やんごとなき一族いちぞく

篠原しのはら佐たすく都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）は、母ははの良恵よしえ（石野いしの真子しんじ）と2人ふたりで下町したまちの大衆たいしゅう食堂しょくどう『まんぷく屋や』を切きり盛もりする女性じょせい。ある日ひ、佐さ都とはかねてより交際こうさいしてきた深山ふかやま健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）にプロポーズされ、それを受うけ入いれる。佐さ都とが健太けんたの実家じっかへあいさつに行いくことになった日ひ、2人ふたりを迎むかえに、1台だいの高級こうきゅうリムジンが店みせの前まえに現あらわれる。なんと健太けんたは、江戸えど時代じだいから400年ねん以上いじょう続つづく名家めいかで莫大ばくだい（ばくだい）な資産しさんを有ゆうする一族いちぞく・深山ふかやま家かの御曹司おんぞうしだったのだ。健太けんたの出自しゅつじに驚おどろき、彼かれの両親りょうしんに気きに入いってもらえるかと不安ふあんがる佐さ都とに、健太けんたはこれまで実家じっかと距離きょりをとってきた理由りゆうを正直しょうじきに打うち明あける。そして、深山ふかやま家か当主とうしゅである父ちちの圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）が佐さ都とに会あいたがっていることを伝つたえて安心あんしんさせる。

深山ふかやま佐たすく都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）は、義姉ぎしの美保子みほこ（松本まつもと若菜わかな）によってサウナ室しつに閉とじ込こめられるが自力じりきで脱出だっしゅつ。美保子みほこのもとへ戻もどり、入院にゅういんした母はは・篠原しのはら良恵よしえ（石野いしの真子しんじ）を見舞みまいたいと頼たのむと、美保子みほこは義ぎ祖母そぼの八寿子やすこ（倍ばい賞しょう美津子みつこ）に断ことわりを入いれるようにと促うながす。しかし、八寿子やすこは佐さ都との申もうし出でを許ゆるさず、深山ふかやま家かの跡取あととりである健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）と結婚けっこんした以上いじょう、深山ふかやま家かの発展はってんに人生じんせいの全すべてを捧ささげるのは当あたり前まえだと叱責しっせき（しっせき）する。その後ご、帰宅きたくして事情じじょうを知しった健太けんたは、すぐに良恵よしえのところへ行いくよう佐さ都とに告つげる。深山みやま家かの理不尽りふじんさを訴うったえる健太けんたは、八寿子やすこらに対たいし、自分じぶんの家いえと佐さ都との実家じっかの両方りょうほうを夫婦ふうふ2人にんで守まもっていくと宣言せんげんする。健太けんたに従したがい屋敷やしきを出でようとした佐さ都とは、深山ふかやま家かへ来訪らいほうした葛西かさい綾あや（小沢おざわ真珠まじゅ）と玄関げんかんでぶつかってしまう。するとそこに久美くみ（木村きむら多た江え）が来きて、綾あやを丁寧ていねいに出迎でむかえる。綾あやは八寿子やすこへの贈おくり物ものと、圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）の忘わすれ物ものだという小袋こぶくろを久美くみへ差さし出だす。この時とき、佐さ都とは久美くみと綾あやの関係かんけい性せい、深山ふかやま家かの奥深おくふかい闇やみにまだ気きづいていなかった。

同おなじ誕生たんじょう日びの佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）と健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）は、互たがいの誕生たんじょう日びを祝いわおうと旅行りょこうを計画けいかくするも、圭一けいいちの策略さくりゃくにより、当日とうじつに出張しゅっちょうを入いれられてしまう。佐さ都とは寂さびしく一人ひとりで誕生たんじょう日びを迎むかえるかと思おもいきや、その事実じじつを知しったリツコ（松本まつもと妃ひ代だい）が友人ゆうじんを集あつめてパーティーを開ひらいてくれることに！しかしその最中さいちゅうにリツコの表情ひょうじょうが曇くもる。なんと、GPSで大だい介かい（渡邊わたなべ圭けい祐ゆう）が浮気うわきしていることを突つき止とめていたのだった。佐さ都とはその執念しゅうねんに驚おどろきつつも、深山ふかやま家かの愛人あいじんの流儀りゅうぎに異議いぎを唱となえ、リツコと共ともに大だい介かいのもとに向むかう。一方いっぽう健太けんたは出張しゅっちょう先さきでリツコの実家じっかであるザラスグループと新しん事業じぎょうを始はじめようとしていた。リツコと大介だいすけの離婚りこんが健太けんたの仕事しごとに影響えいきょうを与あたえるとわかった時とき、佐さ都とはどんな決断けつだんをするのか…。

