相棒あいぼう シーズン9

人気にんき女流じょりゅう作家さっかの水元みずもと湘子の遺体いたいが自宅じたくで発見はっけんされた。第だい一いち発見はっけん者しゃは夫おっとの吉野よしの（近江谷おうみや太朗たろう）。文学ぶんがく賞しょうの楯だてやトロフィー、生なま原稿げんこうがなくなっていたことから熱狂ねっきょう的てきファンの川かわ芝しばが浮上ふじょう。しかし右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）は最近さいきんの資料しりょうファイルがないことに疑問ぎもんを抱いだく。また恋愛れんあい小説しょうせつを書かく湘子が最近さいきんなぜか商社しょうしゃマンの笠井かさいを取材しゅざいしていたことが判明はんめい。さっそく商社しょうしゃへ向むかう右京うきょうだが…。

自宅じたくで死亡しぼうした人気にんき作家さっか・湘子のアシスタント・岡崎おかざきが自宅じたくマンションの屋上おくじょうから転落てんらく死し。屋上おくじょうで見みかけた男おとこを逃のがした右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）は岡崎おかざきの部屋へやで湘子から宅配たくはい便びんで何なにかが送おくられてきたことを知しる。逃にげた男おとこの狙ねらいは宅配たくはい便びんで送おくられてきた“何なにか”だったのではないか。さらに部屋へやから湘子が取材しゅざいしていた商社しょうしゃマンの笠井かさいらが写うつった写真しゃしんを発見はっけんして…。

イベント運営うんえい会社かいしゃ社長しゃちょう・三木みきの他殺たさつ体たいがオフィスで発見はっけんされた。現場げんばに落おちていた書籍しょせきの新刊しんかん案内あんないに目めを留とめた右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）は、夭折ようせつした天才てんさい画家がか・有吉ありよし比ひ登のぼり治おさむの生涯しょうがいを描えがいた小説しょうせつ本ほんから落おちたのではないか、と推測すいそく。調しらべると、三木みきの会社かいしゃは有吉ありよしの回顧かいこ展てんを請うけ負おっていた。その回顧かいこ展てんでは有吉ありよしが死しの直前ちょくぜんに引ひき裂さいた最後さいごの作品さくひん『晩鐘ばんしょう』も展示てんじされるという。

世界せかいを放浪ほうろうしていた立松たてまつという男おとこがホテルの非常ひじょう階段かいだんから転落てんらく死しした。立松たてまつの祖母そぼは15年ねん前まえに殺害さつがいされており、時効じこう撤廃てっぱいがなければ2、3日にち後ごには時効じこうが成立せいりつしていた。海外かいがいにいた立松たてまつは時効じこう撤廃てっぱいを知しらずに、時効じこうに合あわせて帰国きこくした可能かのう性せいもある。右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）はいまだに事件じけんを捜査そうさしている総務そうむ課かの猪瀬いのせ（螢雪けいせつ次じ朗ろう）から話はなしを聞きく。

惚ほれっぽい陣川じんかわ（原田はらだ龍二りゅうじ）がひょんなことから知しり合あった奈緒なお（京野きょうのことみ）と食事しょくじをしていたころ、空あき巣すに入はいられてしまった。犯人はんにんは鍵かぎを使つかって部屋へやに入はいったようだが、右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）は陣川じんかわが「落おとした」という鍵かぎは何者なにものかが空あき巣す目的もくてきで盗ぬすんだのではないか、と推理すいり。しかも陣川じんかわは前日ぜんじつに駅前えきまえに結婚式けっこんしきの引ひき出物でもの袋ぶくろを置おき忘わすれていた。

右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）は、角田つのだ課長かちょう（山西さんせい惇あつし）率ひきいる組くみ対たい5課かと、薬物やくぶつを違法いほうに流ながしている二見ふたみ会かいの一斉いっせい摘発てきはつに参加さんか。が、事務所じむしょから男おとこの射殺しゃさつ体たいが発見はっけんされた。組員くみいんたちが殺人さつじんについて黙秘もくひする中なか、厚生こうせい労働省ろうどうしょうの麻薬まやく取締とりしまり部ぶ、通称つうしょう「麻あさ取と」の五月女さおとめ課長かちょう（尾美おみとしのり）が、自分じぶんたちも内偵ないていしていた二見ふたみ会かいの送検そうけんを手伝てつだわせてほしいと言いってきた。

