自分じぶんが体験たいけんしてきたことや関かかわりのあった人物じんぶつの記憶きおくが失うしなわれているという。明日香あすかと家族かぞくはがくぜんとしながらも、遥はるか斗との回復かいふくを祈いのって寄より添そい、看護かんご師しの宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）が遥はるか斗とを介助かいじょする。数日すうじつ後ご、小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍太りゅうた）と下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）が遥はるか斗との見舞みまいに来きた。智也ともやと莉子りこは、自分じぶんたちのことを話はなすが、遥はるか斗とは戸惑とまどった表情ひょうじょうを浮うかべるだけ。そんな時とき、コップに一いち輪りんの花はなが生いけられていることに気きづいた明日香あすか。莉子りこや智也ともやが持もってきた花はなではない様子ようす。明日香あすかが遥はるか斗とに聞きいてみると、ようやく少すこし話はなすようになった遥はるか斗とは「あの子こ。いつも来くる」とだけ答こたえた。後日ごじつ、明日香あすかが見舞みまいにやってくると、病院びょういんのロビーで友里ゆうりの忘わすれ物ものを届とどけに来きた友里ゆうりの娘むすめ・菫すみれ（宮崎みやざき莉里沙すな）と会あう。すると菫すみれは脳外科のうげか病棟びょうとうに向むかう少年しょうねんに気きづき、菫すみれの同級生どうきゅうせいだというその少年しょうねんは、遥はるか斗とが助たすけた阿久津あくつ翔しょう（中村なかむら羽はね叶かのう）だった。

雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、記憶きおくを取とり戻もどした水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）について、輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）、智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）とともに池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）の説明せつめいを受うける。遥はるか斗とが思おもい出だしたのは中学生ちゅうがくせいまでの記憶きおくで、家族かぞくや幼馴染おさななじみはわかるが、それ以降いこうの記憶きおくはまだなかった。友里ゆうりは最近さいきんの記憶きおくを取とり戻もどすかどうかは現時点げんじてんでは何なんとも言いえないと告つげ、徐々じょじょに遥はるか斗とを普通ふつうの生活せいかつに戻もどすようアドバイス。まずは、一時いちじ帰宅きたくの準備じゅんびを始はじめることになる。明日香あすかは見舞みまいに来きた小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）、下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）と一時いちじ帰宅きたく用ように遥はるか斗とに携帯けいたい電話でんわの使つかい方かたを教おしえる。ふと、遥はるか斗とは明日香あすかに「ごめん、思おもい出だせなくて」と謝あやまった。明日香あすかは「焦あせらなくてよい」と返かえすのだが、不安ふあんはぬぐえない。一方いっぽう、帰かえり道みち、智也ともやは莉子りこが恋人こいびとと別わかれたことを知しる。莉子りこを励はげます智也ともやだが、自分じぶんは会社かいしゃの野球やきゅう部ぶでベンチ入いりメンバーからはずされていた。別べつの日ひ、病室びょうしつに来きた吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）は遥はるか斗ととLINEを交換こうかん。明日香あすかが来くると、和樹かずきは冗談じょうだんまじりに2人ふたりの邪魔じゃまは出来できないと帰かえっていく。入いれ違ちがいに看護かんご師しの宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）が薬くすりを置おきに来きた。明日香あすかが紗しゃ衣ころもはイラストを描えがくのが趣味しゅみと遥はるか斗とに教おしえる。と、どこかで携帯けいたいが鳴なった。和樹かずきが忘わすれていったのだ。着信ちゃくしん表示ひょうじが以前いぜん、和樹かずきの会社かいしゃで会あった佐竹さたけ芽美めぐみ（高田たかだ里穂りほ）だと気きづいた明日香あすかは、忘わすれたことを教おしえてもらおうと電話でんわに出でる。すると、明日香あすかは芽美めぐみにあることを頼たのまれて…。

雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）、小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）、下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）、吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい太ふとし）たちと地元じもとの花火はなび大会たいかいを楽たのしんだ。その後ご、東京とうきょうに戻もどる明日香あすかは、実家じっかに帰かえる遥はるか斗とと別わかれた。明日香あすかが東京とうきょうに戻もどると、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）から連絡れんらくが入はいり、遥はるか斗とが帰かえって来こないと言いう。どうやら遥はるか斗とは道みちに迷まよってしまったらしい。明日香あすかは遥はるか斗とを探さがすため茨城いばらきに戻もどろうとするが、タクシーがつかまらない。一方いっぽう、輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）と智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）が車くるまで遥はるか斗とを探さがしに行いったため、『てるちゃん』では花はな音おんが留守番るすばんをしていた。そこに、遥はるか斗とが帰かえって来くる。遥はるか斗との傍はたには看護かんご師しの宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）がいた。花はな音おんは紗しゃ衣ころもが遥はるか斗とを見みつけてくれたと明日香あすかに伝つたえる。ほっとする明日香あすかだが、自分じぶんたちの地元じもとに紗しゃ衣ころもがいたことに疑問ぎもんを持もつ。翌日よくじつ、明日香あすかは遥はるか斗とに、1人ひとりにしてしまったことを謝あやまり、遥はるか斗とも心配しんぱいかけたことを詫わびた。遥はるか斗との診察しんさつ日び。池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）の診察しんさつを受うける遥はるか斗とを待まつ間あいだ、明日香あすかは紗しゃ衣ころもに先日せんじつの件けんのお礼れいをする。そこで明日香あすかは、紗しゃ衣ころもが花火はなび会場かいじょうにいた理由りゆうを聞きいた。そこに診察しんさつを終おえた遥はるか斗とと花はな音おんが来きた。2人ふたりも紗しゃ衣ころもに礼れいを述のべ、明日香あすかは遥はるか斗とと仲なか睦むつまじく歩あるいて行いく。そんな明日香あすかたちを、紗しゃ衣ころもが見送みおくる。徐々じょじょに元もとの関係かんけい性せいを取とり戻もどしつつある明日香あすかと遥はるか斗と。そんな遥はるか斗とを見みた花はな音おんは「また一いちから恋こいしちゃっているみたい、明日香あすかさんに」と温あたたかく見守みまもる。

雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）、小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）、下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）、吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい太ふとし）たちと地元じもとの花火はなび大会たいかいを楽たのしんだ。その後ご、東京とうきょうに戻もどる明日香あすかは、実家じっかに帰かえる遥はるか斗とと別わかれた。明日香あすかが東京とうきょうに戻もどると、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）から連絡れんらくが入はいり、遥はるか斗とが帰かえって来こないと言いう。どうやら遥はるか斗とは道みちに迷まよってしまったらしい。明日香あすかは遥はるか斗とを探さがすため茨城いばらきに戻もどろうとするが、タクシーがつかまらない。一方いっぽう、輝彦てるひこ（北村きたむら一輝いっき）と智津子ちづこ（戸田とだ菜穂なお）が車くるまで遥はるか斗とを探さがしに行いったため、『てるちゃん』では花はな音おんが留守番るすばんをしていた。そこに、遥はるか斗とが帰かえって来くる。遥はるか斗との傍はたには看護かんご師しの宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）がいた。花はな音おんは紗しゃ衣ころもが遥はるか斗とを見みつけてくれたと明日香あすかに伝つたえる。ほっとする明日香あすかだが、自分じぶんたちの地元じもとに紗しゃ衣ころもがいたことに疑問ぎもんを持もつ。翌日よくじつ、明日香あすかは遥はるか斗とに、1人ひとりにしてしまったことを謝あやまり、遥はるか斗とも心配しんぱいかけたことを詫わびた。遥はるか斗との診察しんさつ日び。池沢いけざわ友里ゆうり（和久井わくい映見えみ）の診察しんさつを受うける遥はるか斗とを待まつ間あいだ、明日香あすかは紗しゃ衣ころもに先日せんじつの件けんのお礼れいをする。そこで明日香あすかは、紗しゃ衣ころもが花火はなび会場かいじょうにいた理由りゆうを聞きいた。そこに診察しんさつを終おえた遥はるか斗とと花はな音おんが来きた。2人ふたりも紗しゃ衣ころもに礼れいを述のべ、明日香あすかは遥はるか斗とと仲なか睦むつまじく歩あるいて行いく。そんな明日香あすかたちを、紗しゃ衣ころもが見送みおくる。徐々じょじょに元もとの関係かんけい性せいを取とり戻もどしつつある明日香あすかと遥はるか斗と。そんな遥はるか斗とを見みた花はな音おんは「また一いちから恋こいしちゃっているみたい、明日香あすかさんに」と温あたたかく見守みまもる。

雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）は、なかなか高校こうこう時代じだいの記憶きおくを取とり戻もどせない水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）に尽つくしてきた。遥はるか斗とも復職ふくしょくし、戻もどらない記憶きおくの穴埋あなうめをするかのように明日香あすかに気きを遣つかう。だが、限界げんかいが来きてしまう。お互たがいを思おもいやり、ともに“悲かなしい顔かお”をさせないために、2人ふたりは友人ゆうじん関係かんけいに戻もどることを決断けつだんした。数日すうじつ後ご、明日香あすかに下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）から電話でんわ。心配しんぱいする莉子りこに、明日香あすかは遥はるか斗ととは友達ともだちに戻もどっただけだと返かえす。一方いっぽう、一人暮ひとりぐらしを始はじめた遥はるか斗とのアパートに吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）が訪たずねてくる。和樹かずきは自分じぶんが忘年会ぼうねんかいを企画きかくしたせいで遥はるか斗とと明日香あすかが別わかれることになったのではないかと詫わびたが遥はるか斗とは遅おそかれ早はやかれそうなっていたと答こたえる。そんな2人ふたりに新あらたな転機てんきが訪おとずれる。明日香あすかは樋山ひやまちなみ（鈴木すずき絢あや音おん）から室内楽しつないがくのサークルに入はいらないかと誘さそわれたのだ。明日香あすかは一いち度ど、見学けんがくしてみることに。一方いっぽう、遥はるか斗とは社内しゃないで行おこなわれる新しん店舗てんぽの新しんメニューのコンペに興味きょうみを示しめしていた。明日香あすかのマンションに母ははの真由美まゆみ（中島なかじまひろ子こ）がやって来くる。推おし活かつのイベントに参加さんかするため、しばらく泊とめて欲ほしいそうだ。その頃ころ、遥はるか斗とは看護かんご師しの宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）に会あう。遥はるか斗とと話はなす紗しゃ衣ころもはうれしそう。そんな中なか、明日香あすかは莉子りこの試験しけんの「お疲つかれさま会かい」をやろうと小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）から電話でんわが入はいる。遥はるか斗とも呼よんで良よいかと気遣きづかう智也ともやに、もちろんと笑顔えがおで答こたえる明日香あすかだが、電話でんわを切きるとその笑顔えがおは消きえていき・・・。

「友達ともだちに戻もどる」。そう決きめた雪ゆき平たいら明日香あすか（広瀬ひろせアリス）と水野みずの遥はるか斗と（眞栄しんえい田郷たごう敦あつし）。お互たがいに距離きょりはとったものの、やはり「友達ともだちに戻もどる」ためには時間じかんがかかっていた。そんな時とき、吉よし幡はた和樹かずき（綱つな啓けい永ひさし）と食事しょくじした明日香あすかは、その帰かえりに遥はるか斗とと宮みや辺べ紗しゃ衣ころも（夏子なつこ）が一緒いっしょにいる所ところを見みてしまう。遥はるか斗との事ことを忘わすれようとしていたが彼かれの姿すがたを見みてしまい、堪こたえきれず涙なみだが溢あふれ出だしてしまう明日香あすか。そんな明日香あすかを見みて和樹かずきは「もう何なにも言いわなくていいから」と抱だきしめた。数日すうじつ後ご、遥はるか斗とへの思おもいを引ひきずったまま室内楽しつないがくのサークルに参加さんかした明日香あすかは、樋山ひやまちなみ（鈴木すずき絢あや音おん）から「チャリティー演奏えんそう会かい」に出でてみないかと誘さそわれる。練習れんしゅうしていれば余計よけいなことを考かんがえずにすむと言いう明日香あすかに、ちなみは最近さいきん、静原しずはら吾朗ごろう（前田まえだ公こう輝てる）からLINEの返事へんじが来こないと相談そうだんする。一方いっぽう、遥はるか斗とは社内しゃないで行おこなわれた新しんレシピのコンペで1位いを獲得かくとく。すると、東京とうきょうに来くる前まえに在籍ざいせきしていた大阪おおさか本社ほんしゃから「計画けいかく中ちゅうの新しん店舗てんぽのサブマネージャーとして戻もどってほしい」と遥はるか斗とに声こえがかかる。今いまの自分じぶんに最良さいりょうの選択せんたくは何なになのか考かんがえる遥はるか斗と。そんなとき、遥はるか斗とのアパートを和わ樹じゅが訪たずねて来くる。和樹かずきは明日香あすかと一緒いっしょにいる時ときに、遥はるか斗とと紗しゃ衣ころもの姿すがたを見みてしまったことと、明日香あすかへの思おもいを伝つたえ、遥はるか斗との反応はんのうを伺うかがう…。そんな中なか、下田しもだ莉子りこ（長濱ながはまねる）が理学りがく療法りょうほう士しの国家こっか試験しけんに晴はれて合格ごうかく。その合格ごうかく祝いわいに、明日香あすか、小川おがわ智也ともや（坂東ばんどう龍りゅう汰）、和樹かずき、花はな音おん（中田なかた青あお渚なぎさ）たちが集つどうが遥はるか斗との姿すがたはない。そこで、花はな音おんは遥はるか斗とに大阪おおさかへの転勤てんきん話ばなしがあることを話はなす。それを聞きいた明日香あすかは…。