三男さんなん・大だい介かい（渡邊わたなべ圭けい祐ゆう）夫婦ふうふの離婚りこんを後押あとおししたとして、佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）は圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）から深山みやま家かから出でて行いくよう命めいじられる。絶対ぜったいにこの危機ききを脱だっしなければいけない佐さ都とと健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）が出だされた条件じょうけんは、【ソチマチ】というレストランを招聘しょうへいすること。早速さっそくリサーチにかかる2人ふたりだったが、なかなかうまくいかない。そんな中なか、佐さ都とは久美くみ（木村きむら多た江え）の助言じょげんもあり、“マダムキリコ（長谷川はせがわ京子きょうこ）”という存在そんざいが鍵かぎを握にぎっていることを知しる。女郎蜘蛛じょろうぐもと噂うわさされる彼女かのじょとの対面たいめんは、吉よしとでるか凶きょうとでるか、、、！

マダムキリコへたどり着つくために、有ゆう沙すな（馬場ばばふみか）のお見合みあい話ばなしを引ひき受うける形かたちとなった佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）。嫌いやなら断ことわればいいと思おもっていた佐さ都とだったが、深山ふかやま家かの“やんごとなき”お見合みあいはそんな簡単かんたんにはいかないと久美くみ（木村きむら多た江え）から教おしえられる。迎むかえたお見合みあい当日とうじつ。相手あいての友とも貴とうと（森田もりた甘あま路ろ）は有ゆう沙すなをみるなり「100点てん満点まんてんだ」と発言はつげんするデリカシーゼロ男なんだった！さすがの圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）も縁談えんだんに後うしろ向むきだったが、親戚しんせきに国交こっこう省しょうの人間にんげんが多おおいとわかった途端とたん、あろうことか有ゆう沙すなの意思いしは無視むしして縁談えんだんを受うけてしまう。

佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）は深山みやま家かを変かえると久美くみ（木村きむら多た江え）に誓ちかったものの、どうすればいいのかと悩なやむ日々ひびが続つづいていた。そんな中なか、有ゆう沙すな（馬場ばばふみか）の結婚けっこん準備じゅんびを任まかせられて上機嫌じょうきげんの美保子みほこ（松本まつもと若菜わかな）は、婚約こんやく祝いわいとしてお茶ちゃ会かいを開ひらき、自分じぶんと佐さ都との格かくの違ちがいを見みせつけようと企たくらむ。しかし、佐さ都とはそのお茶ちゃ会かいでお点前てまえをするように八寿子やすこ（倍ばい賞しょう美津子みつこ）から命めいじられてしまう。ここから、庶民しょみんの逆襲ぎゃくしゅうが始はじまる！！

無事ぶじにお茶ちゃ会かいも終おわり、商店しょうてん街がいも守まもり切きった佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）と健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）。そんな中なか、佐さ都との妊娠にんしんが発覚はっかく！深山ふかやま家かでは初孫はつまごの誕生たんじょうを喜よろこび、お産さん扱あつかい専せん門もんの使用人しようにんをつけたり、病室びょうしつでは特別とくべつ室しつを用意よういされるといったやんごとない対応たいおうに驚おどろく佐さ都と。しかし、おなかの子供こどもは“佐さ都とと健太けんたの子こ”ではなく、“深山ふかやま家いえの子こ”であると厳きびしく言いいつけられ、不要ふような外出がいしゅつも禁止きんしされてしまう。一方いっぽう、泉いずみ（佐々木ささき希のぞみ）の父ちちが大臣だいじんに就任しゅうにんしたことを受うけ、圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）は何なにやら企たくらみがある様子ようす・・・。さらに、泉いずみが徐々じょじょに健太けんたへの気持きもちが大おおきくなっていることを知しった美保子みほこ（松本まつもと若菜わかな）は、佐さ都とに跡取あととりの座ざを奪うばわれることを懸念けねんし泉いずみにある取引とりひきを持もち掛かける。そんな中なか、泉いずみは健太けんたとの温泉おんせん視察しさつ出張しゅっちょうでとんでもない行動こうどうをおこすのだった…！