あなたは相棒あいぼうをリアルタイムで目撃もくげきする！？午後ごご9時じ、たまきと映画えいがに出でかけた尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）は、帰かえりに立たち寄よったラウンジのトイレで話はなし合あう2人ふたりの男おとこを見みかける。席せきに戻もどると、一人ひとり（黄川田きかわた将すすむ也）は美術びじゅつ商しょうらしく高価こうかな景けい徳とく鎮の皿さらを前まえに商談しょうだんを行おこなっており、もう一人ひとりはそれを離はなれて見みつめている。

崖がけ下かから柴田しばた（山本やまもと浩司こうじ）という男おとこの転落てんらく死体したいが発見はっけんされた。刃物はものによる傷きずがあることから、何者なにものかに追おい詰つめられて転落てんらくした可能かのう性せいもある。柴田しばたは金かねもなく、期限切きげんぎれ間近まぢかの保険ほけん証しょうと大だい中小ちゅうしょう3つの鍵かぎを持もっていただけ。柴田しばたの奇妙きみょうな胃いの内容ないよう物ぶつから事件じけんに興味きょうみを抱だいた右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）は、尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）と捜査そうさを開始かいし。

2010年ねん夏なつ–。朝帰あさがえりの途中とちゅう、尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）が女性じょせいの遺体いたいを発見はっけんした。遺体いたいに「妙みょうなものを感かんじた」という尊みことに右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）も動うごき出だす。被害ひがい者しゃが警察庁けいさつちょう長官ちょうかん官房かんぼう付つき総務そうむ課かに勤務きんむする絵え利子りしと判明はんめい。右京うきょうと尊みことは小野田おのだ官房かんぼう長ちょう（岸部きしべ一徳かずのり）に連絡れんらくするがあいにく不在ふざい。やはり敵対てきたいする警視庁けいしちょうの捜査そうさは拒否きょひ…！？

消費しょうひ者しゃ金融きんゆうの営業えいぎょう担当たんとう・折原おりはらが自宅じたくに仕掛しかけられた爆ばく弾だんで殺害さつがいされた。犯人はんにんは妻つまの夏実なつみ（白石しらいし美帆みほ）と娘むすめの旅行りょこう中ちゅうを狙ねらい、リモコンで爆ばく弾だんを爆発ばくはつさせたらしい。容疑ようぎ者しゃとして、12年ねん前まえ、折原おりはらのバイク事故じこで息子むすこを失うしなった寿子ひさこ（南みなみ果歩かほ）が浮上ふじょう。が、夫おっとの病死びょうし後ご、パートをしながら質素しっそに暮くらす寿子ひさこに爆ばく弾だんなど作つくれるとは思おもえない。

6年ねん前まえ、同僚どうりょうと海うみに転落てんらく、死亡しぼうしたはずの信しん川かわの他殺たさつ体たいが発見はっけんされた。元もと妻つまの彩子あやこ（河合かわい美智子みちこ）は失踪しっそう宣告せんこくで多額たがくの保険ほけん金きんを受うけ取とり、シェフである今いまの夫おっとと再婚さいこん。自宅じたくをレストランに改築かいちくしていた。が、信しん川かわが生いきていたとなると保険ほけん金きんを返済へんさいする必要ひつようがある。彩子あやこにも動機どうきがあるのだが…。信しん川かわが佐藤さとうという偽名ぎめいで真紀子まきこ（中原なかはら果南かなん）と同棲どうせいしていたことがわかった。

会社かいしゃの金かねを横領おうりょうして逮捕たいほ、2週間しゅうかん前まえに出所しゅっしょしたばかりの市田いちだの遺体いたいが発見はっけんされた。事故死じこしという捜査そうさ一いち課かの判断はんだんに疑問ぎもんを抱だいた右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）は、市田いちだが持もっていた観光かんこうガイドに印しるしがあったオーベルジュへ向むかう。客きゃくを装よそおった右京うきょうの前まえには税務ぜいむコンサルタントの赤堀あかほりと君代きみよ夫妻ふさい、桑原くわばらと修子のぶこ夫妻ふさい、そして桑原くわばらの弟おとうと・副島そえじまという先客せんきゃくが。

