FXとは?
FXとは、預けた保証金を元手に保証金以上の金額で通貨の売買ができる、レバレッジ制度を用いた金融商品です。FXではレバレッジによって大きな利益を狙える一方で損失も大きくなる可能性がある点に注意が必要です。またFXは土日を除くほぼ24時間取引できて、取引コストも低く、少額から開始できるフレキシブルさが特長です。
FXの仕組みと魅力
英語の「Foreign Exchange」を略したもので、訳すると「外国為替」という意味になりますが、日本では外国為替保証金取引(外国為替証拠金取引)を指し示す言葉となっています。
まず、外国為替とは異なる国同士の通貨を交換することを指します。世界中にはたくさんの国があり、それぞれ独自の通貨を使用しています。例えばアメリカ旅行に出かける場合は円を米ドルに両替をしますよね。現在の米ドル円の為替レートが1ドル100円と仮定した場合、1万ドルへ両替を行うとなると100万円が必要となりますが、この100万円を1万ドルに交換する行為こそが外国為替そのものといえます。
- 両替手数料等は除きます。
そして、後述するレバレッジを用いて行う外国為替取引がFX、すなわち外国為替保証金取引(外国為替証拠金取引)になります。レバレッジとは小さい力で重いものを持ち上げる「てこの原理」を意味しており、FXの場合は少ない資金で大きな金額を取引できる制度となっております。
画像の場合、10万円の資金で100万円分の取引をしており、レバレッジは10倍となります。
取引対象は米ドルだけではなくて、英ポンド、ユーロ、豪ドルなど様々。外為どっとコムでは16か国※30通りの通貨ペアに投資できます。
- EU圏はユーロ通貨の対象として1国換算。
- 「ロシアルーブル/円」(RUB/JPY)は、2022年3月23日より注文受付を停止しております。【詳しくはこちら】
FXでは実際に外貨が手元に渡るわけではありません。この点は両替や外貨預金と異なります。FXでは、預けた保証金(証拠金)を担保に「○○円でドルを買った(売った)」架空の状態になっているだけですので、必ずいつかは反対売買の決済が必要になることを覚えておいてください。
FXとは?
通貨ペアとは?
世界の通貨
FXで利益を得るには?
テレビや新聞で「1ドル=100円」などと言うことがありますが、これは「1ドルの価値は100円と同じです」という相対評価を意味します。この為替レートはいつも同じというわけではなく、日々変化しており、外国通貨の価値が上下に動けば、相対的に円の価値も上下します。これが円高や円安という現象を生み出します。
円高円安とは?
FX投資家はこのように日々変化する為替レートをみながら、通貨を安いときに買って高くなったら売る、という取引をして利益を得るのです。例えば、ドルが安い時にドルを買い、ドルが高いときにドルを売れば、その差額を収益として得られます。なお、この通貨の価値の差で得る利益を為替差益といいます。
また、利益はドルを購入するときの量でも変わってきます。もしも1ドルではなく100ドルを買っていたら100×5円=500円の利益となり、10,000ドルを買っていたら10,000×5円=5万円の利益となります。
FX最大の特長「レバレッジ」
FXでは手持ちの資金よりも大きな金額を扱えるレバレッジという制度があります。預けた保証金を担保に、最大25倍※の金額を取引できます。通常100万円分の外貨には100万円の資金が必要ですが、FXではレバレッジをかけることで、理論上は25分の1の資金、最低4万円で取引を行えるのです。この資金効率の良さがFX最大の特長で、実際に外為どっとコムでも取引保証金額を10万円未満としている方が最も多く、少額取引の高いニーズを裏付けています。投資と聞くとまとまった資金が必要と思われがちですが、FXは比較的少ない資金で取引でき、投資の入門として始めやすい要因となっております。
便利な道具にリスクはつきもの。レバレッジ活用は大きな利益を狙える半面、大きな損失を出す可能性もあるため、特に初心者の方は低レバレッジでの取引をおすすめします。いきなりスポーツカー!に乗るのではなく、まずは乗用車から慣らしていきましょう。またレバレッジは専用の設定項目があるわけではなく、預け入れる保証金や取引数量で調整するものだと覚えておいてください。そして、初心者の方に限らず、投資は余剰資金で行うことを心がけてください。
