札幌市円山動物園では現在、9ひきのオグロプレーリードッグを飼育しています。北アメリカ大陸に生息するネズミの仲間です。2020年から順次、獣舎のゆかを掃除しやすいコンクリートと木でできたものから砂へ、そしてやわらかい赤土へと変更しました。オグロプレーリードッグは野生では広い草原にすみ、地面に巣穴をほって暮らします。野生と同じ行動ができるよう、飼育展示場に土を入れ、いつでもほれるようにしたのです。このように飼育環境を工夫して、動物がより良く暮らせるようにすることを「環境エンリッチメント」と言います。