母はは・良恵よしえ（石野いしの真子しんじ）は健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）に佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）と別わかれてほしいと頭あたまを下さげる。このまま一緒いっしょにいない方ほうがお腹なかの子こどもにとっても幸しあわせなのかと悩なやむ2人ふたりだったが、佐さ都とは健太けんたに「自分じぶんの幸しあわせは健太けんたと一緒いっしょにいることだ」と告つげ、二人ふたりは決意けついを新あらたにする。そんなとき、泉いずみ（佐々木ささき希のぞみ）が佐さ都とにお見舞みまいにやってくる。自分じぶんのしたことに対たいして全まったく悪わるびれる様子ようすもない泉いずみに怒いかりをあらわにしながらも、健太けんたと結婚けっこんした自分じぶんの覚悟かくごを告つげる佐さ都と。一方いっぽう、健太けんたは立花たちばな（篠井しのい英介えいすけ）に温泉おんせん事業じぎょうの掘削くっさく許可きょかを出だしてもらうよう再度さいど依頼いらいするが、相手あいてにされない。八方はっぽうふさがりの中なか、キリコ（長谷川はせがわ京子きょうこ）が現あらわれ事態じたいは急きゅう展開てんかい！？しかし、この出来事できごとが泉いずみの暴走ぼうそうに拍車はくしゃをかけることとなり、怒涛どとうのクライマックスを迎むかえるのだった・・・！

ある日ひ、離はなれに突如とつじょやってきた女性じょせい。誰だれかと驚おどろく佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）であったが、なんと彼女かのじょは圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）の妹いもうと・春菜はるな（キムラ緑子みどりこ）だった！推おしのアイドルのために派手はでにお金かねを使つかう彼女かのじょに対たいして驚おどろきを隠かくせない佐さ都とだったが、そこには深山みやま家かの“女おんなの務つとめ”に苦くるしんだことによるある思おもいが潜ひそんでいた。佐さ都とは、お腹なかのこどもの運命うんめいも背負せおいながら、春菜はるなの思おもいと向むき合あうこととなる。果はたして、佐さ都とと健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）は深山みやまの掟おきてを変かえることはできるのだろうか！？そしていよいよ出産しゅっさんの時ときを迎むかえた佐さ都とだったが、一筋縄ひとすじなわではいかなくて…

女おんなの子こを無事ぶじ出産しゅっさんした佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）。健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）とともに幸しあわせを噛かみしめたのもつかの間ま、圭一けいいち（石橋いしばし凌りょう）から次つぎは男おとこを産うめと言いわれ子供こどもの顔かおすら見みてもらえない。さらに産うみ分わけのためにあらゆる制限せいげんを加くわえられ、子供こどもを前まえにもどかしい日々ひびが続つづく。そんな中なか、明人あきと（尾上おがみ松也まつや）はとうとう健太けんたの前まえに現あらわれるが、今いままでの明人あきととは一変いっぺんしており、その態度たいどに健太けんたは混乱こんらんする。さらに、ゆるぎない愛あいで深山みやま家かに立たち向むかってきた佐さ都とと健太けんたに突如とつじょとして立たちはだかる別わかれの危機きき。一体いったい二に人にんの身みに何なにが起おきたのか…！？物語ものがたりは衝撃しょうげきの最さい終章しゅうしょうに突入とつにゅう！

凛りんを連つれて深山みやま家かから出でて行いった佐さ都と（土屋つちや太ふとし鳳おおとり）は、まんぷく屋やに帰かえるが、どこかぼんやりとした様子ようす。そんな佐さ都とを良恵よしえ（石野いしの真子しんじ）は心配しんぱいしながらも、見守みまもっていた。そんな中なか、健太けんた（松下まつした洸こう平たいら）は佐さ都とと凜が出でて行いってから、佐さ都との言葉ことばが頭あたまから離はなれず、なぜか心しんに穴あながあいたような、不思議ふしぎな感覚かんかくにとらわれていた。そこで、久美くみ（木村きむら多た江え）や大だい介かい（渡邊わたなべ圭けい祐ゆう）、有ゆう沙すな（馬場ばばふみか）から佐さ都とと自分じぶんについて聞きいてまわると、自分じぶんたちが本当ほんとうに互たがいを大切たいせつにしていたと知しり、意いを決けっしてまんぷく屋やに向むかう。
一方いっぽう、明人あきと（尾上おがみ松也まつや）が万まん野の（石黒いしぐろ賢けん）としかけた深山みやま家か破壊はかい計画けいかくは思おもわぬ方向ほうこうに動うごき出だし・・・。果はたして佐さ都とは深山みやま家か最大さいだいのピンチを救すくうことができるのか！？佐さ都とと健太けんたが迎むかえる結末けつまつとは？！感動かんどうの最終さいしゅう回かい！