生いけ花ばな教師きょうし・俊子としこが絞殺こうさつされた。右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）は、身分みぶんを明あきらかにしなかった通報つうほう者しゃが中学生ちゅうがくせいの祐ゆう太ふとし（溝口みぞぐち琢みがく矢や）であることを突つき止とめる。病気びょうきの母親ははおやと幼おさない妹いもうとの3人にんで生活せいかつ保護ほごを受うけながら暮くらしている祐ゆう太ふとしは、面倒めんどうなことに巻まき込こまれたくなかったという。が、右京うきょうらはそんな祐ゆう太ふとしに疑問ぎもんを抱いだく。祐ゆう太ふとしが俊子としこと知しり合あいであることがわかった。

銀行ぎんこう支店してん長ちょうの樋とい村むらが何者なにものかに殺害さつがいされた。樋とい村むらの自宅じたくを調しらべた右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）は、殺害さつがいされたときに着きていたスーツだけがクラシカルなスタイルであることに着目ちゃくもく。そのスーツを仕立したてた「古谷ふるや洋服ようふく店てん」を訪たずねる。

医療いりょう刑務所けいむしょの重病じゅうびょう懲役ちょうえき囚しゅうの浪岡なみおかが殺害さつがいされた。肝硬変かんこうへんから回復かいふく、元もとの刑務所けいむしょに戻もどる矢先やさきの出来事できごとだったが、いったんは認みとめられた仮釈放かりしゃくほうが取とり消けされ、房ぼうで暴あばれることがあったとか。そんな浪岡なみおかをあざ笑わらうなど、対立たいりつしていた重病じゅうびょう懲役ちょうえき囚しゅうの江田えだ（火野ひの正平しょうへい）に疑惑ぎわくを抱いだく右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）と尊みこと（及川おいかわ光博みつひろ）。

右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）に対たいする差出人さしだしにん不明ふめいの告発こくはつ文ぶんが監察かんさつ室しつに届とどけられた。出張しゅっちょう中ちゅうの大河内おおこうち（神保じんぼ悟志さとし）に代かわって、監察かんさつ官かんの栞しおり（堀内ほりうち敬子けいこ）が、捜査そうさ権けんのない特命とくめい係がかりが捜査そうさに関与かんよしている殺人さつじん事件じけんについて調査ちょうさを始はじめる。ネット証券しょうけんの寵児ちょうじで、最近さいきんでは脱税だつぜいの噂うわさが浮上ふじょうしていた証券しょうけん会社かいしゃ社長しゃちょう・金谷かなやの遺体いたいが発見はっけんされた。

陣川じんかわ（原田はらだ龍二りゅうじ）が帰宅きたく途中とちゅうに立たち寄よったコンビニで万引まんびき犯はんを逮捕たいほ。が、その犯人はんにんの門馬もんま（中村なかむら靖やすし日び）が1年ねん前まえ、資産しさん家かの北きた薗その（菅かん野菜やさい保之やすゆき）邸ていから500万まん円えんなどを盗ぬすんだ犯人はんにんであることがわかった。思おもわぬ手柄てがらに意気揚々いきようようとする陣川じんかわ。

左翼さよく過激かげき派はの幹部かんぶで70年代ねんだい、数すう多おおくのテロ事件じけんに関与かんよした本多ほんだ（古谷ふるや一行いっこう）の死刑しけいが執行しっこうされた。国外こくがいに逃亡とうぼうしていた本多ほんだだったが、若わかいテロリストたちに娘むすめの茉莉まり（内山うちやま理名りな）を人質ひとじちにテロ計画けいかくへの協力きょうりょくを求もとめられると、一昨年いっさくねん密ひそかに帰国きこく。右京うきょう（水谷みずたに豊ゆたか）らの活躍かつやくもあり、逮捕たいほされると死刑しけい判決はんけつを受うけていた。