怒いかりの扱あつかい方かた大全たいぜん

【必読ひつどくポイント!】「怒いかり」の仕組しくみ

アンガーマネジメントで上手じょうずに「怒いかり」とつき合あう

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「怒いかり」を感かんじることに罪悪ざいあく感かんを抱いだく人ひとは多おおい。しかし、怒いかりは誰だれもが持もっている自然しぜんな感情かんじょうだ。心身しんしんの安心あんしん、安全あんぜんが脅おびやかされそうになったときに生しょうじる、身みを守まもるための「防衛ぼうえい感情かんじょう」ともいえるだろう。

怒おこること自体じたいは悪わるいことではない。問題もんだいなのは、後悔こうかいするような悪わるい怒いかり方かたをした場合ばあいだ。「怒おこること」と「怒おこる必要ひつようがないこと」を区別くべつし、適切てきせつに対応たいおうすることが重要じゅうようだ。

怒いかりを感かんじる対象たいしょうはさまざまだが、わたしたちそれぞれが持もつ「べき」が原因げんいんである。「べき」は、理想りそうや願望がんぼう、譲ゆずれない価値かち観かんなどを表あらわしており、それが裏切うらぎられると怒いかりが生しょうじる。価値かち観かんが同おなじ人じんは存在そんざいしない。そのため、互たがいの価値かち観かんの違ちがいから怒いかりが生しょうじてしまうのだ。

「怒おこる」「怒おこらない」を決きめるには、自分じぶんの「べき」の許容きょよう範囲はんいを明あきらかにし、境界きょうかい線せんを明確めいかくにすることが大切たいせつだ。具体ぐたい的てきには、自分じぶんの「べき」と同おなじである「許ゆるせるゾーン」、イラっとするが許容きょようできる「まぁ許ゆるせるゾーン」、そして許容きょようできないレベルの「許ゆるせないゾーン」の3つに分わける。また、境界きょうかい線せんを広ひろげる努力どりょくをしたり、機嫌きげんによって境界きょうかい線せんをコロコロ変かえたりしないようにしたい。そして、その境界きょうかい線せんを相手あいてに伝つたえる努力どりょくをすることで、互たがいの「べき」のズレはなくなっていく。

「アンガーマネジメント」とは、怒いかりで後悔こうかいしないために、必要ひつようなときに適切てきせつに怒いかり、怒おこる必要ひつようがないときは怒おこらないことを目指めざす心理しんりトレーニングである。継続けいぞくしていけば、怒いかりを上手じょうずに扱あつかえるようになるだろう。

初級しょきゅう編へん:小ちいさな怒いかりをしずめる練習れんしゅう

怒いかりを「お願ねがい」に変かえる

自分じぶんが相手あいてに何なにかしてあげたとき、感謝かんしゃやお礼れいの言葉ことばがないとがっかりするものだ。虚むなしさや怒いかりを感かんじることもあるだろう。しかし、どれだけ感謝かんしゃを表あらわすかは人ひとそれぞれのため、感謝かんしゃの言葉ことばを期待きたいしすぎないことが大切たいせつだ。

相手あいてが「やってもらって当あたり前まえ」と思おもっているタイプなら、「せめてありがとうは言いってほしい」と伝つたえるのも選択肢せんたくしとなる。「この人ひとは感謝かんしゃが足たりない人ひとだ」と嫌いやな態度たいどをとったり、ほかの人ひとに悪口わるぐちを言いったりするのは、自分じぶんの評価ひょうかを下さげるため控ひかえたい。