レバレッジの詳細(FX初心者に適切なレバレッジ/余裕のある保証金)
インカムゲイン「スワップポイント」
スワップポイントとは、2ヵ国間の金利差調整分です。FXでは、低金利通貨を売って高金利通貨を買うと、ポジションを保有している日数だけ、金利差分の利益を得られます。頻繁に売買をせずとも利益を得られる仕組みで、このスワップポイントを狙った中長期トレーダーも一定数存在します。
より詳しく解説すると、FXでは売った通貨の金利を支払い、買った通貨の金利を受け取ります。そのため買った通貨の金利が高ければスワップポイントは受け取ることができ、買った通貨の金利が低ければスワップポイントは逆に支払うことになります。FXでは為替レートの値動きによって利益を狙うことが多いですが、スワップポイントがプラスになるような通貨ペアを保有してコツコツ利益を出していくことも可能です。
スワップポイントは実際にいくらぐらいになるの?という方へ計算式を紹介します。FXのスワップポイントは1年後に貰える金利を365日で分割して1日分を計算しており、下記の例では金利差の4%を1日約110円のスワップポイントとして貰えることになります。
例)アメリカの金利5%、日本の金利1%、1米ドル100円のときに米ドルを1万通貨買った場合。
金利差(5%-1%)×100円×10000通貨÷365日=約110円
実際には通貨の金利は一定ではなく日々変動します。また各FX会社によって数値が異なりますので、各社のスワップカレンダーをご確認ください。
スワップポイントの運用のコツ
スワップポイントがおすすめの通貨
手数料は無料!ただしスプレッドがコストになる
FXでは手数料を無料としている会社が多いです。投資信託のような販売手数料や、株式の委託手数料、銀行の入出金手数料はございません。ただし、お客様の実質的なコストとして、スプレッドというものが生じます。スプレッドとは「通貨ペアの売値と買値の差」のこと。銘柄を売る値段と買う値段は同じではなく、僅かに異なっています。この値段の差がスプレッドであり、FXにおける実質的なコストとなります。
- 上記画像は参考例であり、実際の各通貨ペアのスプレッドはスプレッド一覧を見てください。
例えば、今日の米ドル円の買値が100円、売値が99円だとすると、スプレッドは1円になります。ここで米ドル円を10万円分買ったとします。もしも売値のレートが変わらなければ、10万円で買った米ドルを99,000円で売ることになるので、1,000円のコストがかかっていることになります。買った瞬間から、スプレッド分の金額がマイナスとなってスタートする。これがスプレッドにおけるコストのイメージです。
実際の米ドル円のスプレッドは数銭単位と、上記ほどコストはかかりませんが、スプレッドは取引通貨やFX会社によって異なりますので、FX口座を選ぶ際はスプレッド幅が一つの目安になります。
スプレッドの変動要因と計算方法
ほぼ24時間取引できる!
FXは平日なら土日・メンテナンス時間を除き基本的に24時間取引できます。東京市場が閉まっている時間帯でもロンドンやニューヨークの市場が開いており、世界のどこかで絶えず通貨の売買が行われています。
そのためFXは、昼間は仕事で忙しい会社員やお店を経営している方でも夜の空き時間で取引できます。アンケート調査でも21~24時に取引される方が多く、日本の株式投資のケースとは大きく様相が異なっています。このようにFXはさまざまなライフスタイルに柔軟に対応することができるのです。
取引時間と中心市場ごとの特性
基本的な用語
上記に加えて、基本的な用語も抑えておきましょう。
pips |
値動きの最小単位で、どの通貨でも共通しています。 外為どっとコムの場合、米ドル円は「1pips=0.001円(0.1銭)」になります。 例えば10Lot保有した状態で1pips動いた場合、10000通貨×0.001円=±10円の損益になります。
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Lot |
通貨ペアの取引単位を指します。 外為どっとコムの場合、1Lot=1000通貨が最低単位となります。 (1Lot=10000通貨の会社もございます。)
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